I teie nei e mea rahi no'ano'a

文学・芸術など創作方面を中心に、国内外の歴史・時事問題も含めた文化評論weblog

モスキートサウンド、聞こえませんでした……

Engadget Japanese;大人には聞こえない着信音
 ネットで話題(?)だというモスキート・サウンド。確か去年の末頃にyahooで日本語記事を見たような気がしますが、そもそもは若者撃退用だそうです。
 今度は逆に大人には聞こえない着信音として、若者がちゃっかり利用しているとか……。意味のある気はしませんが。
 MP3がダウンロード出来るそうですが、そもそもMP3って高音域をカットしていないかな?(笑)
 ――で、私には全く聞こえません。かつてレコーディングで耳を酷使していたこともありますし、聞こえなくて当然の年齢でもあります。(笑) ただ、いつまでも再生していると、なんだか不快に感じますので、音を認知できなくても、耳にダメージは行っているのではないでしょうか。

 ――それにしても、クラシックだと若者が落ち着かなくなる――というのは面白いですよね。(笑)
 私が普段聴くポップミュージックはほとんどモダンクラシック風だったり、イージーリスニングだったりするせいか、コンビニのように激しいポップやロックミュージックが流れていると、逆に落ち着かないたちなのですが……。慣れなのでしょうね。

Posted at 2006/06/23(Fri) 11:37:23

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あのワイルド・ガイが帰ってきた!

つボイノリオ『ジョーズ・ヘタ』

 つボイノリオのCDが5/24発売らしいです。これで今までベスト盤に収録されていなかった「吉田松陰物語」が聴けます。

現時点、音楽で67位というのが凄すぎ……

Posted at 2006/05/11(Thd) 11:07:29

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菅野よう子特集;TETSU100%

 かつてTETSU100%のCDは全部で四枚市場に出回っていたが、現在は全て廃盤。伝説のバンドとまで言われているようだが、かなり微妙な意味も混じっていると思われる。(笑)

1st てつ100%
2nd あと3cm
3rd JACK-IN-THE-BOX
4th 素直

Yahoo! オークション("TETSU100%"で検索しても引っ掛からないので注意)


1st てつ100%
1987年発売

tetsu100.jpg



1.泪のグラタン
       作詞:杉原徹 作曲:菅野よう子

2.キング・コンブ
       作詞・作曲:杉原徹
3.TOBACCO
       作詞:杉原徹 作曲:金子利明
4.やきもちの焼きかた
       作詞:杉原徹 作曲:菅野よう子

5.アメリカ
       作詞・作曲:杉原徹
6.はじめての外泊
       作詞:杉原徹 作曲:菅野よう子

7.ウォッカ一杯の話
       作詞・作曲:杉原徹
8.エレベーターにのって
       作詞:杉原徹 作曲:てつ100%
9.素敵なセッティング〜ふたりでリハビリ〜
       作詞:杉原徹 作曲:菅野よう子

10.ガラス細工のつがい
       作詞:杉原徹 作曲:金子利明
11.Benicoに
       作詞・作曲:杉原徹

 歌詞カードに挿絵が入っているが、菅野さんの手描きかもしれない。以前公式サイトで公開されていたイラストと絵柄が似ているので。

Benicoに


 楽曲はどれも凝っていてなかなか面白い。メンバーも個性的。しかし、歌詞がギャグでなければならなかったのか……。

「泪のグラタン」
 ぱっと聴くと菅野よう子だとは解らないが、オブリガードの癖はこの頃から特徴的。リフの印象も独特のもので『あ、菅野さんかな』と思う。

「やきもちの焼き方」
 こういう曲の書いたのは、確実に『COWBOY BEBOP』に活かされているはず。

「はじめての外泊」
 上二曲も含めてだが、既に菅野よう子の色はこの時点で完成していたのか、と感心する。ファンなら、ちょっと聴けば『あ、菅野さんだ』とピンと来ると思う。しかし、歌詞が……つボイノリオか?(笑)

