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6 経営資源の管理

6.1 一般

 絶え間なく変化する顧客のニーズ、および期待に答える目的を持つ品質マネージメント・システムは、経営資源を適切に配分することにより達成できる。社員は経営資源の中でももっとも重要であると認識し、社員の教育・訓練のみならず社員の潜在的能力を開発する。さらに、神戸化学株式会社の将来を展望するならば、個人の知的資産の共有、職場環境の整備、供給者とパートナーとしての関係構築、天然資源の有効活用が不可欠と考え、以下の項を定める。

6.2 社員

6.2.1 社員の適正配置

 教育・訓練、技能、経験、資格などを考慮し、社員、および供給者の社員(以下、要員と称す)を業務に適した要員配置を行う責務は、各部門長にある。ただし、部門間にまたがる要員配置が必要なる場合には、各部門長の出席の下で開く役職会議で討議、決定する。

6.2.2 社員の能力開発、および訓練

 各部門長は、部門の社員全員に対し能力開発、及び訓練に関する年度要員教育・訓練計画を年初に作成し、実施する。外部講習・研修など予算化を必要とする場合には、副社長の承認の後当該計画に反映する。また、当該計画は、社員の年度業績評価面接を通じて社員との合意に基づいて作成されることを原則とする。

 なお、社員意識調査の結果分析などにより品質計画に組み入れられる全社員を対象とする教育・訓練は、経営者の見直し会議の審議を経て当該計画とは別途作成される。

6.2.3 能力、訓練、資格、および表彰

6.2.3.1 責任

 1) 神戸化学株式会社に於ける社員共通の教育・訓練の責任は、経営管理部長にある。
 2) 特殊工程に従事する社員に対する資格認定を含む業務の専門的知識や技能に関する
   教育・訓練の計画と実施の責務は、各部門長にある。

6.2.3.2 社員能力向上

 神戸化学株式会社は、社員能力向上のために以下の能力開発、および教育・訓練を実施する。

 1) 品質向上活動である小集団活動、目標管理、ZD運動、品質月間品質標語募集などの
   実施に当たって必要な社内外の教育・訓練
 2) フォークリフト操作、クレーン操作、ロボット取り扱い研修、電気作業研修など
   安全衛生法規などに定められた生産設備の安全操作習得ための外部研修
 3) 品質マネージメント・システムの維持・向上に要求される内部品質監査員、成形技能士資格教育、
   および特殊工程作業員の資格認定  

6.2.3.3 社員表彰制度

 神戸化学株式会社の社員表彰制度を定め、品質計画の達成に著しい貢献を行った社員を表彰する。

6.2.3.4 教育訓練の実施

 1) 品質管理責任者は内部監査訓練を外部講習会で受け、内部品質監査員および社内
   内部監査員研修講師としての資格が認定される。
 2) 品質管理責任者、もしくは各部門長は、社員全員に対して品質マネージメント・システムによる
   業務の実施、および品質向上活動への参加を目的とする教育・訓練を実施する。
 3) 工程内検査、最終検査の検査員に対する統計的手法の教育・訓練も含む教育訓練
   は検査課が主催する社内研修で実施する。
 4) 内部監査員に選ばれた社員は、品質管理責任者による社内訓練により資格が認定
   される。
 5)測機器の校正担当者は品質保証室長により校正方法の訓練をうける。
 6)当該マニュアルに記述された上記以外の業務を行う担当者は、当該部門長の責任の下、
   教育、訓練、経験に基いて資格があるものとみなされる。

6.2.3.5 教育・訓練の記録

 各社員は、自分の教育訓練履歴を「教育訓練記録個人カード」に記録し管理する。

6.2.3.6 資格認定

 1) 特殊工程であるNCフライス盤操作担当者および内部品質監査員については、
   「教育訓練規定」にしたがって品質管理責任者の承認により資格認定 をする。
 2)製造、設備管理、検査業務に関する「社内認定作業員」の資格認定を行う

6.3 インフォーメーション

6.3.1 生産管理や検査記録のみならずインターネット技術との融合により社内LAN
   の利用対象を拡大し、金型設計に関わる社内外の情報交換、営業情報のデータベース化、
   受注業務のペーパーレス化、供給者へのデジタル発注などに情報管理の拡充を進める。
   なお、これらは、長期のプロジェクトとして取り扱い、優先順位の
   高い案件から逐次品質計画に組み入れられる。

6.3.2 全社員の過去の実践経験、および日々の体験を共有することは新しい知識・知恵の
   創造、潜在的能力開発の助けとなるとし、個人が体験したことを社内LAN上に
   容易に記載・掲示する仕組みを採用する。

6.4 インフラストラクチャー

 当社の製品、及びサービスの適合性を確保する目的の下で、以下の事項に関する改善・拡充を行う。なお、これらは、長期のプロジェクトとして取り扱い、優先順位の高い案件から逐次年度品質計画に組み入れられる。

 1) 生産工場、倉庫、および事務所のスペース
 2) 生産設備の近代化と自動作業ロボット化
 3) コンピューター・ソフトの更新
 4) 契約厚生施設の拡充・更新

6.5 職場環境

 神戸化学株式会社は、社員が快適に業務を行うことができる職場環境を整備するために、以下の事項に関する改善・拡充を行う。なお、これらは、長期のプロジェクトとして取り扱い、優先順位の高い案件から逐次年度品質計画に組み入れられる。

 1) 人間工学的に良好なデスク、椅子、コンピューターなど事務器具の採用
 2) 事務所、検査室、現場事務所内の器具・備品などの最適配置
 3) 衛生・安全・騒音・臭気・温度・湿度・色彩・採光などの面での職場環境の継続的改善

 なお、神戸化学株式会社は、法的不正、法的規制違反、社内会計規定に対する違反、セクシャル・ハラスメント等の根絶など企業倫理を最重要視する社長方針を有し、社員をはじめ、株主、顧客、供給者、公的機関、地域社会団体に必要に応じ適時口頭で表明する。

6.6 購買先と供給者

 原材料供給者、および協力メーカーなどの供給者とのパートナーシップを形成し、相互利益を重視する努力を行う。

6.7 天然資源

 神戸化学株式会社は、燃料、用紙などの使用節減に努め天然資源への影響を低減する努力を行う。

6.8 財務

 神戸化学株式会社は、将来の社業発展のためにチャッシュフローを重視し健全なる財務管理を継続的に強化する。

6.9 関連文書

 教育訓練規定(文書番号)
 組織管理規定(文書番号)


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