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モテる呪文で男性が女性12人と集団生活

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060125i206.htm
 
 男性は占いをしていたといい、「占いの女性客たちに呪文(じゅもん)を唱えると、女性たちが居着くようになった」などと、集団生活を始めた経緯を説明した。

 問題はその数。12人は使いすぎ。却って地獄なんじゃないか。私ならご免蒙りたいもの。

 しかし男と生まれたからには、こんな呪文があるとすれば是非とも知りたいものである。
 個人的に“惚れ薬”や“術法”の可能性を考えていたことがある。少し調べていくと、これが案外不可能なことではないことに気づく。人間というものは“無意識”の前にはかなり無力で、簡単に暗示に掛かるものである。その無意識の代表格は“夢”。
 もし、あなたが毎晩ある特定の異性の夢を見たらどう思うだろうか? しかもとても好意的な夢なのである。恐らく、自分自身の感情に自信が持てなくなり、いずれは夢の内容そのままにその異性のことを愛している、と自覚するようになるだろう。元々そんな気持ちは無くとも、毎晩夢を見るうちに、そう、暗示に掛かってしまうのである。
 フロイトが無意識を測るのに使ったのがこの“夢”だが、逆転的に“夢”によって無意識を操作することも現代科学では不可能ではない。夢判断と精神薬の投薬によって強力な暗示にかかり、連日悪夢によって精神を破壊していった例が、アメリカであった。これは裁判によって精神医が敗訴している。被害女性は投薬をやめてからはすっかり回復してしまったという。
 投薬によらない例では、ある少女が新興宗教の神父から『お前は父親から近親相姦を受けていた』と告げられたことがきっかけで、暗示に掛かり、それを信じるようになって父親を提訴。父親自身もそんなことをしていないのは明らかなのに、同じく暗示に掛かってしまい、調書にサインをしてしまった。現在でも父親は冤罪によって服役中のようだが、全くでたらめな話からでも、暗示の力によって人間の記憶はどうにでも変えられてしまうのである。なんとも恐ろしい話しだが、これは実際にあったことなのだ。

Posted at 2006/01/25(Wed) 20:46:39

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