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地球内部にある泥状の海 研究によると地表の6倍もの水がある可能性も

 地球内部を循環する《海》の存在は以前から指摘されていましたが、まだSFの領域で、どちらかというと宇宙科学の分野で話に出てきました(星の内部を循環する水【H2Oだけでなくメタンの海なども含む】の方が地表よりも遥かに多い惑星・衛星の方が一般的)。
 研究者によると、地表の6倍もの水が存在する可能性も。

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 これらの泥状の海は二酸化炭素を大量に含んでいますので、地表の人類活動で温暖化対策をすることの無意味さを思い知らされます。

 また、マントルには常時大量の海水が流れ込んでいますので、水が地球の地下深く循環していること自体は既知ではあります。地球の水循環について全貌が明らかにされる日も近いかもしれません。

Futurism; 科学者が地表から数百マイル下にある《海》の証拠を発見

 研究者たちは、地球の奥深くに "海 "があるという新しい証拠を見つけたと発表。
 ボツワナの地下約410マイルで形成されたと考えられる非常に珍しいダイヤモンドを分析した後、国際研究チームは、地球の上部マントルと下部マントルの境界、つまり地球内部まで数百マイルに達する遷移帯と呼ばれる領域に、これまで考えられていたよりもはるかに多くの水と二酸化炭素が閉じ込められていると、学術誌『ネイチャー・ジオサイエンス』に発表した新しい研究成果で結論付けた。

 この研究は、地球の水循環と、過去45億年の間に地球がどのように現在のような海洋世界に進化したかを理解する上で、非常に大きな影響を与える可能性がある。

 フランクフルトにあるゲーテ大学地球科学研究所のフランク・ブレンカー研究員はこう述べる。
「今回の研究で、遷移帯は乾いたスポンジではなく、かなりの量の水を保持していることが明らかになりました。このことは、ジュール・ヴェルヌが提唱した地球内部に海があるという考えに一歩近づくことにもなるのです」

 この巨大な貯水池は、おそらく堆積物と含水岩の暗い泥状で、しかも想像を絶する圧力下にあるのですが、その総量は想像以上かもしれない。

「これらの堆積物は、大量の水と二酸化炭素を保持することができるのです。しかし、これまで、より安定な含水鉱物や炭酸塩の形でどれだけ遷移帯に入り込んでいるかは不明であり、したがって、大量の水が本当にそこに貯蔵されているかどうかも不明だったのです」

 実際、この声明によると、遷移層だけで、地球のすべての海を合わせた量の6倍もの水が存在する可能性があるという。

 研究チームが分析したダイヤモンドは、地球マントルのリングウッダイト(地球マントルの高い圧力と温度の下でのみ形成される元素で、水をよく保持できる)が最も多く存在する地域から採取された。つまり、分析した宝石にはリングウッダイトが含まれており、水も含まれていたのだ。
 科学者たちは、2014年に同様のダイヤモンドを分析した後、すでに地球の遷移帯が多くの水を保持していると推測していたが、最新の研究は、その理論に信憑性を与えることとなる。

 この研究に関与していないアルバータ大学のマントル地球化学者兼博士研究員のシュゼット・ティマーマン氏は、Scientific American誌に語った。
「1つのサンプルしかなければ、それは単なる局所的な含水領域かもしれません。一方、2つ目ののサンプルがある今、我々はそれが単なる単一発生ではないと見なすことができます」

Posted at 2022/10/10(Mon) 01:12:31

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