1.3DCGと「shade」について

2.基本
shadeをすでに持っている人は、マニュアルに全て書いてあることなので知ってい
るかもしれません。ですが使いこなせなければ意味がないので、これらの方法や
機能が如何に便利なものか、「これだけは知っとけ!」てなことを説明していきます。

2.1.モデリング
shadeを使う上で、モデリング方法のレベル付けをしてみました。
まあ、shadeを使いこなすにはレベル3になっておく必要があるでしょう。
レベル1 球などのプリミティブでモデリング

参考としてペンギン(?)を作ってみました。

このように、ブラウザには全て「球」で作った
証拠がありますね。

 ちなみにこのペンギンさんにはちょっとした
思い入れがあります。と申しますのも、shade
から話が外れますが本格的に3DCGの勉強
を始める上で業務用として使用されている
3DCGsoftのひとつである「Softimage3D」を
某学園で触らせてもらい、初めて作ったのも
このペンギンさんだった、ということです。
ひょっとしたら同じ体験をした人がいるかもし
れませんね。
 まあ、Softimage3Dのほうではモデリングだ
けでなくアニメーションもサクッとできちゃっ
たんですが、あっちは業務用ですし。
レベル2 自由曲線の回転・掃引を駆使してモデリング

回転と掃引だけを使用して作ったコップとストローです



これを応用して、更にコーヒーカップとスプーンにします。

まずコップをちょっと大きくし、コーヒーカップっぽくします。次にコーヒ
ーカップの取っ手部分ですが、円の回転体を新たに作成し自由曲面
に変換して要らない部分を切り取って作って作ります。最後にスプー
ンですが、ストローである円の掃引体を自由曲面に変換し、形を修正し完成です。


レベル3 自由曲線を組合せてダイレクトにモデリング

私はまだこのやり方に慣れていないのでうまく説明出来ているのか
わかりませんが、とりあえず車のボディーを作ってみました。

まず、車を横から見た形に開いた線形状で線を描きます。



続いて、今描いた線形状をコピーなどを駆使して更に線形状を横に作っていきます。



ブラウザの中に自由曲面を追加します。


今までに作った線形状を全て自由曲面の中に放り込みます。


すると、なんとなく車の形が見えてきましたね。


わかり易く面に色をつけてみました。


トランスフォームテーブルを使用して、反転コピーします。




なんとなく車に見えているでしょうか?

ブラウザをマスターすること
 自由曲面を組合せてダイレクトにモデリングできるひとはすでにマスターしてい
るかもしれませんが、ブラウザは「shade」のなかで自由曲線と同じぐらい特徴的
なものです。また、自由曲面でモデリングする場合は必ず使うものです。
ブラウザで各オブジェクトの管理をしており、それらは階層的に表示されていま
す。これによって、各パーツ毎に色分けしたり、間接をつけたりします。ブラウザ
の操作だけでパーツを分割することも出来ます。

変換について
 変換は結構頻繁に使います。これを使用して球や回転体・掃引体を自由曲面
に変換します。更に自由曲面から変換を掛けるとポリゴンメッシュになります。
ポリゴンメッシュは私はあまり(殆ど?)使用しないので説明できません。

トランスフォームテーブルを駆使すること
 特にこれを使わなくてもモデリングできますが、使用したほうが正確に作れま
すし、windowを見ればわかる通り、各座標軸への拡縮・回転・移動の操作を同時にできるのが強みです。
鏡面コピーなどもこれを使用しますね。(X or Y or Z方向へ-1倍の拡縮をすると反転します。)

ちなみに、星型を正確に作ろうとしたらトランスフォームテーブルを使用しないと
出来ないのでは?。CG画廊にあるサンタ莎花の背景に使用されているクリスマ
スツリーのてっぺんに乗っかっている星はトランスフォームテーブルを使用しています。

<星の作り方>
(1)開いた線形状を1本作成
(2)片方の端点を中心に72度回転して線形状を複製
(3)繰り返して合計5本の線形状を作る
(4)5本の線形状を自由曲面に放り込む(正五角形完成)
(5)これを縮小(or拡大)・上下反転して複製
(6)片方の線形状5本をもう片方の自由曲面に放り込む(星型完成)
(ただし縮小版の5角形は上下反転している為、順番を考えること)

記憶→掃引
 私が最近ようやく会得した機能ですが、バイクのフレームなどのように、パイプ
状のものを綺麗に曲げて形を作るときによく使います。
ひょっとしたら他にも使い道があるかもしれません。

表面材質の設定
基本色に「黒」を設定するのが基本!
(1) 透明なもの(ガラスや水など)を作るときの表面材質では透明度を設定します
が、そのときの基本色は「黒」に設定するのがshadeの基本です。定説です。
色ガラスやウィスキーのように色をつける場合は、透明度に色設定をします。
(2) メタリックな金属を作るときの表面材質ではメタリックを設定しますが、クロー
ムめっきや金めっきのようなツルツルした感じの材質も基本色を「黒」に設定
するのが定説のようです。


3.応用
4.便利な部品倉庫


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