青春18きっぷでは乗れない列車
青春18きっぷで乗れない列車を以下に挙げます。
1.特急・急行列車(新幹線を含む)
特急・急行列車には18きっぷでは乗れません。たとえば、こんな列車です。
(左)新幹線 (右)特急列車
なお、新幹線は各駅停車タイプの「こだま」「なすの」「たにがわ」などもれっきとした特急列車ですので、18きっぷで乗車することが出来ません。さらに言うと、
追加してもダメ!
です。ときどきこの点を誤解されている方もいらっしゃいますが、18きっぷのルールの一番特徴的なところです。ホームライナーや快速の指定席とは異なります。また、どうしてもこれらの列車に乗りたい場合は
となります。ただ、実際のところ、特急券(急行券)と乗車券があれば18きっぷがなくても特急(急行)に乗車できるので、
ということになります。使い勝手が悪いと思われるかもしれませんが、このルールがなければこの値段は実現できないのであきらめましょう(笑)
ちなみに、JR以外の私鉄をよく利用する方の中には特急はともかく急行もだめなの?と思われる方もいるかもしれません。が、JRの急行は多くの大手私鉄の急行と違い、乗車券のほかに急行券が必要となる特別な列車で、2016年現在では定期列車としては1本も走っていません。このため、特急と同様に青春18きっぷでの乗車を認められていないのです。
なお、北海道新幹線の奥津軽いまべつ〜木古内間については、例外として、別途「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を購入すれば、乗車可能になります。詳細は、18きっぷ+追加料金で乗れる列車を参照してください。
2.グリーン車の指定席
快速「マリンライナー」(岡山〜高松間)や一部の臨時列車など、普通・快速列車の中の一部にはグリーン車指定席が連結されていますが、グリーン車の指定席には18きっぷで乗車できません。特急や急行列車に乗車する場合と同様
となります。なお、普通・快速列車のグリーン車でも、自由席であれば18きっぷ+自由席グリーン券で乗車可能です。
3.JR以外の会社線
ま、これは当然といえば当然です。青春18きっぷはJRが発売しているので、JR以外の路線には乗車できません。いくらなんでも青春18きっぷで京阪電車や南海電車に乗ろうとする人はいないでしょう。
ただ、注意すべき点もあります。JRの列車の中には、JR以外のほかの会社に乗り入れているものもあります。このような列車に乗るときはJR線内は青春18きっぷで乗車できますが、それ以外の区間は乗車する区間の運賃を別に払う必要があります。
たとえば、東京地区の常磐線各駅停車。常磐線の各駅停車は我孫子・松戸〜北千住の間はJRの路線を走るので青春18きっぷで乗車できます。しかし、北千住から先、町屋・日比谷・代々木上原方面は東京地下鉄線になるのでこの区間については青春18きっぷ以外の切符が必要になります。
また、名古屋と松阪・鳥羽を結ぶ「快速みえ」も注意が必要です。「快速みえ」はJRの列車に見えますが、実は、途中の四日市〜津(厳密には河原田という駅と津の間)で伊勢鉄道という第3セクターの路線を通過します。したがって、「快速みえ」で四日市〜津の間を通過する場合は、別途伊勢鉄道の運賃が必要となります。
なお、八戸〜青森間の青い森鉄道線・金沢〜津端間のIRいしかわ鉄道線・高岡〜富山間のあいの風とやま鉄道線については、例外的に18きっぷだけで乗車することが可能です。詳しくは青春18きっぷだけで乗れる列車をご覧ください。
4.JRバス
青春18きっぷは鉄道専用乗車券なので、同じJRでもJRバスに乗車することはできません。といいますか、JRと名前がついていますが、鉄道を運営しているJR各社とは別会社の運営になっています。乗車の必要があるときは、別途運賃を支払ってください。ただし、気仙沼線BRT(前谷地・柳津〜気仙沼)と大船渡線BRT(気仙沼〜盛)については例外で、運行に至る経緯の関係から、18きっぷで乗車可能です。また、JRのバスでも鉄道が災害等で不通になったとき、あるいは工事で電車が運休する際に運転される「鉄道代行バス」には青春18きっぷで乗車できるようです。これは、見た目はバスでも扱いは鉄道という理由によります。
また、ここの趣旨とは少しずれますが、広島県、宮島口〜宮島間のJR西日本宮島フェリーには、なぜか青春18きっぷで乗車することができます。もし行く機会があれば乗船してみるのもよいかも。