今日は、オンフルール、ルーアンを巡りパリに至る７日目の１日です。
オンフルールの街はセーヌ河河口の港町です。ただし、港には漁船や貨物船ではなくヨットが沢山浮かんでいます。港の周りにはレストランが立ち並びパラソルやテントの下にテーブルを並べ、名物料理なのか魚介料理を皆さん召し上がっています。中にはバケツのような器いっぱいのムール貝を食べている人もいます。前回パリのレストランで食べ損なったやつです。今回のツアーでは是非とも食べようと誓って来ました。それにしても美味しそうです。
港の前の税関の建物跡をくぐって街中の小路を進むと木造のサント・カトリーヌ教会があります。これまで見てきた教会は皆石造りでしたが、この街の教会は壁も屋根も木造の平屋の建物です。教会の見学を終えたところで昼食まで自由行動です。街の小路に並ぶ土産物屋などを冷やかして歩いてみましたが、これといったものがなく、ただブラブラ歩きました。
昼食後はルーアンの街に向かいます。ルーアンはジャンヌダルクが火あぶりで処刑された街です。この街には大きな教会がいくつもあります。最初に訪れたのがサン・トゥーアン教会、続いてサン・マクルー教会、この教会の建物の隅には小便小僧の像が立っています。サン・マクルー教会の脇の道を進むと左手に今は各種学校に使われている四角い中庭のある木造の建物があります。サンマクルー・アトリウムと呼ばれる建物ですが、昔ペストが流行した時は遺体安置所に使われたとか、隅の柱には猫のミイラが埋め込まれているとか、少しおどろおどろしい建物です。
少し戻って、ノートル・ダム大聖堂の脇を通って街中のメインストリートを歩くと大きな時計が埋め込まれた建物があります。この大時計には短針がありません。文字板のしたにある回転する絵柄で時間を表しているそうです。この大時計の下をくくって先に進むとジャンヌダルク教会があります。
ジャンヌダルク教会は船を逆さにしたような形をしたコンクリート造りの建物ですが、窓にはめ込まれているステンドガラスは戦争のために建物から外して保管されていた昔のステンドグラスを使っていて美しい絵柄を見せています。教会の傍らにはジャンヌダルクが処刑された場所に十字架が建てられています。
ルーアンの街を発ってパリに向かいます。泊まるホテルはメトロ３号線の終点にあるオペラ座などの中心地からはるか離れた新興住宅地の中にある台湾系のホテルです。前回パリで泊まったホテルもメトロ４号線の終点の駅から歩いて１０分位の所にあったのですが、今回も同様の距離で街中に出かけるには些か不便です。
夕食は和食弁当をホテルの客室でいただきました。まだ外が明るかったので幕ノ内弁当なんぞほったらかしてもっと美味しものを食べに行くこともできたのですが、もったいないのでしっかりいただきました。弁当をたいらげた後オペラ座の近くにあるモノプリ（スーパーマーケットです）まで土産物を買いに行きました。土産物屋の体裁のいい高いもの（東京でも売っていそうなもの）を買うよりその土地の雰囲気が薫る少し生活感のあるものの方がお土産に相応しいような気がしています。ここではフォアグラ（高いガチョウではなく鴨のやつです）の缶詰と印刷が綺麗なペーパーナプキンを買いました。それとカメラや携帯電話に充電するための変換プラグもです（持ってくるのを忘れてホテルの浴室の電気カミソリ用のコンセントにつないで充電していたのですが、このパリのホテルにはそのコンセントがなかったのです）。
ホテルへ帰るために乗ったメトロは、終点近くになると余り人が乗っておらず少し怖かったです。でもこれで次の日の朝から市内観光をキャンセルして（別行動は原則認めないそうですけど、パリは２回目で今回も巡る主な所は前回に見て廻っているので、添乗員さんに無理をいいました。）重点的に行きたいところへスムースに行けそうです。