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“誤射”で死亡した撮影監督ハリーナ・ハッチンスはロシアとの深い繋がりがあった

 事件のあらまし。
yahoo(Nikkan);ボールドウィン銃誤射事故 武器担当者は前作でもニコラス・ケイジ怒らす
 まず、ニコラス・ケイジは事件と全く全く関係のない印象操作です

 次に、過去の誤射事件により、映画撮影での実弾の管理はとても厳しくなっており(下のブランドン・リーの記事を参考に)、撮影用とはいえ間違えることはそうそうありません。発砲の責任を兵器管理者に押しつける形で話を終わらせたい意図が見えてきます。

 最後に、空砲と見せ掛けて、実弾入りの銃の暴発を偽装して殺人に使うトリックは、ミステリやサスペンス作品ではいくつかのレパートリィが存在しています。現実に、ブランドン・リーの事件が起こっています。

トランプ大統領のインタビューより抜粋。

 もし私が銃を渡されても、誰かに向けて撃ったりはしないと思うんです。銃のチェックなんて気にもしません。あなたも私と同じ記事を読んでいるでしょう。私が言っているのは、銃を渡されても誰かに向けて撃つわけではないということです。つまり、彼は銃を持って撮影監督に向けて引き金を引き、彼女【撮影監督】は死んだのです。変ですよね。それは不可能ですし、彼らは外にいるんですから、もし私が銃を持っていたら、第一に、銃を空中に向けて引き金を引くと思います、何度かね。弾が入っているかどうかを確認するためですが、誰が銃を持って撮影監督に銃口を向けるでしょうか?
 そして彼女へ引き金を引くのですが、機材や銃、その他のものを管理している人が悪いとは思えません。彼が装填したのかもしれない。

 撮影用の銃とはいえ、いきなり『撮影監督へ』向けて発砲することはあり得ません。仮にあったとしても、役者かカメラへ向けてです。事故だとしても撮影監督に当たるわけがないというわけです。
 トランプ氏は『撃った人間に問題がある』という意見ですね。そして狙って撃たない限りは撮影監督に当たることなんてあり得ません。

 では、撃たれた被害者はどんな人物だったのか見てみましょう。

wikipedia;Halyna_Hutchins

 ハリーナ・ハッチンス(ウクライナ語:Галина Гатчинс、ローマ字表記。Halyna Hatchyns; née Androsovych, ウクライナ語。Андросович; 1979年 - 2021年10月21日)は、ウクライナの撮影監督、ジャーナリストであり、映画『Archenemy』、『Darlin'』、『Blindfire』など、30本以上の映画、短編映画、テレビ・ミニ・シリーズに携わったことで知られている。2021年10月21日、映画「Rust」の撮影現場で制作中に銃撃事件が発生し、致命的な傷を負った。

生い立ち
 ハッチンズは1979年にソビエト連邦ジトーミル州ホロデツで生まれたが、父親がソビエト海軍に所属していたロシアのムルマンスク市の北極圏にあるソビエト軍基地で育った。 彼女は自分のことを「アーミー・ブラット【『悪ガキ軍人』くらいの意味】」と呼んでいる。 映画史家のジム・ヘンフィルによれば、彼女が映画に興味を持ったのは軍基地で暮らしていたときだったという。 その後、国立農業大学、キエフ国立大学に進学し、経済学を学んだ後、ジャーナリズムに転向した。 国際ジャーナリズムの学位を取得して同大学を卒業したハッチンズは、東欧で調査報道記者としてドキュメンタリー映画に携わった。 アメリカ人の夫マシューとは、キエフ滞在中に出会った。 二人の間には息子がいる。 ウクライナの市民権を持っていた彼女は、自分の伝統を誇りに思っており、たびたび帰国していた。

キャリア
 2010年、UCLA TFT Professional Program in Producingを卒業ロサンゼルスで、撮影監督のボブ・プライムスと出会う。彼はハッチンズに、彼が講師を務めていたアメリカン・フィルム・インスティテュート・コンサバトリーへの応募を勧めた。 彼女は合格し、2013年から同校の2年間の修士課程に通い始め、2015年に卒業した。
 スティーブン・ライトヒルは、そこで彼女を指導した。 彼女の卒業制作である、ラヤン・ファルザド監督と制作した『Hidden』は、キャメリメイジ国際映画祭、AFIフェスト、オースティン映画祭で上映された。

 2018年には、女性撮影監督に大きな機会を与えるために設立された「Fox DP Lab」プログラムに参加した最初の8人の女性撮影監督の一人となった。 2019年には、American Cinematographerによる「自分の足跡を残している新進気鋭の撮影監督10人」の一人に選ばれた。

 アダム・エジプト・モーティマー監督の2020年の映画『アーチェネミー』の撮影監督を務めた。 モーティマー監督は彼女について
「映画的なものに対する彼女の好みや感性は、我々のスタイルを実行する上で大きな力となった」
「彼女のAFIのトレーニングとLUT設定の数学的なスキルは、デジタル撮影でまだ見つけていない最高の質感を与えてくれた」
 と語っていた。

 また、映画『Darlin'』(2019年)、『Blindfire』(2020年)、『The Mad Hatter』(2021年)の仕事にもクレジットされている。


 このように、ソビエト時代からロシア軍と個人的な関係があります。
 ウクライナは政治的には西側の立場で、欧州側にとって対ロシアの最前線です。しかし、それだけにロシア側からのスパイの拠点となっています。元々ソビエトですからね。

 欧米諸国とロシアは常にカチ合っています。直近ではロシア外交官まで亡くなっています。もしかすると、彼女は『処理された』のかもしれません。

 さて、世の中には関係者でもないのに勝手に陰謀論の否定をして火消しして回る人もいますが、答えは『自分にはわからない』が正解です「〜かもしれない」と言うことはできても、関係者でも何でもない第三者のマスコミやブロガーが勝手に断定をしてはいけません。
 記者やブロガーにできるのはあくまで『調べたことを紹介』することだけです。『断定形の強い言葉が多い』『ソースがなく全文を想像で作文している』記事は、大手マスメディアのものであっても、恐らく信頼に足るものではないでしょう。
 トランプ大統領に関しては大元のソースを辿ることのできない、誹謗中傷目的の捏造記事が大量に出現しました。この手の記事を書く人はなぜかコピー&ペースト記事を嫌う傾向がありますが、コピー元がないというのは大きな問題です。学術論文でも本文よりも引用の方が多くなります。ソースの提示されていない情報はただの感情論止まりなのです。

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Posted at 2021/11/09(Tue) 03:20:42

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