「エレベーターにのって」
 歌詞は『エレベーターにのって』だけ。メロディも一つ。こういうのは好きなんだけどね。



2nd あと3cm
1987年発売

ato3.jpg



1.私の自転車
       作詞:杉原徹 作曲:菅野よう子

2.マンガ姫
       作詞・作曲:杉原徹
3.いとしの森鴎外
       作詞:杉原徹 作曲:金子和昭
4.ランドセルの時間
       作詞・作曲:杉原徹
5.赤電話のむこうがわ
       作詞:杉原徹 作曲:菅野よう子

6.恋のダイエット―食べてやせる―
       作詞:杉原徹 作曲:菅野よう子

7.コレデモカ'88
       作詞・作曲:杉原徹
8.避難訓練
       作詞:杉原徹 作曲:菅野よう子

9.電車がなくなる日
       作詞:杉原徹 作曲:金子和昭
10.あと3cm
       作詞:杉原徹 作曲:菅野よう子

「あと3cm」
 名曲。TETSUのボーカルもばっちりハマッてるし、楽曲も聴きやすくていい。

 他の曲は……歌詞がギャグ。(涙) 楽曲そのものは悪くないのだけれど。歌モノはこれだからこそ難しいのだけれど。
 やっていいギャグ、悪いギャグがある。「いとしの森鴎外」はまあ許せるギャグなのだが、「マンガ姫」で千人はファンをしくじった可能性が。『あたしの彼はマンガなの』と言われて引かない人はいない。(笑)
 まぁ、暴走するTETSUと愉快な仲間達という感じで、これがTETSU100%かな――という気はするのだが。

「私の自転車」
 リフがもう『COWBOY BEBOP』の曲にしか聞こえない。――で、なぜ自転車なのか。(笑) TETSUが自転車への偏愛を見事に歌い上げてくれる。

「恋のダイエット―食べてやせる―」
 これはサビになるまで菅野よう子作曲とは判らない。こんな曲も書いていたのかー、と。しかしサビの部分はしっかり菅野よう子している。

 時期が近いだけあって、前作「てつ100%」と雰囲気は近いが、こちらの方が圧倒的にバントとしての進化を感じさせる。楽曲のクォリティは確実に上がっている。


3rd JACK-IN-THE-BOX
1988年発売

jack.jpg



1.君がたりない
 作曲:菅野よう子 作詩:杉原徹 編曲:TETSU100%、中村哲

2.恋のやまいだれ
 作曲:梶尾秀樹 作詩:杉原徹 編曲:TETSU100%、中村哲

3.ジェリー・ビーンズ
 作曲:三田寿一 作詩:サエキけんぞう、杉原徹 編曲:中村哲、TETSU100%

4.JA・まぁいいか!
 作曲:岩田雅之 作詩:サエキけんぞう、杉原徹 編曲:中村哲、TETSU100%

5.素顔のまま
 作曲:梶尾秀樹 作詩:サエキけんぞう、杉原徹 編曲:中村哲、TETSU100%

6.HANDS DOWN―恋のテレポート―
 作曲:Dan Hartman 作詩:サエキけんぞう、杉原徹 編曲:中村哲、TETSU100%

7.…かもしれない
 作曲:菅野ようこ 作詩:サエキけんぞう、杉原徹 編曲:中村哲、TETSU100%

8.グシャグシャ恋(ラブ)ROAD
 作曲:上綱克彦 作詩:サエキけんぞう 編曲:中村哲、TETSU100%

9.アディオ―さよならのこと―
 作曲:梶尾秀樹 作詩:杉原徹 編曲:TETSU100%、中村哲

10.真夏のサンタクロース
 作曲:菅野よう子 作詩:杉原徹 編曲:TETSU100%、中村哲


 中村哲プロデュースとサエキけんぞうのお蔭で、クレジットがごちゃごちゃしてしまった。
 そのサエキけんぞうの作詞もイマイチだし、このCDにはめぼしい楽曲が無い。徹の歌声とも合っていない。
「…かもしれない」「真夏のサンタクロース」は比較的聴けるのだが……。ジャケットを見る限りは一番マシな風に見える(笑)のだが、なんだか消化不良のアルバムだった。思うに、プロデューサーがてつ100%の魅力を理解していなかったのではないか。これは戴けない。


4th 素直
1989年発売

sunao.jpg



no. 曲名      作詞・作曲・編曲
1.恋はパズル     TETSU100%
2.ハリウッドにいこう TETSU100% 
3.土曜日のスクリーン TETSU100% 
4.君は避暑地     TETSU100%
5.彼女はピーク    TETSU100%
6.雨         TETSU100% 
7.夏に願いを     TETSU100%
8.100万$の誕生日   TETSU100%
9.サーカスのイヴ   TETSU100% 
10.あいしてる     TETSU100% 
11.2001年       TETSU100% 

……菅野色強(個人的見解) ……自信が無いけど菅野さん?

