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邪眼は月輪に飛ぶ

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amazon.co.jp;邪眼は月輪に飛ぶ

wikipedia;邪眼は月輪に飛ぶ
 wikipediaの異常なほどの充実っぷり。総理官邸の画像まで用意されているのは一体どうしたことでしょう。

 ミネルヴァは、呪毒という人間の眼や耳から侵入する謎の力を持ったフクロウ。出生などは一切不明で、恐らく新潟の山中で生まれ、マタギの鵜平に撃たれたところをアメリカ軍により兵器として捕獲された。
 それから十三年後、逃げ出したミネルヴァによって僅か20ページ弱で東京が壊滅状態に陥っています。この部分の迫力はもう凄いとしか表現のしようがない。読者はすぐに、これが並の漫画でないことを思い知らされます。

 こうしたスピード感や多くの謎を残したままでいながら、描写や設定などは非常に緻密にできています。銃器や兵器にも、間違いはないと思います。

 ただし――

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 ――このコマの擬音には悪いミスマッチを感じます。
 些細なところですが、他にも科白が微妙に浮いた箇所が少しだけあります。もちろん最大のスベり場は、角から毒の霧を吐く牛のところですが……。大作家は何か蛇足をやりたくなるものですね。(笑)

 ところでなぜか読者プレゼントがミネルヴァ。

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 スピリッツ編集部はネットをよくチェックしています。悪役側がストラップ・マスコットになるなんてそうそうないことです。
 この作品は匿名掲示板など、ネット上での人気が先行していたのですが、正義側といえる鵜平や輪の人気はイマイチですが、ミネルヴァの人気には勢いがあります。

Posted at 2007/05/07(Mon) 20:37:18

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