I teie nei e mea rahi no'ano'a

文学・芸術など創作方面を中心に、国内外の歴史・時事問題も含めた文化評論weblog

ズボンのファスナー

 子供の頃からの素朴な疑問の一つに、ズボンのファスナーがあった。トランクスやブリーフの前に穴が開いているのは、男性が用を足す時の利便のためである。
 したがって、ショーツなどの女性用下着には当然、穴は開けられていない。女性用の寝間着も同様で、多くは穴が開いていない。それはズバリ、必要ないからだ。
 しかし女性用にデザインされたものであっても、ジーパンのような伸縮しないズボンには、必ず、ズボンの前にファスナーが付いている(なかには、ズボンの横にファスナーの付いたセクシーなデザインのものもあるが)。これが子供の頃、引っ掛かっていた。要らないんじゃないか、と。
 しかし、ファスナーは必ず必要なものだった。伸縮しない素材で造られたズボンには、である。
 よほどゆったりしたジーパンならともかく、身体のラインにぴったりとしたジーパンには、男性用ズボンと同様、“社会の窓”が無ければ、臀部に引っ掛かって、最後まで穿けないのである。

 因みに、このことに気づいたのは、つい先日にこと。ぼんやりとこちらを向いて立っている女の人を見て、「ああ、ジーパンだ。ファスナーがある。要らないのになぁ」と思った時、閃光のようにひらめいた。人間、気づかないことが多いものだ。
 そんな私は、ジーパンのファスナーが閉じていても、穿けてしまうほど、臀部が細い。だから実感として無かった。人間、実感に無いことは、盲点となるらしい。しかし女性にも、ズボンのファスナーは必要であった。

 これ、当たり前のことだし、素朴なんですが、結構面白いことだと思いませんか?

Posted at 2006/05/29(Mon) 12:30:59

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