the Essence of enjoying Poker Page1


ポーカーを楽しむエッセンス

「ポーカーっておもしろいの?」という方のために
このコーナーでは、ホールデムひよっこの僕なりの、ポーカーの楽しみ方を書いていきたいと思います。


目次

・第1回 ゲーム
・第2回 しぼる・読む
・第3回 プレイ人数で考えること
・第4回 プリフロップハンドを分けよう!
・第5回 レイズの心
・第6回 予測と計算
・第7回 ブラフのバランス
・第8回 だまそうとすること、パッシブなプレー
・第9回 見ること、『観察』
・第10回 『確認教』
・第11回 ポジションとプレー
・第12回 コールの心、引きずられるカード
・第13回 いつフォールド?
・第14回 『ナイスリバー』の果てに
・第15回 カードのドラマ
・第16回 ああ、ストレート
・第17回 トーナメントのススメ
・第18回 日本フラッシュ党
・第19回 ポケットペアでGO!
・第20回 とりあえずまとめ+運・技術


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第1回 ゲーム

ポーカーはゲームですよね。だから、楽しまなきゃしょうがないわけです。わざわざ、遊びに来てるんですからねぇ。YAHOO!POKERは実際のお金が掛かってるわけでもないし、なおさら純粋に「ゲーム」が楽しめなければダメですよね。その前に、ルールをきちんと理解することも大切です。プレイ方法および、画面のボタンのワードから簡単に正確なルールを学ぶサイトも作りましたのでそちらの方もよろしく。

でも、ルール覚えて即実戦して、負け混んで、うまくなっていく気がしなかったら、そんなのおもしろくなくなっちゃう人が多いことでしょう。今指標となるのは、持ち点($?)だけですが、これを増やすにはどうすればいいのかといえば、うまくなればいいわけですね。ひいては自分の上達を感じることにつながると考えます。

負けなくなること、つまりうまくなること、勝つ方法を自分なりに見付けていくことが、ポーカーを楽しむエッセンスの一つだと思います。ところが、ポーカーというのは、毎回毎回負けることもあれば、勝つこともあるそんなゲームですよね。

毎回毎回、一番強いハンドにはそうそうなれません。だから、私が目指す「ポーカーで勝つ」と言うことは、どういうことかというと、「収支をプラスにする」と言うことになります。一回一回の勝負はもちろんですが、長期的に見て勝つことこそが、ポーカーでの勝利なわけです。

収支をプラスにする方法というのは、言葉にすれば簡単です。
「小さく負けて大きく勝つ」と言うことです。これは次のようにも言えます。
「負ける勝負に掛け金をつぎ込まなければ、収支プラスになれる」
聞いてみれば当たり前のことですね。つまり、いかに負ける試合をかぎ分けるか、いかに早く、負けそうなことを察知できるか、勝てる確率の高い勝負を捨てないか、と言うことが重要になってくるわけです。

「ポーカーに強いも弱いもあるのですか?」
という疑問はあるかもしれません。これはポーカーをやってる人なら疑問にも思わなくなってくることだろうと思うのですが、「あります」。ポーカーはスキル性の高いゲームです。私は麻雀はやりませんが、ゲームとしてはそれに似たものだと思います。メリケン(アメリカのこと)には、たくさんのポーカーのプロがいます。日本でも何年も前に公開された映画「ラウンダーズ」はポーカーを題材にしたものですが、その中で出てくる「世界大会」というのはほんとにあるものです。

さて、ポーカーはうまい人が勝つゲームだということはわかっていただけたでしょうか。じゃあどうすれば、うまくなれるのでしょうか。
知りません(笑)。だって、私も下手なんだもの。

ただ、ゲームをしているうちにいくつか気づいたことはあります。はずせない大切なことは、
・「手をしぼること」
(↑手の内に2枚カードが配られた時点で、いきなりフォールドする人がいるのはこれが理由)
・「ボードとアクションを読むこと」
(↑相手の手の内を、相手の出方から推測する。)
以上の二つの事柄かもしれません。

