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オモシロイ!マークはあくまで私の趣味です。


2001年[1][2][3][4]

2月


恩田陸「MAZE-めいず-【2001/02/26】

「存在しない場所」「有り得ぬ場所」をめぐる物語。
通称「豆腐」と呼ばれるその場所は人がいなくなる場所だった。満は友人恵弥(めぐみ)に依頼され、「あの中でなにが起きているか」を調べるため、恵弥・スコット・セリムらと、その地でキャンプ生活をおくることになる。
不思議な作品です。でも、こういうのが恩田陸らしい作品かもしれない・・・。
ちょっと抜粋します。「デジタル化が進むと、みんな世界がデジタル化したことにも気づかないくらいになっちゃうんじゃないかしら。すると、今度はスピリチュアルな世界が訪れるような気がするのよね」「不安な童話」でも似たような記述があったが、彼女のミステリのようなホラーのようなSFのような世界はこういった思想から生まれてくるのではないか、と思ったのでした。どのパターンで着地するかは作者次第、というなかなかズルイ構造。


山本文緒「チェリーブラッサム」【2001/02/24】

著者が少女小説を書いていた頃の末期の作品の焼き直しということです。が、ミステリ的要素も入っていて(下敷きが)少女小説といえどあなどれません。
ストーリィは、主人公実乃の父親が会社を辞め「便利屋」を始めると言いだす。そんな時同級生ハズムから「ラブリー(←盲導犬)を探してほしい」と頼まれる。父親と協力してラブリーを探す実乃とハズム、はたしてラブリーの行方は・・・。
といったようなもの。「気持ち」を表現するのがうまいので、つい主人公にシンクロしちゃって実乃がお姉ちゃんとケンカした時なんて、一緒に「お姉ちゃんのバカッ!」とくやしくなってしまうくらいでした。(笑)続編もあるらしいです。


二階堂黎人「名探偵 水乃紗杜瑠の大冒険」【2001/02/23】

探偵の名前+大冒険というタイトルから、その探偵の短編集、しかも短編集としては1作目のであろう、ということが予想されます。セオリーですね(笑)
というわけで、一作目「軽井沢マジック」に続く水乃紗杜瑠もの初短編集です。
(二階堂蘭子以外にもこんな隠しキャラがいたのです)
「ビール家の冒険」「ヘルマフロディトス」「『本陣殺人事件』の殺人」「空より来る怪物」の軽妙なタッチの4編。サトルのキャラが良いです。整ったマスクにそぐわない中身、某シリーズの榎木津を想像させますが、それよりはスコシおとなしめ。
いろんなミステリのパロディを内包しつつも、キチンと謎解きとして読ませるあたりはさすが。著者自身が「島田(荘司)ミステリーを模倣して書かれた作品を揶揄する目的で書いた」という「空より来る怪物」がその馬鹿馬鹿しさはピカイチ。島田作品を読んでいれば、かなりわかりやすいトリックです。


恩田陸「木曜組曲」【2001/02/21】

毎年ある月の第二木曜日、亡くなった作家を偲ぶため、5人の女が集まる。
4年目、あるきっかけから、作家の死の真相を探ろうということになる。はたして本当に自殺だったのか、それとも他殺だったのか?
と、5人の告白タイムになったりして、なんとなく「ネバーランド」女性編って気もナキニシモアラズ。主に会話主体でストーリィが進むので脚本ぽくも感じられる。
内容は・・・タイトルが綺麗で期待しすぎたのか、ちょっともの足りなかったが、終わり方はステキ。女のしぶとさみたいなのが。


飛鳥部勝則「殉教カテリナ車輪」【2001/02/20】

無名のまま自殺した画家の絵から、その自殺の原因や、その画家が巻き込まれた「ほぼ同時に2つの密室で2つの殺人が1つの凶器で行われた」という不可解な密室殺人事件に迫る、という変わったアプローチが目を引く。
図像学解釈学=イコノロジーというそうです。しかもすごいのが、その絵が著者自身の手で描かれ(←うまい)しかも巻頭にカラー口絵として掲載されていること。本文を読みながら、何度も見てしまいました。新鮮な体験。


北村薫「リセット」【2001/02/18】オモシロイ!

