『夢野久作の日記』の復刊リクエストがようやく63票集まった。残り37票で復刊交渉が行われる予定なので、先に現物を図書館で借りてきた。
このような分厚い本(478ページ)である。巻頭には写真が収録されており、日記の原本や、書斎の様子などを窺い知ることができる。
なお、内容は下の写真のように細かく書かれており、まさに日記そのもの。二段組でこの分厚さなので、読んで愉しむものではなく、正真正銘研究用の資料としてしか使い途は無さそうだ。
しかし久作全集にはこれら日記は収められておらず、久作研究者や、卒論などで本格的な研究をしたい人は手許に置いておきたいだろう。
ところで佐藤泰志の海炭市叙景も復刊投票が行われているが、調べてみたらamazonでの古本相場が凄いことになっていた。
amazon;海炭市叙景
2万5千円〜3万円って……桁一個間違ってないか?(笑) 一人が価格をタイプミスしたことがきっかけでネット上の相場が大きく跳ね上がることは、決してあり得ない話ではない。相場は3000円前後だと思っていたし、私自身もその程度で入手できた本である。
Posted at 2006/07/26(Wed) 21:02:39
文学・歴史・民俗学 | コメント(0) | トラックバック(0) | この記事のURL
この記事のトラックバックURL ->