次回は、上記二つのことについてもっと考えてみましょう。


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第2回 しぼる・読む

この二つの言葉がどういうことかというと、場に出てきたカードと相手のアクションを元にして、勝てない無駄な勝負についていくのをやめて出費をおさえると言うことです。

「しぼる」というのはどういうことでしょう。たとえば、配られた2枚がみたいに2と7でスーツ(マークのカード)がバラバラだったとしたら、私ならほとんどの場合、いきなりフォールドです。2ドル払ってフロップ(最初の3枚のカード)を見てみても勝てる見込みはまず薄いからです。自分の置かれた状況から、勝てる可能性を考えて、勝ち目がないと思ったら、勇気を持って早くおりましょう。これはどんな場合でも言えるでしょう。「しぼる」というのは、無駄な出費を抑える堅い打ち方です。勝てもしない勝負にドルをつぎ込むより、本当にチャンスが来たときにその分ドルを使う方が得策でしょう。

逆に自分の配られた2枚がAAであれば、基本的にはいきなりはレイズするでしょう。最初にレイズすることで、他のプレーヤーについてくる気をなくさせて、次のカードが見れないようにするのです。AAを持っていても次のカード次第ではいつ不利になるかわかったものではないからです。まぁ、レイズするかどうかは、微妙なときも沢山ありますが、選択枝としてレイズはあがります。逆にフォールドというのは考えられません。

言ってることがわからない方がいるかもしれませんが、要は
「最初に配られた2枚には勝てる可能性の高いものと低いものがある」ということです。
これについてはtosh8さんのページの「スターティング・ハンドの分析 」が詳しいです。具体例を挙げれば「AA・KK・QQ・JJ・AK・AQ・AJ・KQ・KJ」等は強くさっきあげた、27や39などは見た時点でがっくりハンドです。


さて「読む」というのはどういうことでしょう。自分の手があんまり強くなくても、相手の手がはっきりわかれば、大きく負けそうにはないですよね。まあ当たり前のことです。でも自分で手の内を明かす人なんていないわけです。だからといって、そこであきらめは禁物でしょう。つまり「相手の手を読む」わけです。
場に出てくるカードは5枚で手の内のカードは2枚なわけですから、場のカードが手の中心でそれがみんなに共通なわけです。つまり、役の種類というのは限定されてます
たとえばペアのカードが出てこなければフルハウスはありませんし、同じスーツのカードが3枚場に出てこなければ、フラッシュもありませんね。まあ、こんなのは当たり前ですが・・・。まず、どういう役の可能性が場にあり得るのか、ということを考えましょう。
それを考えた上で、相手の出方をうかがうわけです。いつレイズしたか、ベットしたか、チェックしたか、コールしたか。場の状態と相手の出方から、相手の手の内を読むわけです。手が良いい人(または相手を降ろしたい人)基本的に打ち方は大胆(レイズかベット)になりますし、役は確定してないけど次の場のカードが見たいような人はチェックかコールを基本的に選ぶわけですから、相手の手の内はある程度予想できます。そして自分に勝ち目がないか、極めて勝ち目が薄いと判断した時にはもちろんフォールド選択でしょう。無駄なドルは投入したくありません。これが、相手を読むプレーヤーの考え方です。

ただし、こうした読みが通用しない相手はいます。レイズばっかりする人や、不規則な打ち方を心得ている人、手が良くても相手に悟らせないようにうまくレイズを避ける人などです。それをふまえると、相手の打ち方を把握することは重要でしょう。さらに言うなら、相手に自分の手の内を悟らせない打ち方も重要ですね。ポーカーは一つの見方として「騙し合うゲーム」ですから、相手がレイズしたからといって、相手が強い手を持っているわけではないです。逆に言えば「自分がレイズしたときにはいつもいい手」だと相手が思い込んでくれるときには、とても便利ですね(笑)

でも、「負けるかどうかなんて、最後まで見なきゃわからないよ!!」というのは、本当のことです。でも、勝つ確率の低い勝負についていかないことは、長い目で見たときに、収支プラスになる近道だと言えると思います。

