自閉症の原因というのは謎のままで、知能テストの結果や精神医の所見によって、自閉症かどうかが決定される。風邪と同じようなもので、原因をもとに診断するのではなく、症状をもとに、医師の推測によって診断される。
今回紹介するのは、自閉症患者の脳が持つ欠陥、及び診断のための手がかりが発見されたという話。
BBC(uk);Clue to flaws in autistic brain
米国の科学者らが大脳皮質の、複雑な思考を扱う部位における連結の状態を調査するために精巧なスキャンを用いたところ、自閉症患者の脳の部位は、他の部位とあまり能率的に繋がっていないらしいという結果が示された。
被験者は36人の成人で、そのうち半数が自閉症であったが、自閉症患者のデータからは異常な脳波パターンが発見された。
大脳皮質のいくつかの部位において、脳細胞はある細胞に対し非常に多くの連結を行い、一方で別の部位では充分な連結が行われていなかった。
特に、言語を扱う側頭葉において、異常が見られた。異常は、脳内の連絡が非能率的で、矛盾していることを示唆する。
これらの研究結果は、初期の段階において自閉症を発見する方法に繋がると考えられている。
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要するに自閉症患者の脳はアンバランスなんですね。
ある部位に接続が集中していて、他の部位に接続が充分でないということから、なんとなく、サヴァンスキルが発生する理由が解る気がします。
なおかつ、訓練によって日常生活を送ることが可能になった途端、サヴァンスキルが失われる理由も、「脳内でバランスが執れるようになった」と解釈できるような気がします。
Posted at 2006/10/17(Tue) 20:49:16
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