フランス周遊の旅 ~~2008年5月2日 ~ 2008年5月10日~~


2008年5月3日(第2日目)
今日は、ニース、エズ、モナコを巡る2日目の1日です。
朝6時に目を覚ますもののまだ空が白々し始めた頃で、この時期の日本の朝とはいささか様相を異にしています。サマータイム取り入れられているからでしょうか。さあフランス大周遊の始まりです。
8時にカンヌのホテルを出発して高速道路を使ってニースの街に向かいます。今日も一行8人と添乗員の合わせて一行9人が50人乗りの大型バスに乗車です。てんでに眺めがきく側にゆったりと座っています。
カンヌとニースの間は隣町くらいの距離で、思いがけず渋滞もなく30分位でニース海岸「プロムナードザングレ(英国人の散歩道)」の傍らの道路を、「コートダジュール(紺碧海岸)」の海岸線を右手に眺めながら走ります。左手にはホテルネグレスコなどの高級ホテルが建ち並んでいます。ガイドさんの待ち合わせ時刻より早く着きすぎてしまったので、旧港を廻って海岸線を見渡せるモンボロンの丘の展望台に連れていってもらいました。行程表にはなかったので、ニース泊まりだったら出発前に上がってみようと思っていた所です。カンヌ泊まりだったので諦めていたのでしたが、ラッキーでした。さっき車窓から見たばかりの「プロムナードザングレ」や「コートダジュール」の海岸線が一望です。
丘を降りてガイドさんをピックアップしてニースの旧市街朝市に向かいます。バスを降りて旧市街の狭い道にはかつての通りの名称を示す標識やオペラ座の建物が並んでいます。通りを抜けたサレヤ広場に朝市がありました。
市場の端の時計塔を集合場所に指定されてしばし自由散策です。朝市の初めにはカラフルな薔薇の花束を売る店があってしばし見とれていました。次に見かけたのが八百屋さん。近郊の農家の人が直接持ち込んで来ているような、トマトは枝ごと大きい実や小さい実がなったものが売られています。とりあえず一房買ってみました。後で食べたら肉厚でそれほどジューシーではありませんが、フルーツトマトではなく少しすっぱいトマトでした。冷やした方がもっと美味しく食べられたかも知れません。花屋さん、八百屋さん、カラフルな色の果物屋さん以外にも石鹸や香辛料、土産物を売っている店がありましたが、魚屋さんは1軒位しか見かけませんでした。港はあっても漁港ではないのでしょうか。それとも近くにマルセイユの港があるので魚はそちらの方から入ってくるのでしょうか。朝市の見物時間も終わりバスに乗り込んで車窓からニースの街を案内されて、次にシャガール美術館に向かいます。
シャガール美術館は、シャガールが絵を寄贈し、土地を町が寄贈し、建物を国が寄贈してできた美術館です。平屋の建物が2棟と中庭だけの小さな美術館ですが、中に展示されている絵は聖書を題材にとった創世紀の場面をなどを描いた絵が大ホールの周りを囲っています。そのほかにも聖書の物語の場面を題材にした絵が飾ってあります。これらの絵はただ壁面に掛けられているだけで、柵やガラスで仕切られているわけではありません。触ろうと思えば触れてしまうような展示です。さすがにあまり近くに立つと、ちょっと離れてねと、係の方からご注意を頂きます。入口では少しでも大きなバッグ類はロッカーに預けないと入場させてくれません。誤ってバッグなどで絵が傷つけられてしまうことを防止しているのでしょう。美術館の売店でネックストラップを買いました。これまでしていた東京ミレナリオのネックストラップが大分色あせてくたびれてきたのでシャガールの絵柄のストラップです。朝1番で訪れた美術館での鑑賞を終わり市内に戻ります。
昼食は街中のレストランでニース風サラダと鶏のもも焼きです。ニース風サラダって何がどうなのか、後で聞くとドレッシングにアンチョビが混ぜてあるらしいのですが、ただの野菜サラダだったような気がします。
昼食のあとはエズの町に向かいます。エズの町は鷲ノ巣城といわれ、外敵から攻撃から町を守るために、切り立った断崖の上に町が造られています。その前にフラゴナールの香水工場の見学と買い物です。南仏の暖かい気候に育った薔薇の花などから抽出したエッセンスを使って調香師がブレンドして香水を作ります。まずは工場の見学から、ご案内は横浜から香水の勉強に来ているという日本人のお嬢さんです。観光客が沢山来ていて工場の中はごった返しています。まず1階の石鹸工場から。この日は土曜日なので工場はお休みで石鹸を作っている所を見ることはできませんでした。製造工程は人手と機械作業を織り交ぜていて、石鹸の材料を投入すると反対側から石鹸がポンポン出てくるような全自動の工場ではありません。2階に上がると香水工場です。香水工場も土曜日でお休みです。香水を入れる容器は金属製の特別のものでこれに入れてあると香りが飛んだり劣化しないそうです。見学の最後は香水の香り嗅ぎです。香水を長細い画用紙のようなものに染ませて香りを嗅がせてくれます。興味が無いから色々説明されても全くといっていいほど右から左へスルーです。
