I teie nei e mea rahi no'ano'a

文学・芸術など創作方面を中心に、国内外の歴史・時事問題も含めた文化評論weblog

日沈む国日本

 今年度の予算編成や子供手当の杜撰さを見るにつけ、この国も近いうちに財政破綻かな。下手をすると日本円が紙くずになるかもしれません。銀行も企業もがんがん倒産するし、道路は整備されずに放置されたまま荒れ果てていくでしょう。国民の約半分が大嫌いな公共事業がついに無くなりますよ。(笑)
 事実、金持ち連中からはいまの日本は見放されています。マーケットとしての価値がないし、何よりも選挙後に控えているであろう増税を想像すると脊筋が寒くなるそうです(子供手当の財源確保だけでも想像してみれば解るでしょう)。いつ破綻してもいいように、いつでも海外へ出られる準備ができているそうです。逃げられないのは、いわゆる一般家庭とそれ未満の人達だけ。

 誰が悪いかというと、鳩山でも小沢でもなくて民主党に投票した国民全員の責任。どんな法案が出てきても、メディアリテラシーも何一つなしで、テレビで流される甘言(TV局なんて利害関係が合えば簡単に買収できます)を全て鵜呑みにし、暴動一つ起こさないこの国だから。
 私はよく学生闘争の暴力性を批判するけれど、本当に暴力が必要とされるのは、こういう時。特に民主党に投票した層は『中高年以上が大部分』なのだから、若年層は、自分たちのほとんど民主党を歓迎していないということを、大きくアピールする必要があった。しかしネット上での批判や、ささやかなデモがいくつか起こった程度で終わってしまいました(そんなことよりも、自分たちの生活の方が大事ですからね)
 中高年世代の人達は、今の若年層と違って他人の話を元に真面目に考えることをしません。力と信念と行動の世代ですので、暴力性を目の当たりにしないと、眼の前で何が起こっているのか理解できないのです。
 鳩山と小沢に任せれば、この国がどうなるかというのは、かつて自民党が選挙時に流したネガティブ・キャンペーンで完全に予言されていました。
 こうなることは、国民のほとんどが解っていたはず。それなのに中高年の大半は、未だに小沢を「悪の検察と戦う正義の味方」といい、鳩山を「最高の改革者」だと賞賛しているのですからね。4億の金を知らないなどとぬけぬけと言い、脱税することよりも漢字を読み間違える方が(その代わり麻生元首相は外国語が堪能です)遙かに罪深いことだと思っているようです。

 でも私個人の所感としては、こうなってしまって良かったと思っています。どうせなら鳩山政権にはもっともっと大きな失敗を盛大にやらかして欲しい。今後50年は癒えないくらいの大失態を期待しています。それは、決して自民の負の遺産などと言い訳できないくらいの大きな失態でないといけません。
 参院選で民主が大勝すれば、それは4年以内に充分可能です。独裁でもファッショでも何でもござれですから。好きなだけ暴走して欲しい。そしてテレビ局はそれらを失態とは報道せずに、大いに賞賛すべきです。
 そのくらいにならないと、この国の政治への無関心と他人任せは治らないですからね。生活は破綻するし、大変なことかもしれませんけれど、選挙で今の政権を選んだのは国民なのですから仕方ないでしょう。
 もしも他国との関係が悪化すれば、軍があって軍がないとかいうわけのわからない状態や、憲法もいい方向へ改正できるかもしれません。アメリカからはもうすっかり呆れられている状態ですし(少なくともアメリカではHatoyamaへの信頼は既に失墜しています)、そろそろ国家として自立すべき時なのかもしれませんね。

 自民党政権のままだったら、悪いながらも国家として正常に運営されて行きますから、問題点が明るみにならない。逆に民主党政権の政策は生活に直撃します。そういう意味では、とてもいい薬ですね、我々国民にとって。

Posted at 2010/03/29(Mon) 19:56:40

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