CONFIDENCE;パパとママに聞いた『子供に教えたい懐かしのアニメランキング』
女性のランキングに「アラレちゃん」がランクインしているのが意外です。下品で毒だらけの初期のものか、それとも毒の無い最近のものなのか、でかなりの違いがありますが、それでもそんなに女性受けするとは知らなかった。
面白いのは「キャンキャン」と「ガンダム」が男女別で同列3位なこと。どちらも戦争絡み。「キャンキャン」は女性にとっての「ガンダム」なのかもしれませんね。
「フランダースの犬」は名作だけれども、子供を鬱病にするだけなんじゃないか。(笑) 天国を作り上げ、死を美化する姿勢って実はかなり危険。
要は子供が不幸に負けて『疲れたよ』と言って死んだ――でも天国へ行くからしあわせだよ、というお話。これは宗教のための宣伝。キリスト教という地盤のない日本でやっても意味はないはずなのだが、日本人はなぜか人の死を美しいと感じる傾向がある。
ルーベンスの絵を見る――という大願を成就した以上は生きなくてもいいというのか。『武士道は死ぬことと見つけたり』か?
そんな価値観は人をがんじがらめにし、不幸にするだけ。これよりも「BERSERK」でも見せた方がまだタメになる。(笑)
不可解なのは「スラムダンク」と「キャプ翼」。かなり要らない気が。「キャプ翼」は再放送の影響とサッカー人気が原因かな。剣道ブームが再びやってくれば「六三四の剣」がとって代わることでしょう――まぁ、剣道ブームなんて二度と来ないでしょうが。(笑)
「ドラゴンボール」も要らない気もする。別に親が教えなくても再放送を勝手に見るから。それに主人公の悟空は『死んだらドラゴンボールで生き返らせればいい』という危ない価値観をもった最凶の主人公ですぜ。(笑) ドラゴンボールさえあればOKだから主人公達が生き残るために、一般人を皆殺しにする選択肢を全く何んの葛藤もなく択ぶのは独善的キ○ガイだと思うんだけど。
悪だったらぶっ殺してもいいという価値観も危険だけど、これは難しい話になるので割愛。
そういえば――少し話しは逸れるが「DEATH NOTE」は「ドラゴンボール」のアンチテーゼだったのかもしれない。悟空は「DEATH NOTE」のキラと大して変わらない。キラは犯罪者を虐殺し、さらに自分に楯突く者もことごとく殺そうとする。
夜神月(キラ)の圧倒的知力を悟空の圧倒的力に置き換え、犯罪者や楯突く者を“悪”に置き換えてみると、私には悟空の独善的価値観が、キラ=クレイジーな大量殺人犯のそれと同じにしか見えてこなくて。
もちろん、ドラゴンボールの場合は後半になると地球を滅ぼそうとやって来る者――という殺してもやむを得ない設定にしてしまったのだが、しかしキラもそのような者がもし地球を攻めてくれば、命懸けで地球を守るのは確実である。
しかも「DEATH NOTE」では死んだものは決して生き返らない――とご丁寧に説明までしているわけで、未だに“ポストドラゴンボール”という波は続いているのかもしれない。
私が子供に教えたいアニメは……無いなあ。そもそも“教える”という姿勢が気に食わない。(笑) 自分で勝手に見つけだせばいいし、そうするのが人生だと思う。
それでも強いて挙げるなら「日本昔ばなし」かな。ポリゴン使ってど派手な演出のアニメで食傷気味だろうから。(笑) ああいうチープな味わいを理解できるセンスは忘れないで欲しい。
後になって気づいたのだが、日本国民なら誰もが知っている、大人気の懐かしアニメがランクインしていない。
その名も「サザエさん」。同じくらい有名な「ドラえもん」はランクインしているというのに……。
やはり「サザエさん」は“毒にも薬にもならない”ということだろうか。日常生活の一片を切り抜いただけの作品というのは、やはり心には響かないようだ。
確かに、私も自分の子供がいたとして、無理してでも「サザエさん」を見せたいとは思わない。昭和のあり方というのを知るのにはいい材料なのですが、今の子供たちの原風景とはあまりに違いすぎる。
Posted at 2006/08/02(Wed) 08:08:29
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