I teie nei e mea rahi no'ano'a

文学・芸術など創作方面を中心に、国内外の歴史・時事問題も含めた文化評論weblog

『遅効性の毒』――独特の語彙にチラつくプロ・ライターの影

 だれも見ていないデマ・ブログの記事が、なぜか突然注目されてしまったというお話しです。
記事は現在削除されています

toyota_demagog.jpg

 自動生成によるアフィリエイト狙いのブログだったようで、過去の記事はニュース・サイトからのリポストです。本来なら、このようなブログが注目を受けることはありません。

 しかしながら、今回の記事に関してはなぜか個人ライターが注目し、注意喚起という形式でyahooトップの記事となり、twitter上でトレンド入りをしました。

yahoo(個人ライター);「トヨタ社長豊田章男氏がワクチンは人口削減のための遅効性の毒と発言した」との個人ブログのデマが広がる

 あくまでこの記事が出てきたことではじめて注目が集まったという点にご注意ください。ブログだけの段階では笑って黙殺されていました。
 
 さらに――
毎日;「トヨタ社長が『ワクチンは毒』と発言」のデマ拡散 ブログが掲載誌削除
 一般紙までファクト・チェック形式で報道してしまいます。

 本来なら誰からも注目されないはずの個人ブログが、このようにしてプロの手で注目されてしまいました。
 もはや報道の目的も、意味もわかりません(尤も私は推測できていますが……)。これではあたかもデマを広めるためにファクト・チェック記事を書いているようなものです。今回、最も効果的な手段は「無視」することでした。
 そして、現在までの間、トヨタはこの件を完全に無視しています。これが正常な反応です。

 バビロン・ビーという有名な虚構ニュースのサイトがありますが、まともな人なら誰でも一目で>ジョークとわかります。いちいち大騒ぎなんてしませんよね? ……不謹慎すぎてたまに騒動にはなっていますが


 さて、ここで記事に見られる独特の語彙に注目したいと思います。『遅効性の毒』――こんな言葉をワクチンに対して、あなたは使いますか? そして実際にワクチンに対して使った人がどの程度いるのでしょう?

duckduckgo

google

brave

tikousei.jpg

 ほとんどが自然界の動植物の持つ毒に関する記事であり、ワクチンについての記事は1件目立つブログがあるという程度です。

 また、記事元は個人ブログにしては文章構成が明らかに素人のものではなく、何かを下敷きにして改変しているか、プロが書いたように思えます。

『会場はどよめきに包まれた』
 ……実は記者会見についての報道記事の決まり文句です。こういったものを自然に差し込むのは、日頃から慣れていないとできないことです。

 もう一つ注目したいのが

豊田氏に対する投資家の反応は冷ややかで、この会見の直後、トヨタ自動車の株価は18%下落、その後も下げは止まらず一時3%程下落した。

 という文節。特にこれは難しく、素人にはスクラッチで書けるものではありません。

Posted at 2022/08/04(Thd) 03:54:31

ニュースより | コメント(0) | トラックバック(0) | この記事のURL

この記事のトラックバックURL ->

↑ページの先頭へ

この記事へのトラックバック

「『遅効性の毒』――独特の語彙にチラつくプロ・ライターの影」へのトラックバックのRSS

この記事へのコメント

名前

E-mail(※スパムトラップですでの何も書かないでください)

コメント


コメント本文以外は全て入力不要です。

『遅効性の毒』――独特の語彙にチラつくプロ・ライターの影へのコメントのRSS