I teie nei e mea rahi no'ano'a

文学・芸術など創作方面を中心に、国内外の歴史・時事問題も含めた文化評論weblog

3月に買った本

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内訳:
小林秀雄『常識について』角川文庫    :210円
イプセン『幽霊』岩波文庫        :105円
ラフカディオ・ハーン『怪談』岩波文庫  :105円
アポロドートス『ギリシア神話』岩波文庫 :210円
『古事記 中』岩波文庫         :105円
『足立美術館』保育社          :210円
 
合計6冊                :945円 

 今月は猛烈なパワーダウンです。めぼしい本は無し。

小林秀雄『常識について』角川文庫
 ばりばりの既読ですが、小林秀雄の本については図書館で読んだのか、自分の書棚にあって読んだのか、区別がつきません。(笑) 書棚をひっくり返すわけにもいかないので、未だ確認はしていませんが。
 内容については、ベルクソン的直観に頼ったところが多く“小林秀雄”という才能だからこそ出来る芸当、というか。トンデモや居酒屋の愚痴ギリギリのところを軽業師のようにバランスを執って芸術に仕立て上げているのであって、これをそのまま模倣するのはかなり危険。
 この本は戦後の文章になりますが、戦時中の文章と較べると正反対のことを言っていたりと、変わりようが面白いです。検閲で揉めることを避ける意味もあったのかもしれませんが、小林秀雄でも、戦時中はちょっとおかしかったんだぁ、などと思いました。これは莫迦にしていいと思う。

ラフカディオ・ハーン『怪談』岩波文庫
 日本の民話・口承などから怪談話が集められており、単なる物語以上に、民俗学的な意味もある本です。採話されているのは「耳なし芳一」や「雪おんな」などなど、有名どころ。
 私にとっては話作りの資料として、ですが。有名だからこそ、インスパイアしやすいものですし。

『足立美術館』保育社
 日本庭園や、日本画の画像が収められているので、みやびな和風を出す時の資料になります。

イプセン「幽霊」
 戯曲なので、筋を明かすと詰まらないのですが……。オスヴァルの最後の科白というか、叫びはパンチが効いてます。これはちょっと模倣したい。

アポロドートス『ギリシア神話』岩波文庫
 内容はほとんど旧約聖書みたいなもんです。まともに読むと疲れますので、資料として。

『古事記 中』岩波文庫
 中巻は神武天皇から応神天皇までです。これも当然のことながら、資料。ヤマトタケルのエピソードはこの巻の景行天皇のところに載っています。これと、上巻の「天地の初め」は読み物としてもおなじみで、面白いのですが。

Posted at 2006/04/07(Fri) 16:03:06

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