 突然歌詞がマトモになる。一体何があったのか。楽曲も猛烈な進化を遂げる。
 作曲者表記が全てTETSU100%名義になっているので、菅野よう子特集としてはちょっと困ってしまう。
 とりあえず、私が聴いてみて菅野臭い音にはマークを付けてみた。ただし、部分的フレイズや菅野アレンジにも反応してしまうため、作曲が菅野よう子とは限らないので、悪しからず。しかし「土曜日のスクリーン」と「雨」の大部分を書いたことは確実だろう。慣例では(?)一曲目が菅野作曲のようだが、らしく聞こえないので外しておいた。まぁ、全ての楽曲に、どこか影は見えるのだが。
 この「素直」というアルバムは名曲が多く、TETSUのボーカルもばっちりハマッているので、『てつ100%のCDを一枚記念に持っておきたい』という人にはお奨め。

「ハリウッドにいこう」
 導入部の『ゴー、ハリウッド、オー、マイディアー』ってきっとどこかで聴いたことがあるかと。

「土曜日のスクリーン」
 こんな歌詞;『来週の土曜は、エディマーフィに会いにいこうか? 街の灯あびて めぐり逢えたら ウエスト・サイドでレイトショーでも』
 ネタを織り込むなら、最初からこの程度にしておけば良かったのにな。面白いし、格好いい。

「雨」
 菅野よう子ピアノサウンドを満喫出来る。とにかくリフが素敵。ピチカートの入りなど、もう気持ち良すぎて、眠くなってしまう。

「サーカスのイヴ」
 サビが有名かもしれない;『ランナ サーカス、タパダンシン、ウォカナボール、プリテンダガール、エレファントショー、ミラボル、ライカピエロ、ラブロンフェース』
 魔法語ではない。(笑) しかし、ベタベタのジャパニーズ・イングリッシュなので恐らくネイティブには通じない……やはり魔法語か。(笑) サーカスの不思議な感じが伝われば良い――ということだろうか。

「あいしてる」
 高音でややハスキー気味に気持ち良く通るのがTETSUボーカルの真骨頂。こういう楽曲をもっと歌えば良かったのに。個性が強すぎて、自分の魅力まで潰すタイプなんではないかと。

「2001年」
 導入部のボヨンボヨンとピロピロの絶妙なまでに配置された(俺は何を言っているのだ?)サウンドは、これから先菅野よう子の楽曲で何度か耳に掛かることがある。
 とにかく名曲。2001年を迎えた時には結構鳴らされなかっただろうか?


 杉原徹のボーカルが米米のカールスモーキー石井を微妙に彷彿とさせる。加えてウケ狙いとしか思えない歌詞がばりばり炸裂している。「キングコンブ」ってなんだよ。(笑) いい曲にどうしようもないような歌詞が乗っていたりする。
 中でもマンガ姫はやめた方が良かったなぁ。なんだか、引く。つボイノリオじゃないんだから。
 楽曲の方はジャズっぽくて『COWBOY BEBOP』のノリに近い曲が多い。あのノリは菅野よう子の新たな面というよりも、原点だったのかもしれない。

 てつ100%で押さえておきたいのは、「あと3cm」「ハリウッドにいこう」「土曜日のスクリーン」「雨」「あいしてる」「2001年」――CMなどで流れた音楽が多い気もするが、他はウケ狙いの音楽、と割り切って考えると気が楽である。

 ところで、菅野よう子はバックコーラスもやっているそうな。あ、この声は……Gab……かどうかは判らなかった。(笑) まぁ、本人が隠したいものを無理矢理暴くこともない。