「スキップ」「ターン」に続く時の三部作というようなことは知っているので、どんな時間マジックが起こるのだろうと、思って読んでいたが、本書はそんなことおかまいなしに、淡々と進んでいく。
2つの魂の暖かい交流がそれぞれの時代を映しつつ、細やかに描かれ、そして後半明らかになる時のマジック
実はちょっとだけ、国語の授業みたいだな、と思うところがナキニシモアラズだが、それも含めての北村薫節、堪能させてもらいました。スバラシイ!
読んだ後、じんわりと心が温かくなる作品。


雨宮早希「EM(エンバーミング)」【2001/02/15】

EM(エンバーミング)とは遺体衛生保全(消毒・防腐・修復・化粧)を図る専門技術。本書はエンバーマーの村上美弥子が主人公。まだ日本では一般的ではない職業なせいか、ストーリィ内にも様々なエンバーミングについての記述(説明)がある、正直ちょっとしつこいくらい・・・、シリーズ1作目ということで説明に力が入ってる?
内容は美弥子がある少年の遺体をエンバーミングしたことから、連続殺人事件に巻き込まれる、といったもの。変わった題材を扱っているが、事件そのものは肩すかし。しかし登場人物が魅力的で読みやすかったし、読ませる。


恩田陸「ライオンハート」【2001/02/13】オモシロイ!

エドワードとエリザベス二人の時代を超えて寄り添う魂の物語。
5つの連作「エアハート嬢の到着」「春」「イヴァンチッツェの思い出」「天球のハーモニー」「記憶」にそれぞれモチーフとなる絵画があり、そのビジュアルとストーリィの絡ませ方が絶妙。
メロドラマを書きたかったと作者があとがきで語っているが、5編それぞれアプローチの仕方が違い、メロドラマという枠には収まらない多彩なイメージが楽しめる。とくに「イヴァンチッツェの思い出」はミステリの要素も感じられ凝った内容。
ビジュアル的には「エアハート嬢の到着」がひとつひとつのシーンが目前に浮かぶように鮮明で印象的だったが、内容的にはやはり最終章の「記憶」でしょうか?
繊細で綺麗な物語だった。恩田陸の進化した新たな局面を見た感じ。


殊能将之「美濃牛」【2001/02/12】

名門地主一家の連続殺人事件、首ナシ死体や不思議な力をたたえるという泉に洞窟、古典的な日本のミステリといった内容だけど、そこは「ハサミ男」を書いた著者のこと、独特の味付けがなされていて雰囲気だけに流されない奥の深い作品になっている。「プロローグ」「エピローグ」の使い方がよかった。途中ちょっとダルくなるのと、後半で町田や宿泊先の料理上手な奥さんに触れなくなったのが、肩すかしだった。最後にちょっとエピソード入れてくれたらヨカッタのに・・・。


古処誠二「UNKNOWN」【2001/02/07】

自衛隊の監視の厳しい施設の中から盗聴器が発見される、いつ誰がどうやって仕掛けたのか?その謎に防衛部調査班の朝香二尉と野上三曹が挑む。メフィスト賞受賞作。
お堅い舞台なのに、実際読んでみるとそんなことは全然気にならない。
ミステリィとして安定してるし、朝香二尉の探偵っぷりも見事だし、主人公野上三曹の心の葛藤なんかも、程良く描かれ、それぞれのキャラクターが生きている。バランスのとれた作品だった。


