顧客支給品の管理
あなたの顧客からの支給品を管理すること
ここで言う顧客から支給された原料、部品、機器などの例として、ガイドラインは次のものを挙げている。すなわち、測定のために支給された計測器、工具、顧客から提供される教育・訓練のための部屋などである。とすれば、やはりそれらの検証、保管および維持の管理に関する手順を定めることは必要になろう。
だが、ガイドラインは、支給品の取扱いについて注目すべき助言をしてくれている。それは、受け入れ検査(4.10章)、取扱い、保管、包装、保存及び引き渡し(4.15章)の手順を引用しておけば良しとしている。まったく同感で、あらためてこの章の手順を作成することは不要となる。中小企業では、繁雑なシステムを構築することは出来うる限り避けるべきと考える。
ただし、
「紛失、損傷、またはその他の理由で使用に適さない支給品は、記録され、顧客に報告すること」だけは付け加える必要がある。