I teie nei e mea rahi no'ano'a

文学・芸術など創作方面を中心に、国内外の歴史・時事問題も含めた文化評論weblog

27歳ネオニート、おめでとう。

http://www.asahi.com/business/update/1217/007.html
 午前九時からの早い者勝ち打ち出の小槌。資金が無いと儲け幅は少ないものの、ノーリスク、ウルトラハイリターンは確実。動きの鈍い企業よりも、全国のネオニートのお兄ちゃんたちが大喜びで殺到したことはまず間違いない。
 幸運を射止めた方には、是非とも日本の消費に幅広く貢献して戴きたいものである。間違っても変な団体に寄付したり、海外へ円を流出しないように。
 
 今更だが、もし大金が欲しければ、苦労して働くことは全くの無意味。カネと労働は決して本来は繋がらないものである。労働の美徳は社会倫理や個人の良心を満足させるためだけにあると思った方がいい。
 ――これは芥川龍之介「杜子春」の逆説と思って欲しい。杜子春は老人から指示される場所を掘ることで二度大金持ちになり、そして没落する。三度目には金銭を拒み、弟子にして欲しいと嘆願し、声を出さない試練を受ける。しかし地獄で苦しめられる母親の姿を見て、良心の呵責に堪えきれず、つい声を出してしまう。杜子春の心が正しいことを見た老人は家と畑とを与え、杜子春はそこでつつましく幸福な生活を送る(そこまでは書いてはいないけれども)
 金銭では決して幸福は得られない。もし幸福を求めるのなら、金銭ではなく、つつましく生活することを択ぶべきだということ。
 そういえば、アメリカのカジノ経営などで世界一の大金持ちになったある男は、晩年一室に幽閉され、陽の目を見ることも叶わず孤独のまま死んでいったという。
 金銭は幸福とは全く無関係である――これは間違いのない事実だ。したがって、労働=“働かざる者食うべからず”とも全く無関係なのである。もしも幸福よりも限りない金銭の方を望むのであれば、ハイエナになるより他に無い。それによって幸福から総スカンされても、全く文句はないはずだ。

Posted at 2005/12/17(Sat) 08:49:32

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