注:このページに記載された内容の全部もしくはその一部を、ホームページ・オーナーの許可なく商用の目的でインターネット上もしくは他の媒体で掲載することを禁ずる。




第1ページ(表紙、および目次は別途作成)

1.0 基本概念

 当該品質マニュアルは、神戸化学株式会社の品質マネージメント・システムの包括的な内容を記載する。当該システムは、顧客要求の明確化から始まり、すべての品質マネージメント・システムの過程を通じて、顧客満足を達成するまでの当社の事業活動に適用される。さらに、システムを継続的に改善し、不適合を防止することを通じて、顧客要求を満たし顧客満足を達成することを第一義の目的とする。すなわち、社長の方針に沿って当社の製品およびサービスが顧客を満足させ得るように定めたすべての業務に関する方策が定められている。社長方針を具現するにあたって従業員が遵守すべき業務は手順書で示され、業務は正しい業務指示に基いて行われ、これらの業務を行うにあたって必要とする教育を従業員は受けることになる。

   神戸化学株式会社の方針は、社長が作成・承認する。また社長に直接報告する重要な地位にある各部門長の業務内容、および責任と権限を本品質マニュアルに定める。さらに、当該品質システムの実施に当っての全般的な責務は、副社長にある。

2.0 適用範囲

 ISO9001 :2000- 品質マネージメント・システムー要求事項(CD2)

 なお、神戸化学株式会社に於いては、設計・開発、および出荷後のサービスに関する業務、もしくは執行責任はない。よって、規格の「7.3 設計・開発」、および「7.7 出荷後のサービス」に関するプロセスは、当該品質マネージメント・システムより除外する。

3.0 用語(変更予定)

サービス 適時な顧客訪問、納期の短縮、顧客苦情の迅速対応などの製品品質以外の付加価値
利害関係者 株主、従業員、供給者、地域住民・組織
監査 すべての要求事項が実施されていることを検証するための調査および文書化
適合 定められた要求事項への遵守
契約 神戸化学株式会社が提供するサービスに関する顧客要求。文書、口頭、もしくは電話による注文、またそれ以外に約束ごととして合意されたサービス
是正処置 品質面であってはならない状況の復旧と再発防止
文書 文字情報、およびアクセスできるコンピューター・ファイルとしての情報
記録 残されるべき情報
経営者の見直し 当該品質マニュアルに定められた要求事項に対する遵守、是正処置の適切性とその効果、品質システムの有効性等を討議・検問するために設ける会議、およびその内容の記録
不適合 定められた要求事項からの乖離
方針 課題となっている、もしくは疑問視されている諸問題を解決・向上するための経営者の決定事項の集約
手順 品質の向上・維持するために重要である活動を記述したもの。すなわち、だれが、なにを、いつ、どこで、どのように行うかを述べている。複数の部署に亘る活動に関する手順であることもあり得る。
システム データの収集・分析の結果に基づいて期待した状況が生まれるように仕組まれた活動の内部支援プロセスの集合体。人が介在するのが大半であるが、種々の設備にも関わる
トレーサビリティ 過去の記録を遡ることによって出荷された製品の原材料および加工内容を明らかにすること。また、出荷後の運送状況なども包含される
業務手順書 いつ、どこで、だれによってよりも「どのように」行うかに重点を置いた記述であり、業務活動の内容をステップごとに詳述したもの。多くの場合、業務指示書は単一の部署に関連する内容となる
供給者 下請業者、もしくは協力メーカーと同意であり、当マニュアルでは当該用語を用いる


4.0 品質マネージメント・システム要求事項

4.1 品質マネージメント・システム

 神戸化学株式会社は、顧客要求に適合する製品及びサービスを確保・提供するに不可欠なる業務プロセス、およびプロセスとプロセスの接点を明らかとし、すべての業務が円滑に実施できるシステムとして構築する。システムモデルとしての国際規格ISO9001で定められた要求事項を適用し、当社の品質マネージメント・システムを構築し、運営する。当社は、当該品質マネージメント・システムを企業運営の規範とし、維持管理し、継続的に改良する。

4.2 品質マネージメント・システムの有効性

 神戸化学株式会社は、健全なる企業活動の結果として反映される業績を示す指標として、従来の貸借対照表、および損益計算書以外に、四半期毎にチャッシュフロー計算書を作成する。各期のキャッシュの増減を計算し、品質ロスを含む増減の理由別ブレークダウンを行う。当社は、当該キャッシュの増減を持って企業業績の健全性を判断するとともに、利害関係者への貢献度を測る。

