別に内容がおどろおどろしい、などというわけではない。聴くのが面倒くさいようなありきたりな音楽でもない。むしろ愛してやまない、唯一無二の音楽性である。
そのCDとは、他でもない野狐禅の3rdアルバム「ガリバー」。7月の始めに購入したので、もう一ヶ月半になる。いつも眼につくと封を切ろうと手にとる。しかし、聴くのがどうしても怖くて、いつも戻してしまう。そんなことをしているうちに、ケースにヒビが……。もちろん、ケースは換えればいいだけだが、これが妙に象徴的なような気がして。
実は“感動”――が怖いのである。今の精神状態で野狐禅に当てられたら、もう立ち上がれないような気がする。まっすぐな音楽にはそれだけの力がある。曲がりくねった人生と、ねじけた性格とが、まっすぐなものを極端に怖れさせる。
早いこと、自分で納得できる結果を出し、怖れることなく聴けるようになりたい。
Posted at 2006/08/19(Sat) 18:22:07
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この記事へのコメント
このCDは…マニアックな仕上がりなんですよねぇ。一曲目をドラムレス(サポート無しの二人だけ)でやっているのが象徴的というか。
色々と語りたい事はあるのですが…うまく書けないです(笑)。
これから野狐禅を聴こう!という人はアルバムの順番に…「鈍色の青春」→「東京23区オモイデ収集袋」と聴いてから「ガリバー」を買うのが良いと思います。名曲は逃げないから慌てて新しいCD買わなくてもいいよ、と。
Posted by ス at 2006/08/20(Sun) 17:18:13
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