列車の指定を頼むときには、当然ながら何月何日に利用するかを伝えなければいけません。そんなの当たり前という声が聞こえてきそうですが、こと夜行列車に関してはややこしい問題をかかえています。夜行列車は日付をまたいで運転されますので、出発する日で指定するのか到着する日で指定するのか、途中駅から乗るときにはどうするのか…。
これを曖昧にしておくとトラブルの元になってしまいますので、JRではきちんとルールが決められています。まず、座席指定券の日付は乗車する駅での日付で指定することになっています。また、本則どおり、0時0分になったところで日付が変わります。ここは絶対に間違いのないように予約するようにしましょう。
ここですこし具体例を出してみます。たとえば京都を12月29日の23:35に出発、松山到着が12月30日の7:45というダイヤで運転されるムーンライト松山号を例にしてみます。このとき、京都から乗る場合には、乗車駅である京都での日付、12月29日で指定することになります。
ところがこの列車に大阪から乗車する場合にはどうなるのでしょうか?この列車の大阪の発車時刻は0:15です。0時過ぎだと感覚的にはまだ29日の深夜…という気分もしてしまいますが、正確にいうとすでに日付が変わっていて12月30日ですね。ですのでこの場合、大阪駅時点での本則どおりの日付、12月30日で指定しなければなりません。29日大阪発のきっぷを買ってしまうとそれは昨日の列車…ということになってしまいます。
ですので、下の写真の2枚の座席指定券、日付が29日と30日で違いますけど同じ列車の座席指定券ということになります。
夜行快速列車に乗っていると、この日付を間違えて困っている人をときどき見かけます。購入するときに親切な駅員さんに当たると確認してくれることもありますけど、基本的には自己責任でしっかり確認して申し込むようにしましょう。
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