説明が終わるとお買い物タイム。工場価格なので市中の店舗よりは安いそうです。とはいうものの香水となればそれなりのお値段はいたします。つれあいは色々見定めてシワとりクリームを買いました(シワなんかなさそうですけどねぇ)。こっちは頼まれていたボディクリームを買いました。ボディクリームの方が少し高かったので睨まれてしまいました。他にも石鹸とかもあったのですが、大きい!バラマキ用のお土産品にこういう石鹸も良いのですが、いわゆる普通の石鹸の大きさでは持ち歩くのも大変だしスーツケースの中が石鹸臭くなりそうなのであきらめました。 石鹸工場の次はエズの町を訪れます。バスの駐車場から登りはじめると、道はどんどん狭くなってくねってきます。螺旋階段のような道を登り続けて最後は頂上(一番てっぺん)の手前で案内は終り。それから上は自前の自由行動です。モチロン入場料を払ってさらに上を目指します。頂上は展望台のようになっていて周りをぐるっと見渡せます。眼下に広がる海岸線ははるか下にあります。
道を下りながら小さな土産物屋やカフェを横目で見ながら駐車場に戻ります。出発時間まで少しあったので駐車場の横の道で通る車を見ていたら通りの向こうにガソリンスタンドがあったのでガソリン価格がどのくらいするのかなぁ?って見ていると日本と同じ様にリッター当たりの価格がアクリル板で表示されています。で、価格はというと1ユーロ50セント位、円に換算すると255円になります。いくら円安ドル安ユーロ独歩高といえども、いくらなんでもと隣にいたガイドさんに聞くと「本当、生活も大変なんですよねぇ」とのこと。へぇそれぞれ大変なんだぁ、という感じです。
エズの町の次はモナコに向かいます。バチカン市国に次ぐ世界で2番目に小さい国です。バスで進むうちに道路に国境線を表す標識が立っています。結構簡単なものであっという間に通過してしまいました。何の検査もありません。
モナコ市内では中心街に入る前に高台から市内を見渡せるところで一時停車します。太公宮殿のあるモナコ・ヴィル地区から大型客船が停泊している港、カジノが立ち並ぶモンテカルロ地区まで一望です。その間バスの運転手さんはバスを止められる駐車場の情報を仕入れているそうです。幸い宮殿地下駐車場に空きがあるとの情報を得て出発です。
狭く曲がりくねった坂道を下って宮殿地下駐車場(バス専用駐車場です)で降りてエレベータに乗って地上に上がります。地上に出て海洋博物館の横を通り大聖堂に向かいます。大聖堂の内陣の裏側には歴代の太公のお墓があります。レーニエ太公のお墓の隣にはお妃のグレース・ケリーのお墓があり、お花等が飾ってありました。大聖堂を出て次に太公宮殿に向かいます。太公宮殿の前は広場になっていて毎日11時55分から衛兵の交代の儀式があるそうですが、私たちが行ったときは、とっくにその時刻を過ぎていて見ることはできませんでした。宮殿横の展望台からはモンテカルロ地区や港を見ることができ、5月25日に行われるF1のモナコグランプリ決勝のために設営された観客席も眺めることができました。土産物屋も廻れる自由時間だったので広場前の土産物屋を覗くと、時節柄かF1がらみのTシャツや帽子を色々売ってましたが、ちょっと派手な柄が多くて手が出ません。
再び駐車場に戻ってバスに乗り込もうとしましたが、駐車場が広くてバスがどこに停まっているのかなかなか見つかりません。みんなで手分けして探してようやく見つけました。
バスはモナコの街モンテカルロ地区を廻ってF1のコースになる道も走るので、ガードレールやタイヤが山積みされている光景を見ることができました。
モナコ見物が終わるとあとはホテルへ戻って夕食です。夕食の時刻まで時間があるというので、ホテルへ直接向かわずカンヌ市内をバスで巡るサービス!5月14日から始まる第61回カンヌ映画祭の準備が既に行われていて主会場の階段にはレッドカーペットが敷かれていました。海岸通りにはブランドショップが建ち並び、カフェでは優雅にカフェオレなどをお飲みのセレブな方達が。それをバスの車窓から羨ましそうに眺める日本人ツアー客って我々かい!カンヌの海岸通りを往復してからホテルへ戻り夕食はホテルのダイニングで魚料理です。
今日がフランス大周遊の2日目にして結構盛り沢山の1日でした。
BACK INDEX NEXT