キング・コンブ

Posted at 2006/04/22(Sat) 18:20:09

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菅野よう子特集;光栄その他

 光栄のその他の作品について。光栄作品はこれで全てカバーしたことになるはず……。いやはや時間が掛かった。特集はあと2回続きます。

三國志(未所持)
維新の嵐(未所持)
蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン
・大航海時代1(未所持)
・大航海時代2(未所持)
大航海時代2 スペシャルエディション
KOEIゲーム・ミュージック・ワークス 菅野よう子コレクション


蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン
1985年発売(サブタイトル無し)、1987年パソコン版、1989年ファミコン版発売

蒼き狼と白き牝鹿


【ファミコン版、サウンドウェア付版より】

1.元朝秘史
2.夢の旅人
 (歌/Clea)作詞/売野雅勇 作曲/川上源一郎 編曲/菅野よう子
3.騎馬の舞い
4.モンゴル帝国
5.オルド
6.東ヨーロッパ
 (歌/Keiko)作詞/小峰広子 作・編曲/菅野よう子
7.西ヨーロッパ
8.レクイエム
9.モンゴル高原
10.戴冠式
11.時のメモリー
 (歌/Clea)作詞/霜月智恵子 作・編曲/菅野よう子

 ゲームの初期バージョンが出たのは1985年のことだそうだが、ちゃんとBGMが付いていたのか、サウンドウェアが出回り始めたのがいつなのかは残念ながら解らない。

 ところで、これははじめて菅野よう子サウンドに洗脳された作品。MSX版でかなりやり込んだ――オルドを。(笑) 『おお、おいたわしや』を何度言われたことか……。因みに、オルドは宴という意味に近いもので、後宮やハレムという意味ではないそうだ。

 全体的に私好みの素朴な楽曲が多いが、「モンゴル高原」「西ヨーロッパ」が特に私好み。

「騎馬の舞い」
 なんか、電子音とナマ楽器の音がかみ合ってなくて笑える。コテコテのゲーム音楽を生演奏でやると変だけど、そんな感じ。FM+PSG音源の方が良かった。

「夢の旅人」
 この楽曲は好きなのだが、菅野作曲ではなく、川上源一郎作曲。歌声はセミプロかアマチュアの巧い人というレベルで、むしろプロ臭くないのがいいといえばいいのだが、なんだか苦しそうに歌っているのが……。ところで、歌のクレジットは正式には書いてない。CD制作を請け負ったレーベルの所属歌手かもしれない。この頃のクォリティを考慮すれば、この辺が限界だろうが。

 それにしても、パソコン版でサウンドウェアをセットしてプレイして「東ヨーロッパ」でいきなり歌い出すと、びっくりするだろうな。(笑) 集中できんわ。


大航海時代2 スペシャルエディション
1994/03/25発売(スペシャルエディション)
1990/05/25大航海時代サウンドウェア発売
1993/02/??大航海時代2サウンドウェア発売

大航海時代2 スペシャルエディション



1.オープニング―果てなき航海
2.中世のこだま
3.オリーヴの風
4.サザン・トワイライト〜喜望峰でダンス
5.七つの海へ
 歌:佐野公美 作詞:霜月智恵子 作曲・編曲:菅野よう子
6.ウィンド・アヘッド
7.リュートの為の奇想曲
8.カタリーナのテーマ
9.インドの象使い
10.イスラムの踊り
11.エメラルドの海
 歌・作詞:A.T.Gouppe 作曲・編曲:菅野よう子
12.黄金の地
13.霧の港
14.チェイス
15.間奏曲:王宮のテーマ
16.船乗り達の酒場
17.クロース・トゥ・ホーム

 このCDは現在でも購入可能。ただし在庫少につき、ご購入はお早めに。大航海時代1から5曲を合わせた、豪華版。これ一枚で大航海時代のBGMはOKなように思えるが、実は名曲「哀愁のポルトガル」が入っていないという罠! これを埋めるために、後述のベスト版を買うハメに。

「七つの海へ」
 佐野公美&霜月智恵子ってコンビは信長の野望全国版でも見たような。ソツが無く甘いボーカルで、嫌いではない。ただし、あまりパッとしない歌手であることは確か。

「リュートの為の奇想曲」
 奇想曲とはカプリッチオのこと。


カプリッチオ【capriccio イタリア】

〔音〕厳格な形式によらず、感興のおもむくままに作られた器楽曲。狂想曲。奇想曲。

【広辞苑第四版より】

 全体的に多国籍イージーリスニングとして仕上がっており、特別どれが優れた曲で、どれが変――ということはない。『オリジナルをやらない』菅野よう子としては、ある意味これが真骨頂か。


