I teie nei e mea rahi no'ano'a

文学・芸術など創作方面を中心に、国内外の歴史・時事問題も含めた文化評論weblog

ヒューマニストの言葉

 ホロスコープで有名なジョナサン・ケイナーですが、ホロスコープそのものよりもヒューマニストとしての言葉の方が重みがあります。

amazon;宇宙にお願い―夢を実現させる方法 (単行本)
 この本もジョナサン節が利いているようですが、ついているレビューが面白かったので引用してみます。

22 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
私の感想ですが, 2007/7/21
By REIREI (福島) - レビューをすべて見る

ジョナサンは星占いのサイトでも、ときどき短いながらも心にしみる言葉を拝見していましたので
何かジョナサンは私たちに伝えたいことがあって本を書いたのだろうなって思っていましたが
本を読んで、彼の思いやりの心を感じることができて、温かい気持ちになりました。

途中で、「確信」することは危ないこと、正義を確信することが多くの残酷な戦争の原因になっているという指摘を聞いて、精神世界や宗教のみならず、生き方においても「疑念」を持つこと、つまり「分からない」ことは分からないままにしておく心の姿勢が大切なんだなって思いました。私などは、つい自分が正しくて相手が間違っていると思ってしまうことがありますが、天使は決して誰も批判したり裁いたりしないという言葉を聞いて、それは事なかれ主義ではなくて、とても深いものの見方なのだろうなって感じました。

私がこの本を手に取った動機は、本のタイトル通りに、宇宙(そら)にお願いして自分の願いを叶えたいと思ったからですが、「正しい、間違っているとすぐに決め付けないこと」「他人を裁いたり批判したりしないこと」という天使の言葉のほうが私個人にはとても大切なメッセージでした。

それから、ちょっと不思議なことですが、「自分が一番願っていることは何?」って自問自答してみたら、何を天使にお願いするかということよりも、天使といつもお話していたいなっていうのが一番の願いのような気がしました。モノや出来事をプレゼントされるのも嬉しいですが、こんなに無私の気持ちで私たちに接してくれて願いを叶えてくれようとしてくれる天使といつも一緒にいられることを実感できるのがとても幸せです。

宇宙にお願いすれば、夢が実現する − そういうこと自体がとてもありがたくて、夢が叶う前に感謝の気持ちで幸せいっぱいになります。

 特に――

「確信」することは危ないこと、正義を確信することが多くの残酷な戦争の原因になっているという指摘を聞いて、精神世界や宗教のみならず、生き方においても「疑念」を持つこと、つまり「分からない」ことは分からないままにしておく心の姿勢が大切

 ――これが徹底されるなら、戦争はもちろん痴話喧嘩すら起こりません。こんな簡単なことが人間はできないわけです。

 できない分野の代表は政治・宗教・思想でしょうか。本当の偉人レベルとなれば危険性はないのですが、二流は信念だけが柱となりがちです。
 例えば全共闘でただ暴れていただけの人は学生運動が終息すると、すぐに一般の生活へ戻ることができましたが(それでも今なら確実に条例違反などの犯罪行為です)、逆に本気で革命を信じていた人は赤軍など本物の左翼テロリストへと変貌しました。
 赤軍というのは自分たちが正義だと疑わなかった。もし疑念を差し挟めば総括が行われたわけで、左翼思想というのはジョナサンの考え方と180度逆と言えるでしょう。
 どちらの方がより人間として良心的かということは、考えるまでもありません。

 最近、私が「誰でもこだわりはあるんだから、お互いにスルーでいいんじゃない?」とメールしたところ「論破しろ!」という乱暴な返事を送ってきた人がいましたが、こういう態度を快く思う人はいませんよね。
 誰でもそれなりの人生を生きているのですから、簡単に他人から裁かれては堪ったものではありません。ましてや議論なんてただ言葉のゲームに過ぎませんし、論破なんて何の意味もありません。せいぜい、会社の会議だけにしておいて欲しいものです。

「俺は正しいが相手は間違っている」のではなく、相手の立場に立って物事を考えられる人間でないと、大人とはいえませんね。
 そして大人になることは、案外難しいことなのかもしれません。

Posted at 2007/08/16(Thd) 20:39:48

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