よっしーの18きっぷガイドhttp://www6.airnet.ne.jp/yossy/


青春18きっぷだけで乗れる列車

青春18きっぷだけで乗れる列車を以下に挙げます。

1.JR線の普通列車の普通車自由席

青春18きっぷで乗れる列車とは、「JR線の普通列車の普通車自由席」。こういうといまいちピンとこないかもしれませんが、例えば下の写真のような列車です。ほんとに一例です。都会を走る普段の通勤通学やちょっとした行楽に使うようなJRの列車、そしてローカル線を細々と走るJRのローカル列車など…。


なお、青春18きっぷはJRさんが企画して出している切符。JR以外の私鉄・第3セクターの路線には、以下の3.で述べる、青い森鉄道・IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道の一部を除き、18きっぷでは乗れませんので別に運賃が必要になります。どの路線がJRで、どの路線がJR以外の路線かは、時刻表の索引地図などで調べてください。

ちなみにもう少しきちんと説明すると、ここでいう普通列車には、快速列車が含まれています。また、「快速」という名前の含まれる列車、たとえば「新快速」「特別快速」「快速アクティー」「大和路快速」・・・も含まれています。要は、普通列車と同じく普通の切符だけで乗車できる列車には使える、ということです。

次に、普通車と書いてありますが、これはグリーン車以外の普通の車両という意味です。普通列車にグリーン車といわれてもなじみのない方も多いでしょうが、関東地区の一部の路線では、普通列車にグリーン車が連結されているのです。そして、青春18きっぷだけではこのグリーン車には乗れない、というわけです。

最後に、自由席と書きましたが、これは分かりますね。普通列車はほぼすべてが全席自由席なので、あまり気にする必要はありません。ただ、一部の長距離快速などには指定席が連結されていて、それに乗車するには青春18きっぷだけでは不可、というわけです。

2.JR西日本宮島フェリー

広島県の山陽線・宮島口駅前の宮島口桟橋と宮島を結ぶJR西日本宮島フェリーには、18きっぷで乗船することが可能です。なお、同じ区間を宮島松大汽船によるフェリーも運航されていますが、こちらには18きっぷでは乗車不可能ですので注意してください。

3.気仙沼線・大船渡線BRT

宮城県の前谷地駅・柳津駅〜気仙沼駅間を走る気仙沼BRT、宮城県の気仙沼駅〜岩手県の盛(さかり)駅を走る大船渡線BRTは、東日本大震災後にJR東日本が鉄道の代替として運営しているバス路線(BRT)になります。この2か所のBRTについては、震災前の鉄道とほぼ同等の取り扱いをすることになっており、18きっぷで乗車することが可能です。

4.青い森鉄道の普通・快速列車の八戸〜青森間・八戸〜野辺地間・野辺地〜青森間
IRいしかわ鉄道の金沢〜津幡間・あいの風とやま鉄道の高岡〜富山間

新幹線開業により第3セクターに移管となったのうち、以下の区間に限っては、18きっぷを利用して普通・快速列車に乗車可能です。ただし、18きっぷを利用してこれらの区間を利用する場合、指定された駅以外の駅では乗車・下車できません。指定の駅以外で乗車・下車する場合および、指定の駅を通り過ぎて利用する場合には、18きっぷは一切利用できず、乗車した全区間の運賃が別途必要になります。また、下表以外の第3セクター線も一切利用できません。

路線名乗車可能区間途中下車可能駅
青い森鉄道八戸〜青森間八戸駅・野辺地駅・青森駅
IRいしかわ鉄道金沢〜津幡間金沢駅・津幡駅
あいの風とやま鉄道高岡〜富山間高岡駅・富山駅

以下に、いくつか具体的な例を挙げておきます。

i.青森〜八戸と乗車する場合

この場合、八戸・野辺地・青森以外の駅で乗車・下車をしていませんので、18きっぷで乗車できます。

青い森特例解説図1

ii.青森〜浅虫温泉と乗車する場合

この場合、八戸・野辺地・青森以外の浅虫温泉駅で乗車・下車をしていますので、18きっぷでは乗車できません。青森〜浅虫温泉間の運賃を支払う必要があります。

青い森特例解説図2

iii.浅虫温泉〜八戸と乗車する場合

この場合、八戸・野辺地・青森以外の浅虫温泉駅で乗車・下車をしていますので、18きっぷでは乗車できません。浅虫温泉〜八戸間の運賃を支払う必要があります。途中に野辺地駅がありますが、浅虫温泉〜野辺地間の運賃を支払い、野辺地〜八戸間は18きっぷで乗車することは、野辺地駅で一旦途中下車しない限り認められません。

青い森特例解説図3

iv.青森〜野辺地〜下北と青い森鉄道とJR線を直通乗車する場合

この場合、青い森鉄道に関しては野辺地で下車し、その先はJR大湊線に乗車することになりますので、青い森鉄道・JR線ともに18きっぷのみで乗車できます。

その他、青い森鉄道から、青森から先の奥羽本線に乗り入れる列車、八戸から先の八戸線に乗り入れる列車を利用する場合も、八戸・野辺地・青森で乗車・下車すれば18きっぷで乗車可能です。

青い森特例解説図4

v.青森〜目時〜盛岡と青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道線を直通乗車する場合

この場合、青い森鉄道に関しては目時で下車することになりますので、青い森鉄道区間は18きっぷでは乗車できません。この場合、実際の乗車区間である青森〜目時間の運賃が必要になります。青森〜八戸間を18きっぷで乗車することは、八戸駅で一旦途中下車しない限り認められません。また、IGRいわて銀河鉄道線もJRではありませんので、18きっぷは利用できず、別途運賃を支払う必要があります。

青い森特例解説図5

vi.金沢〜倶利伽羅〜富山と、IRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道線を直通乗車する場合

この場合、各々の特例区間をはみ出して利用していますので、18きっぷでは乗車できません。この場合、実際の乗車区間である金沢〜富山間の運賃が必要になります。金沢〜津幡間・高岡〜富山間を18きっぷで乗車することは、津幡駅・高岡駅で一旦途中下車しない限り認められません。

北陸特例解説図5