KOEIゲーム・ミュージック・ワークス 菅野よう子コレクション
1993/07/25発売

KOEIゲーム・ミュージック・ワークス 菅野よう子コレクション



1.黄河〜揚子江(三國志)
2.青い波頭(覇王伝)
3.カタリーナ(大航海時代2)
4.霧の港(大航海時代2)
5.ポルトガル(大航海時代1)    R
6.プリンセス・クリス(大航海時代1)
 (歌・作詞Keiko)
7.オルド(蒼き狼と白き牝鹿)    A
8.遥かなる山河(武将風雲録)
9.比叡山燃ゆ(全国版)
10.毘の旗幟 上の巻(武将風雲録)
11.毘の旗幟 下の巻(武将風雲録)
12.ザ・チェイス(大航海時代2)
13.黄金の地(大航海時代2)
14.夜明け〜時間の中で(維新の嵐)  A

 収録されたゲームの中では最近の録音だからという理由だろうが、無闇に大航海時代の曲が多い。しかし大航海時代のサントラは上述の通り現在でも購入可能なので、ファンにしてみれば、別段このCDに無理して収めてもらう必要が無い……。大航海時代の微妙なポジションにある楽曲を収めるよりは、もっとメモリアル・サウンドと言ってよい曲を収録して欲しかった。選曲にはちょっと不満なのである。
 また、古い音源の曲やボーカル曲は録り直しの意味でアレンジが施されてたり、リマスタリングが行われている。そういった曲には後尾に“A”や“R”のマークを付けておいた。「夜明け〜時間の中で」は本来ボーカル曲だが、ソロギターによるメロディに変わっている(大人の事情なのかどうかは知らず)

 大抵のファンは「黄河〜揚子江」「ポルトガル」「夜明け〜時間の中で」の三曲のために買うことになると思う。
 三國志で他に聴くべき音楽は「桃園の誓い」程度だし、維新の嵐もほとんど山本光男作曲なので、そちらを一万円近く掛けて購入するよりは、この一枚で済ませてしまうのが経済的かもしれない。

「ポルトガル」
 手風琴の音に酔えます。寝不足の方は寝入ってしまいますので、就寝の準備をしてからお聴き下さい。――いや、そうとしか言えないのだが、とにかくゲーム中に手を停めて聞き入ってしまうような穏やかで美しい名曲。

Posted at 2006/04/22(Sat) 16:19:27

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菅野よう子特集;光栄 信長の野望

 まだ光栄と称していたKOEI時代の菅野よう子の楽曲の中で、信長の野望だけをチョイス。ネットでCDの情報を調べていると、肝心の情報が欠けていたり、信者による盲信ばかりが書き連ねられていてうんざり。

1st 全国版
2nd 戦国群雄伝(未所持)
3rd 武将風雲録
4th 覇王伝
5th 天翔記


1st 全国版
ゲームの発売日は1986年。
私が購入したものは1993年発売のPCEへの移植版。
サントラCDは三國志とのカップリングで、戦国群雄伝(1988)以降に発売された。

zenkoku.jpg


【PCエンジン版SuperCD-ROM2より。DA音源なので、音楽トラックの内容はサウンドウェアと全く同じ。普通のCDプレイヤーでも3トラック目から遜色なく再生出来る。一般CDの相場は高騰しているので、単に聴きたいだけならこれでOK。相場は500〜600円程度。もちろん、三國志の音楽は聴けないが】



1.OVERTURE〜信長の野望〜
2.現世夢幻
3.天下攻防
4.比叡山燃ゆ
5.賛歌
6.蒼い朝*
 歌:佐野公美 作詞:霜月智恵子 作曲/編曲:菅野よう子

 はじめて聞いた菅野サウンド。ファミコン版のBGMだったが、残念ながらやり込んでいなかったので、当時は特に印象は無かった。ひたすら忍者を使うゲームだったと記憶(誤解)
「蒼い朝」は名曲。
「天下攻防」「比叡山燃ゆ」はテレビで一度は聴いたことがあるはず。特に専属の音楽家を起用していない歴史番組などで流れることがある。それだけ使いやすいってことだろう。

