クイーンズランドの科学者は、HIVのようなウイルスを人間の血液から濾過することを可能とするかもしれない新しい技術を開発した。
アソシエート・プロフェッサーのZhu Huaiyong氏は水、空気、血液などからバクテリアやウイルスを除去できる可能性を持つセラミック膜を設計した。
博士によると、ナノ・メッシュ技術は現在ある膜よりも、より小さな粒子を、より素早く濾過することが可能だという。
こうした技術は、水・空気などにおいてウイルスやバクテリアを扱うために用いられるほか、製薬業や食品工業において用いられるだろう、と博士は述べている。
さらに驚くべきことには、HIVなどのウイルスがナノサイズよりも大きいことから、血液を濾過することによって、ウイルスを除去し、血液を再構成することさえも可能だと考えているという。
ただし、ウイルスがいくら血液中から取り除かれても、身体の細胞内には残っている。血液中のウイルスは常に細胞から供給されるために、治療法としては成り立たないだろう、という否定的な見方の方が多い。
この技術において最も現実的に期待されているのは、何よりも水質浄化だということ。クイーンズランドではたびたび干ばつが起こっており、微生物による水質汚染は深刻なものだという。
また、現在、世界では異常気象などにより、飲み水の確保が人類にとっての急務とされている。
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治療用としてはやはり無理でしょうね。輸血用の血液を処理するのには役立つかもしれませんが。
Posted at 2007/02/15(Thd) 15:50:56
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