森博嗣「今夜パラシュート博物館で」【2001/02/06】

短編集第3弾。久しぶりのS&M復活で、それだけでも読んでいてウレシイ。
しかも「ぶるぶる人形にうってつけの夜」では萌絵&練無共演の大盤振舞。
レギュラーメンバー以外では「卒業文集」「恋之坂ナイトグライド」「素敵な模型屋さん」など、子供(少年あるいは少女)視点の文章が多く、これがなかなか良い感じだったので、少年の一人称小説なんて書いてもらえたら、おもしろいかもしれないなと思った。個人的には「双頭の鷲の旗の下に」が印象的、すっかり騙されました。ミステリマニア返しって感じで。
森ミステリィを充分堪能できるバリエーション豊かでトリッキー短編集に仕上がってます。


倉知淳「壷中の天国」【2001/02/04】

ある町で頻発して起こる殺人事件、犯人からは、電波受信の妨害をしたので殺したという意味の不可解な声明文が送られる。一見つながりのない被害者に何故犯人は目をつけたのか?被害者の共通項はいったい何なのか、というのがメインの謎。
主人公の親子のこまやかな生活ぶりや、被害者一人一人にあわせて文章を変えるなど、構成が凝っている。犯人探しというより、被害者の共通項探しというのも、新鮮でおもしろかった、しかし、サクサク読み進めなかった。ものすごくうまいと思うんだけど、あえて言わせてもらうと、ヤマ場がわかりづらかったかもしれない。先が気になってしょうがないという気分になかなかなれなかった。


恩田陸「六番目の小夜子」【2001/01/30】オモシロイ!

ある学校に伝わるサヨコ伝説、そのサヨコシステムにひきこまれる関根秋、そして謎の転校生津村沙世子。六番目のサヨコは誰なのか?何を成そうとしているのか?
以前文庫版を読んだので再読です。殆ど内容を忘れていて、覚えていたのは野犬の場面だったが、今回読んでみて、なぜその場面しか覚えてなかったのだろうと、不思議に思った。相変わらず雰囲気作りがうまい文章。とくに放課後の学校の倦怠したムードには湿度さえ感じた。生徒もそれぞれ活き活きしていて脇役の溝口くんなんか、いい味出てた。
だた、ラストはちょっと拍子抜け、曖昧に集結した感が強く、不満が残る。
もうひとつなにか(どれか)キチンとした解決が欲しかった。しかし、ホラーというよりミステリを読むような気持ちで、ひきこまれるように読み進んでしまった。再読なのに・・・。


霧舎巧「カレイドスコープ島」【2001/01/29】

「あかずの扉研究会」島へ行く。月島と竹取島の2島を舞台にした霧舎版「獄門島」。今度も探偵役の二人は別々の場所にいます。無理があるような無いような・・・。今回は咲さんの予知能力が後になってどういうカタチで実現するか、ってのがおもしろかった。なんたって「犯人はドラえもん」だもん。
あと、これは前作から気になっていたけれど、ミステリ小説というものにこだわりすぎ。「これはミステリ小説じゃないんだ現実なんだ」とか、「ワトスン役としては」とか、第三者の目を意識した文章がうっとおしい。
全体としてはいろんな要素を盛り込みすぎてゴチャゴチャした印象が、強い。
と、けなし調だけど、「あかずの扉研究会」の6人に愛着がわいてきたのも事実。
後動悟の過去なんてのも出てきたし。次作で説明されるのか?


霧舎巧「ドッペルゲンガー宮」【2001/01/26】

大学のミステリサークル「あかずの扉研究会」の6人が、館モノ連続殺人事件に巻き込まれる、いかにもなミステリです。
探偵役が2人(探偵2人の使い方が新鮮)、それに鍵開け名人、予知能力をもつ美少女に、コケティッシュな女の子、そして語り手の推理小説マニアの青年。
著者の思いのこもったキャラなんだろうけど、なんてゆうか・・・いかにもなカンジでちょっと典型的すぎて浅い。本編も本格ミステリをバリバリに意識して、いろんな要素を盛り込みましたっ、ってカンジがシツコイ。
でも本格ミステリ魂はすごくあるようなので、今後の作品に期待が持てる・・・かも。


