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Antifaの「A」印はアナキズムのA、ダニエル・ゲランとジョージ・ソロスの繋がり

d_guerin.jpg

 この本に記されているシンボル何のマークでしょう?

 今なら多くの人が『BLMのシンボル』と回答するかもしれません。また、別の人は「ジョージ・ソロスのシンボル」と回答するかもしません。ソロスが支援する運動にはかなりの確率でアナキストのシンボルが用いられています。

blm_fist.jpeg

 確かに同じマークです。しかし、これはアナキズム(無政府主義・秩序破壊主義)のシンボルです。そう、BLMはアナキストの集団ですし、ジョージ・ソロスはアナキストなのです。
anarchisme.jpg

anarchism_symbol.png

 色々挙げましたが、これらは全てアナキストが(無政府主義者)が用いるシンボルです。彼らはとてもシンボルが大好きで、これ以外にも様々なバリエーションがあります。
 他には共産党のマークをシンボルにすることもあります。無政府主義と共産主義が仲良しというのはかなり変な感じですが、現在ではどちらもお仲間です。
antifa_flag.jpg

 こちらはAntifaのフラッグですが、上の画像にあるシンボルと同じものです。Antifaもアナキストです。
 ゲランの本にも、Antifaのフラッグと同じマークが載っています。
8108BM-FKzL.jpg

 では、アナキストについての勉強を少ししてみましょう。さすがにクロポトキンまでは遡りません。そこまで解説するとかなり退屈ですからね。最初に挙げた本のタイトルの編者であるダニエル・ゲランに注目したいと思います。

 ダニエル・ゲランはフランス人で、ナチス・ドイツによって陥落させられた後はドイツの収容所にいましたので、その際にジョージ・ソロスと面識があってもおかしくありません。
wikipedia(en);ダニエル・ゲラン

 ダニエル・ゲラン(フランス語: [ɡeʁɛ̃]、1904年5月19日、パリ - 1988年4月14日、スレスヌ)は、フランスの無政府共産主義者の作家であり、著書『Anarchism: 理論から実践へ』や、『No Gods No Masters: An Anthology of Anarchism』では、19世紀半ばにマックス・スティルナーが最初に書いたものから、20世紀前半までの、アナキズムの思想と運動に関する文章を集めている。また、ナチズム、ファシズム、資本主義、帝国主義、植民地主義に反対したことや、スペイン内戦でCNT(Confederación Nacional del Trabajo)を支援したことでも知られている。また、自由恋愛や同性愛を革命的に擁護したことで、クィア・アナーキズムの発展にも影響を与えた。

 ゲランはパリのリベラルな家庭に生まれた。早くからピエール・モナッテの革命的なシンジカリスト雑誌『La Révolution prolétarienne【プロレタリア革命】』で政治活動を始めた。1926年に大学と文学の道を捨て、レバノン(1927-1929年)とフランス領インドシナ(1929-1930年)を旅し、植民地事業に熱心に反対するようになる。

LGBT+の活動
 ゲランはバイセクシュアルであり、左派の性的マイノリティがしばしば感じていた緊張感を知ることができる。ゲランは1930年代から1988年に亡くなるまで、フランス左翼の中心人物として活躍した。1954年、ゲランはキンゼイ報告を研究し、その中でフランスにおける同性愛者の抑圧を詳述したことで、広く攻撃された。
 最も厳しい(批判)はマルクス主義者からのもので、彼らは反セックスのテロリズムである抑圧の形態を著しく過小評価する傾向がある。1965年にカミングアウトした後、ゲランは左派から見放され、性の解放に関する論文は左派系の雑誌で検閲されたり、掲載を拒否されたりした。 
 ゲランは1968年5月の蜂起に参加し、事件後に生まれたフランスのゲイ解放運動の一翼を担った。数十年後、フレデリック・マルテルはゲランを「フランスの同性愛運動の祖」と表現している。
 ゲランは20世紀の大半の期間、左派に浸透していた同性愛に対する極端な敵意について語っていた。 少し前までは、革命家であることを宣言することと同性愛者であることを告白することは両立しなかった」とゲランは1975年に書いている。

 今回、注目したいのはLGBT+運動についてです。ゲランと現代社会と関係がありそうなのはこの部分です。ゲランはLGBT+運動の祖なのですから、現在あるLGBTQ+運動との接点を辿っていくとダニエル・ゲランに辿り着くことになります。
 BLMやLGBT+運動は昨今突然出てきたものではなかったのです。
 現況はまるでゲイのアナキストであるダニエル・ゲランの怨霊がアメリカに現れたかのようです。
 ゲランが男性のパートナーと裸で写っている写真はネット上にあります。しかし、ソロスとゲランとが一緒に写っている写真は見当たりません。年表と地図の上では重なり合う部分が多いはずなのに、記述が見つかりません。フランス語でもドイツ語でも見つかりません。これだけ古い情報となると、アナログな努力が要求されます。

 ソロスとゲランの間には一体何があったのでしょうか?

Posted at 2021/05/27(Thd) 05:26:13

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