たとえば、最初に自分に配られたカードが、の時、場にカードが出ていない状態では、これははっきり、勝つチャンス大です。さらにフロップ(最初に出てくる3枚)に、Aが入っていたら、さらに勝つチャンスは上がります。こういう時は、ベット・レイズなどでポットを大きくして儲けるのが基本ですし、もしくは、自分は弱いフリをして、だまされてベット・レイズした相手からがっぽり奪うのも一つの選択となります。

ベットの目的と言うのは、相手をファールドさせてやることです。タダで次のカードを見せたら、自分に損です。勝つ確率が、フロップの段階までで高いだけで次にどんなカードが出てきて自分が追い込まれるかわからないのですから、自分が有利なときは、相手にリスクを負わせる意味でもベットというのは有効です。
プレーヤーの人数、ポジションなどにもよりますが、チェックやコールも、大きく儲けたいときには一つの戦略になります。

自分が有利だと思えるときは、ベット!相手のベットに、ついていくことが、損だと思えるのなら降りる。これが基本的に考えることでしょう。自分が相手よりも強い時にチェックやコールをするのは、基本を押さえた上での戦略だといえると考えます。

では、実際にはどのようなことから、勝てるかどうか、ついて行くかどうか、を判断していけばいいのでしょうか。
例を挙げれば以下のようなことでしょう。

1プレイ人数
2真ん中の場のカード
3相手のアクション(ベット・レイズ・チェック・コール)
4自分のカード
5自分のポジション
6相手の普段の打ち方


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第3回 プレイ人数で考えること

3人以上ならプレイできるYAHOO!POKERですが、最大で10人までプレーヤーは増えていきます。当然のことですが、プレーヤーが増えれば戦略は変わってきます。

3人の場合を、まずは考えましょう。この場合フロップ(最初に出てくる場の3枚)が手札にヒットするかどうかが、かなり重要だと言えます。ハイなワンペア(多い)、2ペア、スリーカード等、比較的弱い役で勝利が確定する場合が多いからです。もし手札の2枚がAAやKK等のペアだったときなどは、フロップを見る前に、かなり有利なわけです。88や99等の中程度のペアも3人の場合はかなりいけてます。

また、フォールドさせなければならない相手は少ないわけですから、「打って勝つ」つまり、レイズ・ベットして相手をフォールドさせて勝つことも多くなります。自分も相手も手がないときも多いです。打ち勝ったり、打ち負かされたりで、この人数の場合、いかに細かい出費をおさえるかが勝利の鍵になってくるのではないでしょうか。

では、逆に最大の10人プレイの時はどうでしょうか。3人の時は、ショウダウン(最後にポーカーの役で勝負すること)まで行かないことも多いですが、初級で10人の場合、多くはショウダウンまで行くことになります。これは、レイズがあってもコールが比較的多いからです。このように、コールするプレーヤーの多い場合、勝利の確定のためにはかなり高い役が要求されます。3カードを作った場合でも、3人なら勝利濃厚ですが、10人ですとストレート、フラッシュなどに逆転されることも多数です。少しいい役がが出来て、レイズ合戦の果てに負けるなんて事も数多いです。

私は人数が変わると、ポーカーはまったく別のゲームになる可能性を秘めていると思います。手の絞り方がまず変わってくるでしょう。3人の場合では初手でのストレート系フラッシュ系の手というのは特に強いとはいえませんが、10人の場合にはこれが有用な手になる場合があります。

プレイ人数が増えたら、よりかたいポーカーをすると言うことが基本だと、以前は考えていましたが、そういう単純なことではなくゲームそのものが大きく変化しているというのが今の私の認識です。

まぁ、堅い話はできませんし、しませんが、プリフロップ(フロップの前、つまり真ん中の場にカードが出ていない状態)でコールせずにフォールドすることも、10人プレイの時は多くなってきます。私の場合、ディーラーズボタンが一周する間に3回くらいしかフロップを見に行かない感じでしょうか。

どのくらいの人数の時にどのようなポーカーを仕掛けるか!!これは、ポーカーをやって身につけていく事なのではないかなぁと思います。
これがまた、むずかしいやら、おもしろいやら・・・。



