I teie nei e mea rahi no'ano'a

文学・芸術など創作方面を中心に、国内外の歴史・時事問題も含めた文化評論weblog

“魔”の棲む部屋

 私の実体験でなく友人Sの体験談で申し訳ないのですが、“幽霊”の棲むアパートの部屋に住んでいたことがあったそうです。Sは幽霊など全く信じておらず、呑み会の後『肝試し』と称してホテルニュージャパンの廃墟へ不法侵入(笑)し、「結局なんもなかったよ。テレビのあれは全部嘘」と言うような、現実的な眼を持ち、なおかつ幽霊と聞いても決してびくつくことの無い豪傑です。
 その友人Sの体験談を紹介する前に、そのことを思い出すきっかけとなった記事を紹介します。

なんでも評点;
病院跡の邸に揃って引っ越した5人の選手、次々と不運な怪我に見舞われる

実際、日本でも前の住人が非業の死を遂げた住宅が格安の値段で売りに出されたりすることはあるようだ。だからといって、本当に“魔”が潜んでいるとは限らないのだが、どんな唯物論者だって縁起が悪いと感じるだろう。

 要するに引用元にある記事そのままの出来事を、友人Sは体験したわけです。怪談調に書くと悪ふざけに見えますので、それらを無機質に列挙します。

1.別室に置いてあったマジンガー貯金箱が深夜、
 ひとりでに「ロケットパーンチ!」と鳴る。
 (本来はお金を挿入すると鳴る)
2.ひとりでにカーテンが燃えだす
3.深夜、息苦しくて眼が醒めた。
 顔を洗おうと思って洗面所へ行って鏡を見ると、
 頸に手の掌の跡がくっきりと浮かんでいた

 1は機械の故障かな、くらいに考えていたそうですが、さすがに2,3はあり得ない。すぐさま不動産屋に詰め寄ると、前の住人どころかさらにその前の住人までが首つり自殺をしていた部屋ということが明らかになりました。当然豪傑の友人のことですから、交渉をして家賃を半額にし、今まで支払った家賃も取り返しました。
 二室以上ある良い部屋で、家賃が格段に安くなった――ということで幽霊を信じていないならそのままラッキーといって住まうところかもしれませんが、さすがの友人も気味が悪くて引っ越したそうです。

 因みに、それから一ヶ月後、たまたまそのアパートの前を通ると、もうアパートはありませんでした。跡を見ると、どうやら火事によって焼け落ちたらしかった――ということです。
----
 某教授のプラズマでは絶対に3はあり得ませんね。そういえば、夢の中に変な男が出てきたような気がする、ということも言っていたかもしれません。
 自然現象にしろ、超自然現象にしろ、カーテンが勝手に燃え出すような部屋にはとても住めませんね。
 ニュージーランドの選手五人組も、なまじ被害が軽かっただけに本気になれないのでしょう。これからどんどんエスカレートしていくとしたら……。唯物論に縛られて、不可思議なものに対する感覚を失くすのは、百害あって一利なしですね。中谷宇吉郎という物理学者も、そんな風なことを言っていた気がします。

Posted at 2006/02/13(Mon) 18:24:23

オカルト・心・科学 | コメント(0) | トラックバック(0) | この記事のURL

この記事のトラックバックURL ->

↑ページの先頭へ

この記事へのトラックバック

「“魔”の棲む部屋」へのトラックバックのRSS