 初期の菅野サウンドの特徴は、シンプルながらも聴かせるスタイルだった。弄りすぎ感のある最近のスタイルとはちょっと違う。
 因みに、この頃は『てつ100%』の活動時期と重なるはず。『てつ100%』最後のCDは1989年発売。


3rd 武将風雲録
サウンドウェア付版、1990年発売

bushou.jpg


【MSX版武将風雲録に付属してきたサウンドウェア(を市販ケースに移し替えたもの)

1.風雅
2.狼煙
3.天魔鬼神 上の巻
4.天魔鬼神 下の巻
5.甲斐の虎 上の巻
6.甲斐の虎 下の巻
7.毘の旗幟 上の巻
8.毘の旗幟 下の巻
9.遥かなる山河
10.戦陣の炎
11.虎口の城
12.陰影
13.心
14.天壌無窮
15.陽炎*
 歌詞・歌:杉原徹 作曲/編曲:菅野よう子

 これはMSX版でやり込んだ。渋い音楽で格好イイ! ゲーム中、何度手を休めて音楽に聴き入ったことか。一番のお気に入りは「今川・足利のテーマ」だが、残念ながらサウンドウェアには収録されていない。因みにMSX版の打ち込みは少しおかしかった気がする。SFC版を録音して今でも時々聴いていたりする。

「風雅」
 武将風雲録のテーマに沿った、文化的サウンド。
尺八の音に合わせて鬼面が現れる様子は当時圧巻だった。
「狼煙」
 ちょっと格好良すぎてダサイ。しかし菅野サウンドではよくあること。
「甲斐の虎 上下」
 特に上の怪しい雰囲気が好きという人が多い模様。
「毘の旗幟 上下」
 菅野さんのピアノが炸裂する一曲。鮮やか。あまりの迫力に、オーケストラなんか要らないな、と。これは演奏と潔さの勝利か。
「遙かなる山河」
 FM音源+PSG音源打ち込みアレンジ版の方が好きだった。サウンドウェア版はちょっとイージーリスニングとしてのアレンジが強すぎて、薬臭い。好きなことに変わりないのだが。
「陽炎」
 てつ100%の杉原徹がボーカルとして参加。てつ100%と違って歌詞がウケ狙いではないので(笑)、てつ100%名義のどんな名曲よりも、いい曲だと思う。
 杉原徹のボーカルは結構、心に響く。戦国時代のイメージとも意外と合っている。

 この時期の菅野よう子は、世界観に合わせることを大事にしていたと思う。未だ戦国時代らしいがっちりした/優雅な曲が多い。しかしそれが功を奏してか、変に凝りすぎないナマの音を聴かせてくれた。これ以降の菅野さんのCDでは聴けないような音楽が詰まっている。このCDは一番私のお気に入り。

 これ以降、次第に菅野色が強くなり、BGMとしてちょっと弄りすぎな感も出てくる。



4th 覇王伝
サウンドウェア付版、1992年発売

haouden.jpg



1.覇王序章
2.臥龍
3.青い波頭
4.慶雲の彼方
5.雄偉の将
6.陰雨蕭々
7.破軍
8.陽光の頃
9.昴の集い
10.暁鐘
11.ほうき星*
 歌:新井昭乃 作詞:梶野秀樹 作曲/編曲:菅野よう子
12.臥龍(リプライズ)

 覇王伝はプレイしたことがない。
 無理に壮大に聴かせようとして、ちょっとクドい編曲になっているのが気になるところ。アニメ『天空のエスカフローネ』の制作時期からはだいぶ前のはずだが、作曲・編曲とも、技術的に似通った曲が多い。
 恐らく全く事情を知らない人に、エスカフローネのサントラを聴かせた後、このCDを聴かせても、同じ作品のサントラだと思うことだろう。
 そういう意味では、エスカフローネのサントラが好きだった人には、お奨めのCDになる。最近ではあの雰囲気は聴かれなったので、貴重。