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第4回 プリフロップハンドを分けよう

プリフロップというのはスタートハンド、つまりは最初に配られる2枚のことです。初手なんていう言い方もします。そしてプリフロップでハンドをしぼると言っても、そのしぼり方はプレーヤーによって、千差万別と言えるでしょう。しかし最初から何の指標もないというのも何なので、スタートハンドの強弱くらいは考えてみてもよいでしょう。

これについてはSklanskyという人がなにやらあやしげなグループ分けを考案してるらしいですが、私はそういうのは知りません。ここでは私の独断を書きましょう(笑)
(SklanskyのHand Rankingsについてはtosh8さんのHPの「スターティング・ハンドの分析」にその表があります。)

一般に、プリフロップでかなり「行けてる!!」と考えられるのは、AA・KK・QQ・JJ・TTなどの、ビッグなペアハンド。AK・AQ・AJ・AT・KQなどのビッグなカードの組み合わせなどです。後者の場合は、スーツ(カードのマーク)が一緒の方が歓迎されます。フラッシュもねらえるからね。こういうのが来たときには、ウハウハです。
なぜこういった、大きいカードが望まれるかと言えば、ワンペアでもヒットした場合に強力だから。2とか7とかがヒットしてワンペアできても、T、Aのワンペアには勝てないからですね。

しかし、逆にAのワンペアがあっても2と3の2ペアには負けてしまうわけです。だからこそ、強い役が確定した場合には、レイズして他のプレーヤーに次のカードを見せないことが重要になるのです。つまり、ベット、レイズというのは、相手からドルを巻き上げるためだけではなく、主に相手をフォールドさせて相手に次のカードを見せないためにあると言えるでしょう。

次に役が確定すれば強いハンド、フラッシュ目のねらえるハンドは行って見たくなるハンドですね。
Aとそれとスーツの同じカード1枚
Kとそれとスーツの同じカード1枚
というスタートハンドは、フラッシュさえ確定できれば、一気にドルが獲得できる手だと言えます。ただし、そう簡単にフラッシュが来ないと言うことは気にかけておくべきです。つまり、どういうことかというと、このハンド、あまり強くありません(笑)私はフラッシュ大好きなので見に行きたくてたまりませんが、我慢で捨てることが多いです。

ストレート目もねらいたくなる手です。789TJの中で、連番の2枚をもっているときなど。さらに、スーツが同じ場合は見に行きたくなります。タダ、個人的にはストレート目は、勝負に行きにくい手だと思います。次のカードを見に行ってキャッチされることの多さは、身に染みてしまいました。ストレート目は4枚ストレートになったときに、ついて行くべきか行かないべきかを計算する必要があるハンドです。何でも降りてれば収支マイナスですし、行き過ぎても収支マイナスです。俗に言う「オッズがあるかどうか」ということです。これについてはStraddle Bounties Cupの講義録にある「ODDSについて」が参考になると思います。

中位以下のペアのハンドはどうでしょう。88・77・66・55などの手は、人によって考え方は様々ですが、フロップ(最初に場に出てくる3枚)は見に行きたい手だと言えると思います。3カードのヒットは、大きいですからね。

まぁ、25とか29とか39とか、どんなときでもあまりやる気にならない手もあります。重要なことは自信を持ってアクションをすることでしょう。フォールドしたあとで、自分にとって、とても有利なカードが出てきても、「やっぱりついていけばよかった!!」という風に考えるのではなく、「こんないいカードが出たのはたまたまだ。長い目で見れば、自分のフォールドは正しかったに違いない!!」と、納得できること。それが求められるべき、アクションだと言えるでしょう。

プリフロップハンドで行けるかどうかは、そのテーブルのプレーヤーのタイプ、人数、ポジションによって変わっていくものです。どれで行ったらいいとは、非常に難しいと思います・・・。腕の差がはじめに出るところかもしれません。例を挙げればフラッシュとかストレートなどの、大物手は、人数が少ない場面で勝負に出ていると、結局収支がマイナスになる方が多いでしょう。収支のバランスが難しい手です・・・。

