夜行快速列車の座席は基本的に、特急列車などに使われるリクライニングシートが使われています。一般の普通列車にはこのような座席はまず使われませんので、夜行快速列車が快適とよく言われるゆえんです。ですが、いくらリクライニングシートと言っても横になれるわけではありません。ですので、心地いい目覚めとともに翌朝目的地に到着、とはいかないのが一般的です。私自身、何度も夜行快速列車に乗って結構慣れはしましたが、それでも翌日は時折睡魔に襲われながら行動、ということも多いです。夜行快速で着いたその日に大事な用事を入れるのは避けるのが無難でしょう。
また、車内の照明ですが、車内灯が完全に消えることはありません。深夜帯にある程度暗くなる列車も多いですが、ムーンライトながら号などは明るいまま走り続けます。このあたりもなかなか寝られない理由でしょうか。
ちなみに、私は夜行列車に乗るときは携帯用の枕とアイマスクを持参するようにしています。座席で寝ようとするとどうしても首が痛くなるのですが、携帯用枕があるとそれを抑えることができます。アイマスクについては車内灯の消えない夜行快速では結構有効だと思います。見た目は不恰好ですが、意外と便利だと思いますよ。
夜行快速列車は基本的に特急車両が使われていますので、車内にトイレはあります。大概の列車には1〜2両に1箇所程度ついています。ただし、始発駅の出発後・終着駅の到着前などはやや混雑気味。できるだけ乗車前に済ませておいたほうがいいかもしれません。
当然ながら冷暖房完備なのですが、夜行快速には古い車両が使われているものも多いですので、温度調節があまりうまくいっていないことも時々あります。また、個人差もありますので全員が満足する温度調節は難しいのが実情です。特に問題なのが夏の冷房の効きすぎ、冬の暖房の効きすぎ。夏に乗車するときは念のため上に羽織るものを1着用意し、冬場は容易に脱げる上着を着ていくのが無難かと思います。
夜行快速列車には車内販売などという気のきいたものはありません。車内に自動販売機などもありませんのであらかじめ乗車前に駅で用意するしかありません。とはいいつつどうせ寝てしまうのでたくさん用意する必要はないとは思いますけどね。
個人的なオススメとしては500mlのペットボトルのお茶。夜行列車の車内は意外と乾燥しているので、のどを潤したくなることもしばしば。そんな時に手元に飲むものがあるのとないのとでは気分的に結構違いますよ。
当たり前ですが、多くの人は車内で寝る、あるいは寝ようとしているはずです。グループで列車に乗るとおしゃべりしたくなる気持ちも分からないではないですが、周りに多大に迷惑がかかります。携帯電話の着信音なども同様です。また、ヘッドホンステレオの音漏れも気になる人は気になります。夜行快速列車は、普通の列車以上に静粛性が求められる、というのはぜひ念頭において乗車してください。
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