中旬中旬と発表しておきながら、実際にはほぼ下旬に公開となったyahoo文学賞の作品群について。
http://bungakushou.yahoo.co.jp/
まだじっくりとは読んでいないのだが、とりあえず点数を振ってみた。数字の基準は加点・減点を含めた総合点数である。
しま☆はるよし「夢の演出家」……………50点
そらと きょう「キヨコの成分」…………50点
藤堂絆「アシタ」……………………………20点
西山茜「トマト」……………………………60点
ミナミサエ「バイバイ、かまどうま」……80点
――とまぁ、私の中ではミナミサエ「バイバイ、かまどうま」がダントツだったわけだ。もっと読み込めば感想も違ってくるかもしれないが、構成、構想、文章、名詞の選択等どれを執っても抜きんでている、と私は感じた。難を言うなら“いかにも”臭い作品であること。この“いかにも”手慣れた感じは少し警戒すべきかもしれない。模倣という意味では限りなくグレーだ。
しかし、今までに無い新しい作品が出てくるかと期待したが、それに関しては残念ながら期待はずれだった。選別した人の意思もあるに違いないし。
さて、問題はyahooのシステム面である。投票時の情報管理なども見ておこうととりあえず投票ボタンを押してみたら、いきなり投票されてしまった。これは戴けない。
ついでに寸評も書き込めるようにしておいて、はじめて“審査”というものだろう。個人サイトが運営しているキャラクター人気投票の遙かに下を行く構造だ。
それに、大量投票も割と簡単に偽装出来るような気がする。IPアドレスによるチェックは不完全であるし、何よりも他人とアドレスが一致する人だっているのである。電子投票というシステムに対し、いきなりノーガード戦法を執るのはいかがなものか。
もしもどこかのコミュニティや茶坊主の多い人気者だった場合、組織票の付く可能性もあるが、IPアドレスで投票管理する場合、IPアドレスを交換・変更・プロクシ等による擬装によって素人でも一人当たり10票程度は捏造できるわけで、少し考えが浅いのではなかろうか。
Posted at 2005/11/28(Mon) 14:26:15
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