4.3 品質マネージメント・システムの継続的改善

 当社の包括的経営実態を評価するために「経営品質自己評価」を採用し、各評価項目のレベルを把握する。評価結果により品質マネージメント・システムの強化・改善目標を明らかにする。

5.0 経営者の責任

5.1 経営者のコミットメント

 社長は、以下の事柄を行う強い意志を表明する。
 1) 顧客要求を満たすことがいかに重要であるかの社内認識を高める
 2) 神戸化学株式会社の品質方針を掲げ、品質目標を作成し、社員教育計画を含む企業の
   中期経営計画を策定する
 3) 品質マネージメント・システムを構築する
 4) 経営者の見直し会議を開催し、「顧客満足度調査」及び「経営品質自己評価」の結果にも配慮し
   品質マネージメント・システムの強化・改善を行う
 5) 事業業績を向上させるための経営資源の確保、ないしは再配分に努める
 6) 神戸化学株式会社の利益関係者である株主、社員、供給者および地域住民の利益
   ないしは期待に沿うよう行動し、地球環境保護に貢献する

5.2 顧客要求

 社長は、以下の事柄が確実に実行されるように処置を講じる。
 1) 「顧客満足度調査」を含む手法で顧客のニーズと期待を正しく把握し、顧客の信頼を得ることが
   できるように開発計画、製品仕様、ないしは業務指示書の形で文書化すること
 2) すでに明らかとなっている製品、およびサービスに関する顧客要求内容を欠落することなく
   完璧に理解し、それを満たすこと
 3) 神戸化学株式会社は、利益関係者である株主、社員、供給者および地域住民との
   コミュニケーションを通じて彼らのニーズおよび期待は何たるかを把握し、
   それらを満足させること

5.3 法的規制・制度

 神戸化学株式会社は、企業活動、製品、ないしはサービスに関わる面に適用される法的規制、もしくは制度は何かを明白とし、遵守する。また、いかなる場合にも利用できるよう資料を準備する手順を定め、維持する。

5.4 品質方針

品質方針

 私たちは、優れた品質で、顧客満足経営を柱とし、社員を大切にし、社会に貢献する

          神戸化学株式会社 社長 米戸靖彦
              平成11年1月1日

 当該品質方針は文書化され、品質に対する当社の姿勢を示し顧客満足を高める意志を表明するものである。当該品質方針が当社のすべての社員により理解され、実施されるように社長はあらゆる努力を行う。

 神戸化学株式会社の事業活動は、顧客ニーズと期待を満たすことをモットーとし、そのために高い品質、かつ経済的なコストでの製品、およびサービスを顧客に提供する。また、株主、社員、および地域住民のニーズと期待に答えるべく十分なコミュニケーションの場を持ち、その内容を把握し、事業活動に反映する。

 神戸化学株式会社は、品質向上活動計画(以下、品質計画と称す)を策定し、株主、および社員に公表する。当該品質計画には、顧客要求を満たすための業務を遂行する能力・知識を向上する目的で計画された社員教育も含まれる。  

 品質マネージメント・システムの実践が顧客要求を満たすだけでなく、それを超える結果を生むと信じる。さらなる改善を目指し継続的に運営内容を見直し、製品品質やサービスの欠陥が生じることのなきよう社内環境を整えるとともに、品質マネージメント・システムを継続的に改善・改良する。

5.5 品質計画

5.5.1 品質目標

 神戸化学株式会社の各部門は、品質方針に沿い、さらに方針に向かって継続的向上を具現化するためにおのおの独自の品質目標を策定する。部門長の責任の下で策定された部門別品質目標は、各部門の社員が容易に見知できるに適した場所、および表示方法で掲示する。

 なお、品質目標は、何らかの尺度で測ることができる内容で、最大限6項目とする。また、品質目標は、定期的に見直され、必要なる場合には変更される。

5.5.2 品質計画

 神戸化学株式会社は、品質目標の達成に必要となる活動と経営資源に関する年度品質計画を年度初頭に策定し、文書として発行、掲示する。

 品質計画は、月次実施計画とし、各計画内容の実施責任者を明らかとする。以下は計画内容の事例である。すなわち、

  社員意識調査の継続的実施
  社員の技能・知識の向上を目指す全社教育
  ベンチマーキング手法の修得と実施
  顧客満足度調査の継続的実施
  職場環境を含む経営資源の最適配分の見直し

 品質計画は、顧客、及び当社の利害関係者の意向を反映し、適時見直され、必要なる場合には変更される。組織変更が行われた場合には、品質計画は適切に調整され、品質マネージメント・システムも支障なきよう適切に維持される。   

  


|目次||次ページ|