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菅野よう子特集;光栄その他

 光栄のその他の作品について。光栄作品はこれで全てカバーしたことになるはず……。いやはや時間が掛かった。特集はあと2回続きます。

三國志(未所持)
維新の嵐(未所持)
蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン
・大航海時代1(未所持)
・大航海時代2(未所持)
大航海時代2 スペシャルエディション
KOEIゲーム・ミュージック・ワークス 菅野よう子コレクション


蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン
1985年発売(サブタイトル無し)、1987年パソコン版、1989年ファミコン版発売

蒼き狼と白き牝鹿


【ファミコン版、サウンドウェア付版より】

1.元朝秘史
2.夢の旅人
 (歌/Clea)作詞/売野雅勇 作曲/川上源一郎 編曲/菅野よう子
3.騎馬の舞い
4.モンゴル帝国
5.オルド
6.東ヨーロッパ
 (歌/Keiko)作詞/小峰広子 作・編曲/菅野よう子
7.西ヨーロッパ
8.レクイエム
9.モンゴル高原
10.戴冠式
11.時のメモリー
 (歌/Clea)作詞/霜月智恵子 作・編曲/菅野よう子

 ゲームの初期バージョンが出たのは1985年のことだそうだが、ちゃんとBGMが付いていたのか、サウンドウェアが出回り始めたのがいつなのかは残念ながら解らない。

 ところで、これははじめて菅野よう子サウンドに洗脳された作品。MSX版でかなりやり込んだ――オルドを。(笑) 『おお、おいたわしや』を何度言われたことか……。因みに、オルドは宴という意味に近いもので、後宮やハレムという意味ではないそうだ。

 全体的に私好みの素朴な楽曲が多いが、「モンゴル高原」「西ヨーロッパ」が特に私好み。

「騎馬の舞い」
 なんか、電子音とナマ楽器の音がかみ合ってなくて笑える。コテコテのゲーム音楽を生演奏でやると変だけど、そんな感じ。FM+PSG音源の方が良かった。

「夢の旅人」
 この楽曲は好きなのだが、菅野作曲ではなく、川上源一郎作曲。歌声はセミプロかアマチュアの巧い人というレベルで、むしろプロ臭くないのがいいといえばいいのだが、なんだか苦しそうに歌っているのが……。ところで、歌のクレジットは正式には書いてない。CD制作を請け負ったレーベルの所属歌手かもしれない。この頃のクォリティを考慮すれば、この辺が限界だろうが。

 それにしても、パソコン版でサウンドウェアをセットしてプレイして「東ヨーロッパ」でいきなり歌い出すと、びっくりするだろうな。(笑) 集中できんわ。


大航海時代2 スペシャルエディション
1994/03/25発売(スペシャルエディション)
1990/05/25大航海時代サウンドウェア発売
1993/02/??大航海時代2サウンドウェア発売

大航海時代2 スペシャルエディション



1.オープニング―果てなき航海
2.中世のこだま
3.オリーヴの風
4.サザン・トワイライト〜喜望峰でダンス
5.七つの海へ
 歌:佐野公美 作詞:霜月智恵子 作曲・編曲:菅野よう子
6.ウィンド・アヘッド
7.リュートの為の奇想曲
8.カタリーナのテーマ
9.インドの象使い
10.イスラムの踊り
11.エメラルドの海
 歌・作詞:A.T.Gouppe 作曲・編曲:菅野よう子
12.黄金の地
13.霧の港
14.チェイス
15.間奏曲:王宮のテーマ
16.船乗り達の酒場
17.クロース・トゥ・ホーム

 このCDは現在でも購入可能。ただし在庫少につき、ご購入はお早めに。大航海時代1から5曲を合わせた、豪華版。これ一枚で大航海時代のBGMはOKなように思えるが、実は名曲「哀愁のポルトガル」が入っていないという罠! これを埋めるために、後述のベスト版を買うハメに。

「七つの海へ」
 佐野公美&霜月智恵子ってコンビは信長の野望全国版でも見たような。ソツが無く甘いボーカルで、嫌いではない。ただし、あまりパッとしない歌手であることは確か。

「リュートの為の奇想曲」
 奇想曲とはカプリッチオのこと。


カプリッチオ【capriccio イタリア】

〔音〕厳格な形式によらず、感興のおもむくままに作られた器楽曲。狂想曲。奇想曲。

【広辞苑第四版より】

 全体的に多国籍イージーリスニングとして仕上がっており、特別どれが優れた曲で、どれが変――ということはない。『オリジナルをやらない』菅野よう子としては、ある意味これが真骨頂か。


KOEIゲーム・ミュージック・ワークス 菅野よう子コレクション
1993/07/25発売

KOEIゲーム・ミュージック・ワークス 菅野よう子コレクション



1.黄河〜揚子江(三國志)
2.青い波頭(覇王伝)
3.カタリーナ(大航海時代2)
4.霧の港(大航海時代2)
5.ポルトガル(大航海時代1)    R
6.プリンセス・クリス(大航海時代1)
 (歌・作詞Keiko)
7.オルド(蒼き狼と白き牝鹿)    A
8.遥かなる山河(武将風雲録)
9.比叡山燃ゆ(全国版)
10.毘の旗幟 上の巻(武将風雲録)
11.毘の旗幟 下の巻(武将風雲録)
12.ザ・チェイス(大航海時代2)
13.黄金の地(大航海時代2)
14.夜明け〜時間の中で(維新の嵐)  A

 収録されたゲームの中では最近の録音だからという理由だろうが、無闇に大航海時代の曲が多い。しかし大航海時代のサントラは上述の通り現在でも購入可能なので、ファンにしてみれば、別段このCDに無理して収めてもらう必要が無い……。大航海時代の微妙なポジションにある楽曲を収めるよりは、もっとメモリアル・サウンドと言ってよい曲を収録して欲しかった。選曲にはちょっと不満なのである。
 また、古い音源の曲やボーカル曲は録り直しの意味でアレンジが施されてたり、リマスタリングが行われている。そういった曲には後尾に“A”や“R”のマークを付けておいた。「夜明け〜時間の中で」は本来ボーカル曲だが、ソロギターによるメロディに変わっている(大人の事情なのかどうかは知らず)

 大抵のファンは「黄河〜揚子江」「ポルトガル」「夜明け〜時間の中で」の三曲のために買うことになると思う。
 三國志で他に聴くべき音楽は「桃園の誓い」程度だし、維新の嵐もほとんど山本光男作曲なので、そちらを一万円近く掛けて購入するよりは、この一枚で済ませてしまうのが経済的かもしれない。

「ポルトガル」
 手風琴の音に酔えます。寝不足の方は寝入ってしまいますので、就寝の準備をしてからお聴き下さい。――いや、そうとしか言えないのだが、とにかくゲーム中に手を停めて聞き入ってしまうような穏やかで美しい名曲。

Posted at 2006/04/22(Sat) 16:19:27

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