I teie nei e mea rahi no'ano'a

文学・芸術など創作方面を中心に、国内外の歴史・時事問題も含めた文化評論weblog

銭湯料金値上げ

 いつも行く銭湯が430円に値上がりしていた。原因は消費税の課税範囲拡大。年間の売り上げ高が三千万円未満の店に対しても、消費税が課税されるようになったためである。加えて原油価格値上がりによる打撃も大きいだろうと思う。
 昔は銭湯といえば300円で、じわじわとインフレが迫ってきているような気がする。しかも商品価値が増した結果ではなく、ほとんどが税金による。
 発泡酒が登場すると発泡酒が増税され、第三のビールと呼ばれる、新しいビール風味飲料が開発されれば増税され、さらに七月からはタバコ大増税による、大幅価格改定が始まる。たしか七年くらい前にも似たような出来事があったが、じわりじわりと税金を仕込んでいく手法は、どうしても国家詐欺的に見えてしまい、警戒してしまう。実際詐欺でもやらなければこの国の借金は返す術が無い。我々国民はみな首が廻らないのである。
 しかし一方で、大企業であればあるほど減税されている事実がある。金持ちは優遇するが、貧乏人には厳しい。実はこの方が国は儲かるというのである。何より国会議員と大企業の連中は昵懇の仲だから、顔が利いていいのだろう。

 似たような課税法はフランスがやっているそうだが、フランスといえば、上層の人間と下層の人間との格差が猛烈である。知識人と呼ばれる階層の人は確かに凄いが、一般の人や下層の人になると、全く酷いものである。
 これが小泉式課税法の実態だが、日本もこれからはヨーロッパのように厳しい階級社会が築かれていくように思う。下流、上流などという言葉があるが、下流といっても海外の貧民層とは較べ物にならないくらい豊かだ。もっと時代が進むことで、望んだ教育を受けられないような子供(学級崩壊防止のためと称しての学校追放など、階層による振り分け)が出てきたり、スラム街が出現したりなど、より明白なものになるかもしれない。

参考:
しんぶん赤旗;
費税負担に悲鳴 これは“営業破壊税”

(こういうのは赤旗くらいしかマトモにとりあげてないねぇ)

Posted at 2006/06/20(Tue) 17:23:48

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