I teie nei e mea rahi no'ano'a

文学・芸術など創作方面を中心に、国内外の歴史・時事問題も含めた文化評論weblog

衝突する宇宙


 ヴェリコフスキーの衝突する宇宙――そういう宇宙理論もある。俗に言うトンデモというやつだが、太陽系の惑星同士さえもお互いに衝突しあったという話だ。この理論の問題点は有史以降という恐ろしく短いタイムスパンであること。これには当然、異論が出る。しかし、宇宙は衝突するものだ、ということはなんとなく解る。衝突しなければ何んの変化も無いのが宇宙なのだ。太陽系だけを見ても、変則的な軌道を持つ天体の軌道はかなり曲芸じみているように思う。僅かなずれが命取りである。その代表例が彗星や小惑星だ。衝突しないまでも、近くをかすめる可能性は非常に高い。流れ星とは地球の大気を通り過ぎる時に物体が燃える光のことだ。その量を考えても、一つくらい大きなものがぶつかってきても不思議はない。何しろ、地球には引力がある。
 
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200511130002.html

 
地球に向かっているいん石が見つかった場合、事前にロケットを打ち上げていん石の近くを飛行させれば、引力の働きでコースを修正することができるという
 
 最大の問題は一年間並行飛行させるためには相当早い段階で計画を実行しなければならないこと。そして、計算通りに物事が運ぶかどうかは実際にやってみなければ解らないこと、だろうか。
 何より打ち上げ失敗や、宇宙船の軌道がずれる場合、と失敗は決してイレギュラーとは言えない宇宙事業。完全を期しても失敗する可能性が高い。それでも核爆弾を撃ち込むよりは簡単になるだろうが、そもそもの重力力学に根本的な間違いがある可能性だって否めない。宇宙にはまだまだ解らないことだらけなのである。
 特に地球に対する月はミステリーである。衛星の形成についての現在の宇宙理論では、あれほど地球と大きさの比が違わないサイズの衛星の成り立ちについては巧く説明出来ない。太陽系の他の惑星を見ても、衛星と惑星の大きさの比は大きく違っているものである。そこでよく言われるのが、過去に地球が何んらかの衝撃で二つに割れ、その片割れが月になったのだ――という神話的世界である。月面の石と地球の石の成分はだいぶ違っているそうなので、もちろんアテにはならない。しかしそうでもしないと巧く説明が出来ない。むしろ月が地球の片割れだったらいいな……と思う気持ちもどこかにある。

Posted at 2005/11/18(Fri) 06:34:34

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