若竹七海「依頼人は死んだ」【2001/01/23】

葉村晶というハードボイルドな女探偵を主人公にしたシリーズ2作目。前作は「プレゼント」。晶のストイックな活躍が気持ち良いです。
ほのぼのした葉崎シリーズとはまたちがうブラックな世界だけど、キレが良いので、暗く沈んだイメージにはならない。
若竹七海は今までの作品でも心の闇みたいなところを、のぞかせたモノが多かったが、今回は「のぞかせる」じゃなくて、まっこうから立ち向かってる、そんな感じ。9編の短編からなっているが、それぞれが微妙に重なりあったストーリィ、という得意の手法も活きてます。
こういうハードボイルドな女探偵モノって近年少なくなってきたように思っていたので(健在なのは V.I.ウォーショースキーくらいか?)新鮮だった。次作が待ち遠しい。


森博嗣「工学部・水柿助教授の日常」【2001/01/20】

色々な感想の出る本だと思いますが、わたしの結論から言うと、好き、こういうの。
読んで楽しければ、問題ありません。エッセイ好きだし(エッセイじゃないって?)「天才柳沢教授の日常」みたいな感じ。
日常の謎モノですが、重点が置かれてるのは、文中で紹介される様々な謎ではなくて、水柿助教授の生活っぷりがそもそもミステリともいえる、そんな構造。
探し出し面白がる気持ちさえあれば、ミステリはそこかしこに転がっている、と思えてきます。
しかし、これだけ設定が似てると、どうしても水柿助教授=著者、須摩子さん=スバル氏と思って読んでしまう。(2人のなれそめも描かれてたりして・・・)
あと、特筆すべきことに装丁の美しさがあげられますが、ハッキリ言って内容との釣り合いがとれてるように思えません。上製本ではなく並製本でよかったのでは?もっとライトな感じで良いと思う。


恩田陸「不安な童話」【2001/01/17】

夭折した画家の展覧会で、万由子に奇妙な記憶がよみがえる。万由子は画家生まれ変わりなのか?画家を殺した犯人の顔を視ることができるのか・・・。
超常的であるリインカネーションとミステリがうまく融合した、不思議な作品。
他の作品より、いくぶん軽いタッチでサクサク読める。
天才肌の浦田泰山先生とその秘書万由子、そしてチョイ役なのに存在感が強かった俊太郎、このメンバーまだまだ使えそう・・・。続編出ないのかな?
作中の浦田先生の言葉「科学が進歩すればするほど宗教に近づいて行って静かで霊的な時代が来るような気がする」ってなんか、恩田さんっぽいな、と思った。
もうひとつ!校長先生の服装(開襟ブラウスにパールのネックレス、グリーンのカーディガン)「麦の海に沈む果実」の校長と同じですね。


浦賀和宏「記号を喰う魔女」【2001/01/16】

安藤祐子高校生の冬、自殺した同級生の親族に孤島に招かれ、そして(やはり)起こる殺人事件。もちろん!電話は通じず嵐で船も出せません。(笑)
過酷な状況に、みんな壊れまくりです。今までのストーリィはわりとネチネチと陰気に考え込む傾向だったが、これいたってはもう・・・アクティブというか、スリラーサスペンス風というか、登場人物は動きまわり、おまけに・・・!(←ネタバレ自主規制)
あと、雰囲気を盛り上げるためか、やたら複雑な漢字を多様するのが目に付いた。
弥縫策、涙痕、泣哭、冠絶、狂濤、凛乎、帰趨、揺曳、喫驚、婆娑羅髪、瑕瑾・・・と、漢字テストみたい。独特のイメージを喚起させようとの試みかもしれないが、上滑りしているように感じられた。もっと淡々と綴ったほうが、逆に異常事態が浮き出て良かったのでは?
またひとつシリーズの謎が解明されたワケで、次はいよいよ安藤祐子と父親の過去か?


