----(追記)----
以下のソフトをはじめて遊ぶ場合、ランタイムパッケージ宇のインストールが必要となります。
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相変わらず寝込んだ状態で、文章を書こうとしても引っ掛かるし、難しい文章を読んでも頭に入りません。こんなときはとことん寝るかサブカルに走るか、です。寝ると耳に鼻水が逆流して耳炎を起こして痛いので、すぐに眼が醒めてしまいます。
さて。RPGツクールを買う人は大抵がゲームを作りたい――と思っているはずなのですが、単純に遊ぶためだけに買った場合は、どうなのだろうか、と思って「RPGツクール2000value!」製品中に収められている作品を、レビューしてみます。
○サンプルゲーム
これらサンプルはアスキーから依頼されて作られたそうです。
「花嫁の冠」
以前にもレポートしましたが、声優陣がその手の人にとっては豪華です。
RPG等でパーティに異性のキャラがいる場合、そのキャラに対して思い入れが強いほど、怪しげな妄想が脳内を駆けめぐることと思います。
そんな妄想を形にしてくれたゲームです。お好きなキャラと結ばれるのも自由、全てを棄てて逃げるのも自由……。
「Abyss-Diver #0」
不思議のダンジョンではありませんが、ローグがネットハックを下敷きにした印象を受けました。面白い。
「V」
これはアイディアが面白い。ただし、各キャラクターのストーリーが推測するしかないのが残念といえば残念。
「クイーン・クー」
これは凄い、凄すぎる。やり込んだ。やり込みまくった。ツクールのシステム云々というよりも、完成度が素晴らしい。サービスCGがあと十枚ほどあれば、\5,300円で売っていても不思議じゃないです。
ゲームの目的は、城下町のギルド間取引を活性化させること。
戦闘はモンスターを召喚して戦わせるシミュレーションとなっています。
ただし、ゲームバランスに難点が。
全部で6年分をプレイできるのですが、ゲームクリアに必要な条件は3〜4年で満たすことができます。ギルドは維持費を必要としないので、ギルド間取引も、最大値が壁となって、完全に停止してしまいます。ダンジョンも探検しつくし、モンスターも全部揃ってしまう。
やることがないので、残りはひたすらボタンを押して日を飛ばすばかり。その辺が残念でしたが、とにかく世界観、キャラクター、システム、どれをとっても素晴らしいデキでした。
ただ、戦闘前にキャンセルを押すと抜けられなくなるバグ(仕様かな)があります。
「海賊」
うーん。船を手に入れてからすぐに全滅。シラけちゃって、すぐにやめてしまいました。
ただ、いかにもツクールで作りましたと言わんばかりで、サンプルとしては最適でしょうね。
「蠢く闇の砦」
ホラーゲーム。これはなかなか面白かったです。
「修道院」
ミニゲームが参考になりました。
一応、最後までプレイさせられてしまったので、それなりのゲームバランス。
○作品集1(その1)
「<業>〜パライソ〜」
ノベルゲーム(?)でした。アイディアは面白い。
でも、暗すぎて私にはダメでした。2度目プレイしよう、とまでは思えなかった。ゲームという形で長文を読まされるとちょっとしつこくて、あんまり読みたくなくなる。
男の子が変化した猫と、性格の暗い女の子というカップリングは……どっかで見たなぁ。(笑)
「B.J to D.J」
ブラックジャックで勝つゲームです。ギャンブル好きにはたまりません……。
サンプルとフリー素材ばかりでしたが、しっかり世界観に合っていましたし、最後までプレイさせられてしまいました。
アイディアの勝利。
しかし、作者が一体どんなディスプレイ輝度でプレイしているのか知りませんが、暗闇があまりに暗すぎて、ウチの環境では輝度を最大にしても全く何も見えず……。過度の演出は禁物、ですね。
「On Holy Day. 〜Treasuries〜」
これは「B.J to D.J」と同じ作者さんの作品です。
なぞなぞを解いて、お宝を発見する作品です。途中まではノーヒントでがんばりましたが、ギブアップ。
「ゲームパッキング」
RPGツクールでアクションゲームを提供するという、色々な意味で凄い作品でした。 自分で作品を作って、凄い作品ができた、と思える人は幸いです。
沢山のゲームが入っていて愉しめるのですが、これで画像がサンプル・素材でなければ……。
「Good Viking」
これは「ゲームパッキング」と同じ作者さんです。やはりアクションゲーム。
こちらの方が斬新で、かつ遊べるゲームに仕上がっています。
