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文学・芸術など創作方面を中心に、国内外の歴史・時事問題も含めた文化評論weblog

シナイ山の場所

 モーゼの出エジプト記でしばしば問題にされる場所ですが、諸説紛々としていて、本当の場所というのは現在でも解明されていません。

 竹内文書系トンデモオカルト世界ではシナイ山は日本の富士山なのだそうです。宇宙船のような乗り物で空輸したのだそうですが、そんな便利なものがあるなら苦労してエジプトから逃げることもないでしょうに。
 古代日本史のトンデモ系は他にも面白いのがあって、国津神・天津神の区別は短絡的には住んでいる場所で決まりますが、古代シュメールが高天原で、日本が葦の中津国で、政治的な派遣が行われていたのではないか、というものもあります。
 こちらはなかなか面白い。さすがにシュメールは無理がありますが、日本人から見て高度な文明を持った外国人が神様のように見えたなら、古代日本史は全く違った様相を見せます。
 これと類似して『高天原は朝鮮のことだ』とする説もあります。素戔嗚尊は朝鮮人とか。そもそも天津神系は全員渡来人とされ、暗に稲作の普及を表現しているのだそうです。

 話が逸れました。

 シナイ山についてですが、キリスト教会では聖キャサリン修道院のある場所がシナイ山だと信仰されていますが、出エジプトの逃亡者達を匿うだけの充分なスペースがなく、位置的にもエジプト領内になってしまうということで、聖書の記述と一致しないため、考古学者達の間では疑問符がついているそうです。
 一方、その後の考古学的研究の積み重ねにより、さらに東へ行った場所に、より信憑性の高い場所が見つかっているそうです。
 シナイ半島周辺のgoogle_earth画像を掲載します。

p_sinais.jpg


 現在のイスラエルよりも、ヨルダンの方に近くなりますね。旧説のシナイ山はエジプト国境内になってしまいますが、新説のシナイ山はサウジアラビア国境内になります。
 もちろん、古代の地図ではどうなっていたのかわかりませんが。

false_sinais.jpg


google_earth用kmzファイル
 旧説シナイ山の画像。
 寂れてはいますが、観光地化しているのがなんとなくわかります。
 もう一つ、数百万の人々が生活するのには、少し狭すぎるように思えます。

true_sinais.jpg


 一方で、こちらが新説シナイ山の画像。Real Mt.Sinaiなどのgoogleコミュニティがあるので、自力でもすぐに発見できます。
google_earth用kmzファイル

 こちらの方がより広々としていて、数百万の人々を匿うことも可能に思えます。
 しかも山の形状がエジプトへ向けて半円形になっており、エジプトから逃れるのにはうってつけです。

 また、『海が割れた』という表現もヘブライ語では『葦の海が割れた』という意味になるそうで、実は紅海でない可能性も考えられます。

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 すみません。現在風邪で寝込んでいる状態です。
 しばらくはすっとぼけた状態になっているかと思います。申し訳ありません。

Posted at 2006/11/08(Wed) 09:02:27

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