
原作が「とっても!ラッキーマン」で有名な『ガモウひろし=大場つぐみ』だという噂があるので、いたたまれない気持ちになり、古本屋へ行ってデスノート1巻を買ってきた。なかなか古本は出回っていないらしく、見つけるのに今日まで掛かってしまった。
私は週刊少年ジャンプではランキング下位の作品ほど好む傾向が強いらしく(笑)、微妙な位置にあったガモウひろしの作品もまた、好きだった。なんだか、名状しがたい隠された味があった。
――で、固有名詞の使い方といい、科白廻しといい、設定といい、筋運びといい、やっぱりガモウひろしで間違いないと思う。あの絵柄の印象が強いために、子供っぽいイメージを抱いている人が多いかもしれないが、元々このくらいのものを書く素質はあるはず。まぁ、ここまで書いておきながら、本当は別人だったとしても、責任は取れないのだけれど。(笑)
作品としては、天才を描こうとして、登場人物がイマイチ天才になり切れていないところが少し不満。最初の方はまだしも、後の巻になると少し大雑把になってくる。それでも、田中芳樹「銀河英雄伝説」なんかよりは十倍くらいマシなのだが(ヤンはともかく、凡人以下のラインハルト……)。他は「これジャンプ漫画か?」と尋きたくなるくらいにハイセンスな面白さだった。ただし、あくまで少年誌らしく、世界観が突拍子のないくらい大きすぎるのだが……いやいや、このくらいでないと面白くないか。
立ち読みばかりでちゃんと読んだのはこの一巻だけなので、7月に最終巻が出たら全巻一気読みしたいと思う。
Posted at 2006/06/15(Thd) 12:53:18
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