ギャグではたっぷり笑わせてもらいました。作者さんがどういう方かは知りませんが、当時はかなり若い人なんじゃないかと思っているのですが(そうでない場合は、“凄い”の意味合いがかなり変わってくる)。
ただ、アクションゲームは著しく苦手なため、プレイは放棄しましたが。
自分で作品をレビューしているのですが、相当自信があるんですね……。しかも的確。これはなかなかできることではないです。
「BELIEVE it or not」
画面がサイドビュー型、疑似3Dのためか「あ、熱血硬派くにおくんだ!」と。(笑)
面白い作品でしたが、世界観についていけず、放棄。
いい雰囲気の作品でしたので、いずれ間を置いてやるかも。
「Gu-L」
多くの素材を自前で用意したり、がんばっているのは解るんですが……。
まず、バグ(フラグ設定ミス)が多すぎ。プレイヤーが作者にとって予定外の行動を執ると、特定のエリアから出られなくなったり、シナリオが進まなくなったりします。
企画書の段階で、しっかりルーチンを作らないと、こういうことが起こりがちです。その手間を惜しむのなら、ひたすらデバッグするしかありません。自分のゲームをデバッグするのって面倒くさいですが、色々やってみないといけません。二度目に面倒なイベント中にハマってしまったときには、コントローラーを投げ捨てました。
次に、多くの場面を長い文章で見せているのに、日本語が無茶苦茶。ら抜き表現は構いませんが(登場人物、高校生だし)、誤字・脱字・文法の誤りが酷く、どう考えても下書きをしていません。手なりでいきなり清書してしまっているのだと思いますが……。
「ちょっとくらい間違いがあったって、伝わればいい」と思う方も多いでしょうけれど、会話と違って、文章の場合は伝わりません。
会話の場合は変な部分を聞き流して、大体の意図を掴めば済むのですが、文章の場合、文章が破綻していると、読者はそこから正しい文意を想像しなければなりません。ただでさえ読むという労力に加え、作者の意図まで推測することは、苦痛にしかならないのですよね。
惜しいことをしている作品でした。アイディアやストーリーは面白いのに。
あ、それと、デブと血液型に対する偏見が強すぎ。デブの扱いはいくらなんでも酷すぎる。せめて人間扱いしてくれよ。(笑) 主人公とヒロインはA型、準主人公はAB型、その他はO型、自己中でいやな奴、変人はB型。(笑) そんなにB型が嫌いですか。
ついでの話ですが、B型のブロンド白人少女が登場しているとは珍しい。ブロンドヘアーの白人でB型は非常に少ないです。
日本で暮らしているとわからないかもしれませんが、血液型は民族によって大きく分かれます。ネイティブアメリカンに至っては100%がO型です。感性で血液型を決めるのは面白いでしょうが、外国人を描写するときには特に気を付けなければ、マヌケな血液型を当ててしまう可能性があります(たとえばB型のインディアンなんて存在しない。逆にこれをネタに書くこともできるでしょうが)。
「PIEACE OF MEMORY」
完成度は高いですが……。よく話が飲み込めないのが弱点かな。
すぐに終わるので楽でいいです。
作者さんのサイト。
「Soul of Dandizm」
ギャグ大作。最初はいまいちでありがちな雰囲気なのですが、シナリオが進むごとに面白くなってきます。
実際の世界地図を基にしたマップで、ラストエンペラーや核戦争など、結構ヤバイネタが出てきます。民族的偏見も凄い。インドはひたすらカレー、など。(笑) お蔭で今晩カレーを作ることになりました。
バグもなくスムーズに進むなー(VALUE!向けに修正してあるそうです)、と思っていたら、メビウスブレイドを流斬に届けたシーンで凍りました。何かイベントをすっ飛ばしたみたいです。そのまま放棄。
言葉の間違い(x潤滑→○円滑、x申される→○仰るなど)もありましたが、まあいいか、というレベルです。ゲームクリエイターの場合、プロでもやる間違いですから。
これで全体の約半分。
残りは気が向いたら(そうそう遊んでもいられないので)。
このうち『作品集』に分類されているゲームは、ネットで無料ダウンロードして遊ぶことができます(それぞれのタイトルをクリック)。別にVALUE!を買わなくても遊べます。アスキーもせこい商売してるな……あ、これは言っちゃいけないのかな。
Posted at 2006/11/14(Tue) 20:00:46
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この記事へのコメント
やぁ。w
($・・)/~~~
Posted by 龍ヶ峰 緋桜 at 2010/07/31(Sat) 17:47:24
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