「臥龍」
 パンフルートが美しい、抽象的な音楽。前作までの、戦国時代らしいがっちりした音とは実に対照的。
「青い波頭」
 チェロがいい。全体的に溝口肇っぽくって、聴きやすい。
「慶雲の彼方」
 エスカフローネでも似たようなフレイズが聴ける。逆に最近の曲では聴けない音運びなので、90年代初期〜中盤で一つの区切りが出来るのかもしれない。
「雄偉の将」
 これもエスカフローネに似たアレンジ・音運びの曲。
「陰雨蕭々」【いんう・しょうしょう】と読む。
 私は読めなかった。
 意味は、いつまでも続く雨が、物寂しく降る様子のこと。
 これは信長らしい曲。
「陽光の頃」
 信長とはとても思えないbossa novaのさわやかな曲。
「昴の集い」
 またマニアックな。エスカフローネにもこんな曲があった。こういうのは、オルタナティブと言えばいいのかな。
「暁鐘」
 これもテレビでよく聴く音楽。歴史物ではなく、感動の生物ドキュメンタリーで。
「ほうき星」
 信長らしからぬ曲その2。「voices」など新井昭乃+菅野よう子のコンビが好きな人は多い。しかし、どう聴いても信長の世界観と合っているとは思えない。(笑)
「臥龍(リプライズ)」
 repriseは音楽用語で反復や再現という意味だが……内容はピアノソロ。同じ曲が入っている場合にリプライズと付けたりするようだ。



5th 天翔記
サウンドウェア付版、1994年発売

tenshou.jpg



1.乱世の舞
2.遠野
3.湖上の弓月 チェロ:溝口肇
4.夏疾風
5.春濤
6.覇王組曲〜Warsaw Edition〜
7.雲の路
8.風蘭
9.花菜風 チェロ:溝口肇
10.月下の陣
11.暉映の戦場
12.無幻の彼方
13.遠い青色*
 作詞・歌:新居昭乃 作曲/編曲:菅野よう子

 ゲーム自体は人様の家でちょっとだけプレイしたが、やること多すぎ。複雑すぎてついていけなかった。武将風雲録がゲームとしてもちょうど良いスケールだったのかもしれない。
 信長の野望シリーズ最後の音楽担当だそうな。
 ちょうど、アニメ『天空のエスカフローネ』の制作時期よりも少し前に、このソフトが発売となったと思う。「覇王伝」の頃はまだ日本戦国時代の名残があったのだが、こちらは完全に菅野よう子ワールド。また、前作以上にエスカフローネと似通った音楽に仕上がっている。
 この頃の菅野よう子は三十代にして脂が乗りきっていた。最近は仕事の数こそ物凄いが、あんまり変なアニメやゲームの音楽はやって欲しくないなぁ、と思う……。

「乱世の舞」
 オープニングでいきなりプレイヤーを圧倒してくる。KOEIが光栄だった頃には、これがあった……
「湖上の弓月」
 既に溝口肇とのコンビが出来ている。プライベートなことは関係ないとはいえ、このころから既にご夫婦だったのかどうか気になってしまう。
「春濤」
 このCDで唯一信長らしさを放つ曲。しかし、決して和風ではない。
「覇王組曲」
 覇王伝メドレーだそうな。その後の光栄の戦国・信長系サウンドの方向性を、決定づけたような。
「遠い青色」
 菅野よう子+新井昭乃のコンビ。やはり世界観がぶっ飛んでいる。(笑) 新井昭乃の声色が戦国時代のイメージと懸け離れ過ぎていて。


 実はCD本体は知人に貸してしまっているのだが、貸す前に覇王伝と天翔記のCDの発売年月をメモするのをすっかり忘れてしまっていた。それについては戻ってきてから確認します。

Posted at 2006/04/20(Thd) 12:47:29

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3月に買ったCD(野狐禅)


内訳:
野狐禅『便器に頭を突っ込んで』    :1,500円
 
合計1枚               :1,500円 

 ……本当は他にも大量にCDを購入したのだが、それは後々まとめて紹介したいと思うので。


野狐禅『便器に頭を突っ込んで』

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 野狐禅メジャーデビュー以前のCD。
 現在の野狐禅はライブとCDが別物の世界で、ライブでは鍵盤1個とギター&ボーカル&ブルース・ハープの、最大四つしかパートが無い。しかし、心にズゥゥン! と響くのはこちら。一方、CDの場合はドラムやベースが加わって、音楽そのものの質を高めているが、ライブで聴くほどのパンチ力は無い。
 その、ライブそのままの魅力を放っているのがこの一枚。ギターは粒が潰れ、ピアノはボヨンボヨンとふらふらした録音。演奏技術や音質、クォリティといった高級な要素をやたら気にする人にとってはダメな一枚なのかもしれないが、心をぶん殴られる感受性を持った人や、等身大に響いてくるサウンドに心を預ける人などにはお奨め。

