■□■野菜事典■□■
*野菜の特徴、効能などについて紹介しています*

39.タマネギ
[特徴]
特有の香りと辛味の素になっているのは、硫化アリルという物質で、ビタミンB1の吸収をよくする働きがあります。また、硫化アリルは、血液凝固を遅らせる働きがあるので、糖尿病、高血圧、動脈硬化の予防に有効だとされています。近年の調査では、タマネギがHDLコレステロールという物を増やし、心臓の機能を強化するという報告も出ているとの事。
[効能]
疲労回復、鎮静、不眠症改善、食欲増進、便秘予防、動脈硬化予防
[豆知識]
タマネギの原産地は中央アジアです。日本へ伝えられたのは明治時代の事ですが、当時は独特の香りと辛味が嫌煙され、一般に広く使われるようになったのは、洋食化が進んだ第2次世界大戦後の話になるそうです。
[食べ方]
煮物、茹でる、サラダ。
[食知識]
買う時は、タマネギの皮の色が艶やかで、よく乾燥しており、重みのあるもの。触った時に固く感じる物を選びます。芽が出ている物は避けましょう。
保存については、風通しのよい冷暗所で保存します。藤かごかなにかに入れておくと良いと思います。また、加工して保存する事もできます。[酢漬けオニオン]

*タマネギの辛味が気になる場合。
タマネギの辛味は、硫化アリルという成分によるものです。
この硫化アリルは水に溶けやすい水溶性の成分なので、タマネギの辛味を取り除きたい場合は、タマネギを水にさらす、という下処理をします。
水にさらしてもまだ辛いと感じる場合は、浸す時間を長めに取れば辛味はその分なくなっていきます。また、さらしている水は、何度かとり変えてあげると良いと思います。(タマネギをさらした水には、この硫化アリル=辛味の成分が溶け出しているため)
ただし、よくタマネギを食べると血液がさらさらになる、と言われていますが、その効果を期待してタマネギを食べる場合は、辛さを残した状態で食べます。
なぜならば、この効果は硫化アリルによるものなので、水に溶かしてしまったら意味がなくなってしまうのだった(^-^;;

辛味が少し残っていても平気な場合は、タマネギを薄切りにした後、水に2〜3分ほど浸してから、ザルにあげて10分ほど放置すると味や臭いが和らぐようです。[関連記事:タマネギの切り方]


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作成:2000年8-9月
記事追加:2000年12/04
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