フランス周遊旅行アルバム 2008年5月3日(第2日目)
カンヌ~ニース~エズ~モナコ~カンヌ

写真をクリックすると拡大します。拡大した写真を消す時は、[X]か拡大した写真の外をクリックしてください。

車窓からのコートダジュールとプロムナードザングレ

車窓からのコートダジュールとプロムナードザングレ

ニース港

ニース港

モロンボンの丘の展望台

モロンボンの丘の展望台

展望台からのニース市街

展望台からのニース市街

オペラ座

オペラ座

街角の標識<br>旧市街の名称が表示されています

街角の標識
旧市街の名称が表示されています

サレヤ市場の端<br>時計の下に集合です

サレヤ市場の端
時計の下に集合です

バラやガーベラの花束(15ユーロ:2500円位)

バラやガーベラの花束(15ユーロ:2500円位)

花屋さんの陳列<br>色とりどりの花束が綺麗です

花屋さんの陳列
色とりどりの花束が綺麗です

八百屋さん<br>パプリカ・ナス・トマトなどなど

八百屋さん
パプリカ・ナス・トマトなどなど

果物屋さん<br>枇杷・李・桃・さくらんぼなどなど

果物屋さん
枇杷・李・桃・さくらんぼなどなど

果物屋さん<br>スイカをカットして売っていました

果物屋さん
スイカをカットして売っていました

八百屋さん<br>人参・ネギ・パプリカ・なすなどなど

八百屋さん
人参・ネギ・パプリカ・なすなどなど

ニースの街並みを陶板に焼いた土産物

ニースの街並みを陶板に焼いた土産物

マセナ広場界隈

マセナ広場界隈

ニース市街を走るトラム

ニース市街を走るトラム

シャガール美術館入口の看板

シャガール美術館入口の看板

シャガール美術館の開館案内

シャガール美術館の開館案内

シャガール美術館の庭

シャガール美術館の庭

マルク・シャガールの写真

マルク・シャガールの写真

人類の創造

人類の創造

エデンの園から追放されるアダムとイブ

エデンの園から追放されるアダムとイブ

ノアと虹

ノアと虹

イサクの犠牲

イサクの犠牲

律法の石板を受け取るモーゼ

律法の石板を受け取るモーゼ

「火の車に乗った預言者エリヤ」のモザイク

「火の車に乗った預言者エリヤ」のモザイク

音楽堂のステンドガラス

音楽堂のステンドガラス

シャガール美術館の大ホール

シャガール美術館の大ホール

ランチのニース風サラダ

ランチのニース風サラダ

ランチの鳥もも肉

ランチの鳥もも肉

コートダジュール駅

コートダジュール駅

フラゴナール香水工場の外観

フラゴナール香水工場の外観

香水の香り嗅

香水の香り嗅

エズ庭園

エズ庭園

エズの街並み

エズの街並み

エズ庭園からの海岸線の眺め

エズ庭園からの海岸線の眺め

モナコ国境の標

モナコ国境の標

高台からのモナコの街並とモナコ港

高台からのモナコの街並とモナコ港

海洋博物館と水族館

海洋博物館と水族館

モナコの街並み

モナコの街並み

モナコ大聖堂の正面

モナコ大聖堂の正面

モナコ大聖堂のマリア像

モナコ大聖堂のマリア像

グレース・ケリーの墓碑

グレース・ケリーの墓碑

モナコ大公レーニエ三世の墓碑

モナコ大公レーニエ三世の墓碑

モナコ大公宮殿

モナコ大公宮殿

大公宮殿前の広場で道案内する警官

大公宮殿前の広場で道案内する警官

大公宮殿広場横の展望台からのモナコ市内と港

大公宮殿広場横の展望台からのモナコ市内と港

カンヌ映画祭会場とレッドカーペット

カンヌ映画祭会場とレッドカーペット


BACK INDEX NEXT