本日、下部引用部のようなタレコミがありました。
メールをサイトに掲示するのはどうかとも思いますが、匿名メールですので敢えて公開します。
メールを下さった方、ありがとうございます。
今現在、筆者はいわゆる“個人事業主”でして、現在自分のやるべき作品に掛かりきりで、あまり動きが取れない状態です。
更新がないことからも察していただけるでしょうが、裏を取ったり、何かの活動に参加する余裕はとてもありませんので、申し訳ありません。
それに、過去、理事側への批判的な言動について(私は至極冷静に事実を列挙し、できるだけ一方に偏らないよう中立の立場で発言しただけなのですが)、学生・卒業生・講師を含む一部の方から感情的・一方的かつ粘着質な攻撃を受けましたので、正直言って関わりたくないというのもあります。
新聞記事に書かれていた選挙法違反による書類送検の事実を述べるだけでも、人格攻撃を行ってくるなどというのはもはや正気の沙汰とは思えませんし、そういう人達には何を言っても無駄だとあきらめています。
自らを鑑みて考えを正すことの出来る人というのは少し話せばわかるものですし、逆も然りです。
事実よりも感情と自身のプライドを優先するような人は、一生そのまま変わることがありません。そのような人々の自己正当化のための欺瞞に付き合っていられるほど人生は長くありませんから。
閑話休題。愚痴が長くなりましたが、以下引用――
紫陽(しよう)様
突然このような形でメールをして申し訳ございません。
紫陽様が運営されているブログ「http://www6.airnet.ne.jp/~shiyou/cgi-bin/weblog/logwing.cgi」で「文化学院」関連の情報が記述されているのを拝見させていただき、今後の「文化学院」についてお知らせすべきと思いメールさせていただきました。「文化学院は2014年4月に両国に移転します。」
紫陽様の記事、ビックカメラが文化学院を買収の最終的な目的は、御茶ノ水の土地を取得する事だったようです。
調べれば新築ビル竣工数ヵ月後(2008年3月)に日本BS放送に51.4%売却し、2013年10月にビックカメラ関連で固めた理事で残りの土地建物の権利を日本BS放送に売却を決定し、了徳時学園に学校法人文化学院の経営権を譲渡し、移転する事になったという結末です。
本来、学校法人登記場所の土地は100%自己所有でなければならない所を時間差の申請で役所の審査を潜り抜け現在にいたっているようです。
社会的に問題な行為と思われるのですが、それほど話題にならないのが現状です。2月8日14時より 御茶ノ水の13階(H階)にて移転計画説明会がありますので、まだ興味があればお越しください。
まあ……なんと言いますか、経過についてはなかなか美事なお手前で。こういうすり抜け方もあるのですね。結果については完全に懐疑派の皆さんの心配していた通り。皆さん大変ご慧眼でした。
コンプライアンスには違反していますが、企業の動きとしては至極当然といえるでしょう。下請けや派遣社員から平然と搾取するのが現在の日本企業の一般的スタイルです。儲かれば何でもいい、学歴は高年収のため、大学は就職予備校、高年収の人は選ばれし優等な人間であるなどという拝金主義が蔓延し、文化学院の理念など紙切れのように吹き飛ばされる時代です。
たとえば昨今猪瀬氏が献金問題で騒がれましたけれど、あんなものは氷山の一角であって政治家なら(共産党を除いて)大部分の人が手を染めているのです。企業も然り。
そんなわけで、一般企業であればやらかして当然のグレーゾーンです。選挙法に違反するような人を理事長に推してくる時点で、もうその理事会は純粋な意味で教育に関心のある人がいるわけがないというのは、子供でもわかることですね。
ここからは思い出話。
このところ、現役の編集者さんとお話しをする機会を戴くことが多いのですが、あの方々は平然と“下手”という言葉を使ってきます。ダメなところは徹底的にダメ出ししてきます。それが仕事ですから。
文化学院の創作系のゼミもかつてはそうしたストレートの意見を言える空気があったのですが、ちょうど買収騒ぎの頃から作品批判許すまじという空気が作られ、仲良しごっこのカルチャーセンターのように、気味の悪い褒め会いがはじまってしまったことがあります。まるで現在の文壇を象徴しているようですが……。
もしかすると今でもそうなのかもしれないと危惧します。文化学院で何らかの作家――小説家、漫画家、詩人、イラストレーター、声優、俳優……etc――を目指している方がいらっしゃったら、“下手”と言われるのを怖れないでください。
事実“下手”と言われまくった新人さんが、あるアドバイス通りにしたところ、すぐにデビューまで行ったことがあるという話をその編集さんから聞きました。
そのケースでは、“下手”の原因は新人さんが読者におもねって自分の持ち味を殺したために発生したものでした。売れそうな作品を作ろうと考えるあまり、却って“下手”になってしまったのです。
作者の独り善がりというものは、大抵間違った方へ行きます。それを正せるのは他人の目だけです。ダメ出しを受けることは決して悪いことではないのです。
一見稚拙であっても、作者の持ち味の生きた作品は読者を愉しませ、商業でも通用します。持ち味の出ていないものが“下手”なのです。
どうか“下手”と言われた分だけ、成長することができると信じてください。
蛇足でした。
Posted at 2014/02/01(Sat) 20:12:01
文化学院 | コメント(3) | トラックバック(0) | この記事のURL
この記事のトラックバックURL ->