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害獣ヒキガエルを遺伝子操作でオスだけにして一掃する作戦が研究される(濠)

ABC NEWS ONLINE(AU);Gender bending could see cane toad's end

 問題の害獣ヒキガエル=Cane toardsについての知識が日本人には無いので、軽く解説をすると、南アフリカからオーストラリアに帰化してきたCane Toardは、他の動物から咬まれると背中から強烈な毒を出し、咬んだ動物を即死させてしまう、恐ろしいヒキガエルである。

詳しくはこちらを参照のこと。
参考:
神奈川県 熊谷裕司報告書;オーストラリアで行う自然保護プロジェクト活動 渡航1か月目の報告

 そのヒキガエルが、オーストラリアでは大量に繁殖し、在来の生態系にかなりの打撃を与えているという。これは駆除しなければならないわけだが、オーストラリアに限らず欧米諸国は動物愛護にとりわけやかましいため、なかなか思い切った駆除が出来ない。
 そこで、クイーンズランドのPeter Koopman教授は、雌のヒキガエルが雄しか生まないようにする研究をしているという。これなら、苦しまずには死なせることなく、問題のヒキガエルを一掃出来るわけだ。
 遺伝子操作を施されたヒキガエルの産んだ雌のオタマジャクシは、性別が逆転し、雄のオタマジャクシになるという。遺伝子操作をされたヒキガエルを意図的に放つことで、問題のヒキガエルのみを駆逐するという、何んとも画期的――というよりも、却って脊筋の寒くなるような手法である。

 ただし、これはあくまで多方面攻撃のうちの一作戦にすぎず、毒や罠を使った駆除も同時に進めるべきだ、という。果たしてヒキガエルにとって、男だらけの世界で生き続けることと、すっぱり殺されること、どちらが幸福なのか……?!
 そもそも、遺伝子操作を施されたヒキガエルが何んらか変質を起こしたり、他の種にまで拡がったりなど、想定外の悪影響を残さないのか、という心配もある。

Posted at 2006/06/06(Tue) 12:06:21

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