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ゴンちゃん |
"1970年、ロスの自宅に松竹芸能の勝忠男社長と |
ステージ打ち合わせにて (画像提供:東海林 修先生) |
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*1 | 素晴らしい人生: レコードに作曲者のクレジットなし ↓ 東海林修先生作品と判明致しました (マイ・ウェイ/上月晃=日生劇場のライブ盤短縮バージョンにて確認)(2006.04) |
●編曲・指揮:東海林 修
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「上月晃」さんは、東海林修先生の音楽、 あるいは東海林先生の歩んで来られた音楽の道そのものを語る上で、最も大切なキーパーソンのお一人です。 ロサンゼルスUCLAにご留学中の東海林修先生はこの上月さんの招聘により一時帰国をなさいました。 (詳細は、東海林修先生のHP What'up 下段 文章編をご参照ください) それが、東京 日生劇場での一ヵ月ロングラン・リサイタル 「ビッグ・ステージ」でした。 日生劇場のあと、大阪 梅田コマ劇場での一週間の公演だったそうです。 これらのリサイタルは当然の如く大成功。 それにより、宝塚歌劇団の"男役トップスター上月晃"が、退団(1969年10月)直後、 独立したエンターテイナー、ミュージカル女優として 華々しい第一歩を踏み出すことができたのはもちろんですが、 日本の音楽界・芸能界、とりわけ日本放送協会が、我国の最上質のエンターテインメントを作り出すために 絶対に必要な音楽家は誰かということを再認識したこと、 さらにそれが先生の再びのご帰国に結び付いたことを、この音源により確信することができます。 東海林先生をこのままアメリカに盗られては大変、というある種の危機感があったことは容易に推察でき、 それは私たち日本人にとって大変幸運なことだったと思います。 このリサイタルの年、1971年秋に先生はロンドンの沢田研二のアルバム制作、その後、ご帰国、 1972年からNHK「ステージ101」の音楽監督(放送開始は4月)に就任なさるのです。 レコードのクレジットには出ていませんが、ステージ上からピアノは飯吉馨氏、 ブラスセクションはアメリカのトップ・ミュージシャンとの紹介。 電子音楽 in Japanにも、シンセサイザーの第一人者、東海林修先生ご自身の歴史の中の 重要な出来事として、このリサイタルのお話が記載されています。 1963年に竣工された東京、日比谷の日生劇場、柿落とし公演はオペラだったそうです。 主にオペラやバレエなど、クラシック音楽の公演に使われていたようです。 かの越路吹雪さんの「リサイタル」も大変話題になったのは1970年だったそうですから 当時は「リサイタル」とは、「特別な歌手に限定されるもの」ではなかったかと思います。 美空ひばりもこの時代の公演といえば「ワンマン・ショー」、 1971年芸能生活25周年記念の"美空ひばりリサイタル"は帝国劇場でした。 「日生劇場リサイタル」というのは、トップクラスの歌手にさえ一世一代の夢。 まして一ヵ月の公演となれば、21世紀になった今でさえ、誰にでも叶えられる夢ではありません。 1970年代は、大阪万国博覧会によって、「国際的」になる夢をようやく日本が夢見始めた時代、 「万国博をカラーで見よう!」というのが、カラーテレビの宣伝文句、まだそういう時代だったのです。 上月晃さんと松竹の夢と祈りが東海林修先生によって現実のものとなりました。 ここでも東海林先生は、時代の最先端のお仕事を成功させ、 後に続く歌手やファンのために、レールを敷いて下さったのです。 この後、東海林修先生は沢田研二(1972)、野口五郎(1977、1978)のために 日生劇場リサイタルを監修なさり、それぞれに大成功、このうち1978年野口五郎日生劇場特別リサイタルが 1977年菅原洋一リサイタル(郵便貯金ホール)に続いて芸術祭賞を受賞なさるなどの偉業を通して 1970年代の歌謡曲の黄金時代に多大な貢献をなさったことは、Green Ginger でもお伝えしている通りです。 ザ・ビッグ・ステージ、この実況録音盤は、歌えて踊れてお芝居のできるスターのために 東海林修先生が全身全霊で期待に応えるすばらしい音源でした。 今までに聴いたライブ音源との決定的な違いは、踊りのための音楽のブラスの響きの素晴らしさ。 これぞ、エンタテインメント、詳しい記述はないのですが 二枚組のレコードの一枚目A面は、ダンサブルなステージ(第一部)だったと思われ、 出演者の、時に激しく、時にロマンチックなステップが目に見えるようです。
Green Ginger 管理人@はつよ 2004.11.23 なお、このステージのオーケストラ・ピットでの録音をCDに頂きました。 「火の鳥の歌」「メカニック・ロック〜フィナーレ」の演奏部分のノーカットバージョンなど貴重な音源です。 東海林修先生のお仕事の記録、是非お聴きいただきたいと思います。(2006.4.29追記) |
ページ作成にご協力くださいました東海林 修先生 ありがとうございました
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管理人@はつよ