浦賀和宏「とらわれびと」【2001/01/14】

時系列でいくと、「頭蓋骨の中の楽園」の少し後の事件。飯島の父親が殺害され、それが金田妙子と名乗る女性の仕業だという、金田妙子は何者なのか、そして金田との関係は・・・。そして大学病院内で起きる惨殺事件とのつながりは?
と、事件性てんこもり。今回は「笑わない男」安藤の出番は殆どなく、穂波留美が事件をさぐる。前作を「頼子のために」「ループ」に例えたが、今回はズバリ「ブラックジャック」です。本文中でも言ってますケドね。金田がいけ好かないので、ストーリィにはのめりこめなかったが、最後ちょっとしたどんでんがえしがあって、心地良い裏切り感はなかなかのもの。


倉知淳「幻獣遁走曲」【2001/01/12】

「猫丸先輩のアルバイト探偵ノート」という副題の通り、猫丸がアルバイト先で色々な事件を解決するとう短編集。いわゆる日常の謎系でテーマは消失。
「猫の日の事件」「寝ていてください」「幻獣遁走曲」「たたかえ、よりきり仮面」「トレジャーハント・トラップ・トリップ」の5編。
アルバイトの種類も、キャットショーの警備員・新薬の実験台・怪しい調査隊・ぬいぐるみショーの怪獣・松茸狩りの案内係、と様々でしかも一癖アリ。
殺人を扱っていないせいか、ユーモラスで暖かくほのぼのした内容でリラックスして読める、安定した仕上がり。
どれか一つ選ぶとすれば「寝ていてください」が好きかな?


恩田陸「麦の海に沈む果実」【2001/01/11】オモシロイ!

「三月は深き紅の淵を」の中の1編のサイドストーリィ。
湿原に囲まれ、孤立した王国(三月の国と呼ばれている)のような寄宿舎に、例外的に2月の最後の日に転入してきた理瀬、そして次々に起こる生徒の消失(殺人?)事件・・・。
独特の世界観であるにもかかわらず、その空気がうまく伝わってくる文章。
数行読むと、スッとその世界に入り込める。実際、小道具や年中行事なども魅力的で、現実感の無い世界にあって、さらにふしぎな彩りを加える。
もちろん登場人物も個性的で、特に校長は強烈なキャラクター。
ワクワクと気持ちよく読めたが、最後はちょっと強引で腑に落ちない部分も・・・。
もっと綺麗な解決もありそうなだけに、もったいない。


戸梶圭太「ギャングスター・ドライブ」【2001/01/08】

暴力団組長の娘誘拐&カーチェイスのドタバタで始終しています。
スピーディな展開ではあるんだけど、それだけって感じで、登場人物に魅力が無く、ストーリィもとりたててどうということはない。キビシイ感想になってしまったけど、すべてにあと一歩という感じ。他の作品にも言えることなんだけど、感情移入しやすい登場人物がいない、これは読んでいく上でけっこうマイナスなんじゃないかと思う。


戸梶圭太「闇の楽園」【2001/01/06】

ある町の町おこしプランをめぐり、町長一派とその土地を狙うカルト宗教団体との戦いを描いたエンターテインメント。
前作もそうだが、ストーリィに勢いがあってぐいぐい読ませる。
カルト集団の暗躍っぷりが恐ろしく、暴力的で過激な表現がちょいとキツい。
後半、テーマパーク立案者が町に現れてからの人間模様や葛藤を、もうすこし丁寧に暖かく描いていたら、気持ちの良いストーリィになっていたかも。


恩田陸「上と外・3」【2001/01/01】

練と千華子のサバイバルは続き、テログループに監禁されていた賢・千鶴子・ミゲルの3人も脱出、そして子供達の救出を試みる。
まだ序盤といった雰囲気で特に大きな変化はないが、後半の展開から怪しい世界がかいま見えてきた。まだまだこれから、といった具合。ところでコレ何巻まで続くのだろう・・・?


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