日本の古本屋のメールマガジンにて、文化学院常勤講師の瀬川茜先生によるがんばれ!古書業界!が掲載されていましたので、紹介致します。
http://www.kosho.ne.jp/melma/fk/060810.html
そういえば、スティーブンソンの本を買おうとしたら、「宝島」と「ジキルとハイド」以外のほとんどが絶版だった。しかも、岩波の旧かな遣いの本なので、若い読者にはかなりとっつきにくい本となっている。
面白い本があっても、肝心の出版社も書店も置いてくれない――残念な時代である。
日本の古本屋やamazonのようなネット商店がもう少し発展すれば、マシになると思うのだが……。amazonの主要な売り上げは、いわゆる売れ筋本ではなく、マイナーな部類の本の方が大きなシェアを占めているというし、これからの古本・及び出版業界はネットの力なしでは成り立たないだろう。
加えて、blogでのレビューも大きい。スポンサーや作者に気遣ったり、本当に読んだのか怪しいプロのレビューなどよりも、信頼の置けるブロガーのレビューを読んで購買衝動を抱く読者の方が多いはずである。
また、見る眼のある人ならamazonのカスタマーレビューのような玉石混淆の方が、却って信頼できる。
実際、ネット上をブラウジングしていると、本当にマイナーな本までレビューが載っていることに驚かされる。
プロのいい加減な仕事が読者を引っ張る時代ではなく、純粋な知の欲求や愛によって――すなわち同じ立場の立った人のブログや発言によって、多数の読者が引っ張られる時代が、もうすぐそこまでやってきているのかもしれない(この部分、表現が解りにくくてすみません。どう説明していいやら)。
Posted at 2006/08/09(Wed) 15:32:12
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