「便器に頭を突っ込んで」
 ぐでんぐでんになった時に自然と口ずさんだり。『生きて、何がある? 生きて、何かある……』――もうあかんわ、などと思った時に聴くと、心に沁みます。

「金属バット」
 私はこのCDではこの曲が一番気に入っている。『綺麗事はうんざりだ馬鹿野郎!』って科白――まさに語り倒しなので、歌詞というよりは科白――がお気に入り。
 しかし、なぜかタイトルを見ると「妄想代理人」の少年バットを連想。

「少年花火」
 ライブではなぜか人気のある曲の模様? 『安心してください。僕はもう、彼らの輝きを直視できない、ダサい大人になれましたよ』ってところにジーンと来てしまう。私も大人になってしまったのだろうか。女の子と話す時には永遠のセブンティーンなどと言い張ってはいるのだが……。
 それにしても、野狐禅の歌詞ってのは文学的なものが多い。綺麗事を歌い上げるんでなく、格好悪いことでも、正直に告白しているというか。ストーリー性も強いし――しかも、作り話と感じさせない。

「さらば、生かねばならぬ」
 時々口ずさみます――『見て見て、馬鹿がいるよ!』
 片想いの相手のことを考える時に、よく頭に浮かぶ気が。あと、上野公園で似顔絵描きを見掛けたときも。

「初恋」
 よく、頭の中に反芻されるのは『僕のこの目ん玉は 他人の心の裏側をのぞき込むためでなく、自分自身と正面から向き合うためにあるんだ』というフレイズ。孤独な人間というのは、他人の心の中を覗きまくってしまうもの。
 この歌を聴くと、なぜかカフカのことを思い出す。フランツ・カフカというユダヤ人作家は非常に孤独な生涯だった。恋人(4人ぐらいいたので、誰だったかは忘れたが)によると『彼は他人の心の中が見えすぎてしまっていた』のだという。なるほど。他人の心が見えてしまうからこそ、孤独にもなるわけだ。

「君の瞳は何を見てるの」
 この曲はイイ曲すぎて、陳腐だなぁ。ライブのシメにおあつらえ向きというか。

Posted at 2006/04/11(Tue) 22:22:40

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CD研磨

 CDが音飛びするようになって困ったので、ブックオフへ。しかし完璧な接客で私物は不可と断られてしまったので、近所の中古ゲーム&CD屋へ持っていったら……
 レジ担当をしたのが、どうにも初心者めいたキモチワルイ、アフロ崩れのにーちゃんで、一発目から「は? CDけんまぁ? (隣に立ってるねーちゃんに)なにそれ?」と来ました。待望のバカ店員です。(笑) 横にいたねーちゃんから教わっていました。
 しかしこのにーちゃんはこの程度では止まらない。さすがはアフロ崩れ。素手でベタベタ鏡面を触るわ、爪で疵をひっかいてみたり、しまいにゃケースを割りそうな勢いで乱暴に開いて、CDが飛び出して落としたり、と最高の人材でした。(笑)
 もう一人の詳しそうな&比較的マトモそうなねーちゃんは時々口を挟むだけで、奥に引っ込んで全然応対してくれないし。
 にーちゃんがレジで忙しい時に声掛ければ良かったのでしょうが……。私のCDは無事に戻ってくるでしょうか。

 ――だめかな。(笑) 実はケースは新品のものに付け替えてあったのですが、あれが割れて戻ってきたり、インストカードがくちゃくちゃになって来るようならもう申し分の無いほど最高なんですが。(笑)

 今のところはまだ新品で買い直せる一品なので、壊されても問題ないのですよね。
菅野よう子「Song to Fly」

 保存用にもう一枚?……それなら、別のCDも欲しいなぁ……。

Posted at 2006/03/28(Tue) 21:26:18

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