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第5回 レイズの心

他の人のアクションから、相手が何を持っているのか、何を持っていないのかを読む、それが、ポーカーの基本であり、大きな問題でありましょう。YAHOO!POKERは、相手の顔が見れませんから、必然的に、相手がレイズしたかコールしたかという情報が頼りになってきます。

さて、あなたはどんなときにレイズするでしょうか。

単純な場合は自分の手が相手よりも強いと思うときです。
では、なぜ強いときにレイズするのか。基本的なことは次の二つでしょう。
1、ポットを大きくしたい
2、他の人にフォールドして欲しい
1はもちろんですが、2もとても大切です。
「フォールドした人が多くなったら、勝っても儲からないじゃないか!!」という方もいらっしゃるでしょう。しかし、次にどんなコミュニティカード(真ん中のカード)が出てくるかは誰にもわからないのです。自分がレイズしなかったせいで、ついてきた他の人に、自分よりも強い役をつかまれたら終わりです。「どんなにポットが大きくなっても、勝てなかったら意味がない」ということです。レイズというのは、相手に次のカードを見る事へのリスクを負わせる作業のわけです。ポットの大きさと、人数が多いことのリスク、そのバランスは考えるべき問題なんですね。

つまり人数を減らすという点に置いて、レイズが有効だと言うことです。

さてブラフでレイズするとして、正しいブラフというものがあるとすれば、それは、
「相手を降ろさせるだけの材料、環境がそろっていること」でしょう。相手を降ろさせるポイントとは何か。「信用」です。「自分のハンドが相手のハンドよりも、劣っている手を持っているだろうし、この後のカードを見ても勝てそうにもないな。だから、フォールドするのはよい選択だと思う。」それこそが、フォールドする側の心情というものでしょう。つまり、ブラフする場合には、プレーヤーの信用がものを言います。信用のないプレーヤーは、いくらブラフしても、確認されておじゃんだと言えます。ただ、そこを逆手にとって、確認させて大勝ちすると言うことになれば話は別ですが・・・。

私は、ブラフというものは確かに有効な場合もあるとは思いますが、それはたまぁにでしょう。特にここだけは勝たなくてはいけないというゲームはYAHOO!POKERにおいては殆どありませんし、それがポットの大きいゲームであれば、お祭り状態で誰も降りれないような状況になっていますから純粋にブラフで打つのは余計に危険です。

さて信用の有無は、プリフロップからのベットによる人数減らしに置いても同様です。信用のあるプレーヤーほど、人数減らしは効率的になります。また、初級の場合、多くの始めてYAHOO!POKERプレーヤーは、とてもコールが好きです。早い段階つまり、プリフロップ、フロップの段階でフォールドしませんので、そこでの人数減らしの意味は減ってくると言えます。つまり、初めてのプレーヤーが多いテーブルでのベットの意味は「ポットの拡大」でしょう・・。

ベット・コールする場合に考えるのは、ポットの大きさとリスクのバランス。大きくなったポットには、リスクを犯す価値がある場合が出てくると言うことでしょう。ベットする場合にも、コールする場合にもそれを心に留めておきます。ここでもODDSがお話になります。これについてはStraddle Bounties Cupの講義録にある「ODDSについて」が参考になると思います。

そして、ポジション。
レイズ・ベットは、ポジション次第では意味が薄くなってしまいます。
ポジションというのは、自分がディーラーズボタン(黄色いやつ)から数えて、どの位置にいるかということ。たとえば、プリフロップ(場にカードが出る前の状態)でビッグブラインド(ブラインド2)の位置にいるプレーヤーが、ひとりで人数減らしのためのベットをしても、まず、ついてくるプレーヤーが多いでしょう。それまでに、勝負に行こうとしているプレーヤーはみんな、コールしてしまっているからです。でかくなるポットに、最初からけちけちする人は、手前でコールしてくることは少ないでしょう。


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第6回 予測と計算

ベットされたときに常に頭を駆けめぐる言葉は、「降りるべきか、いくべきか・・」ということでしょう。

いかにして自分がいくべきかを判断するのか・・・。
指標はいくつかあると思いますが、要はバランスの問題。いくつかの要素を考えて、リスクに見合った利益が望めるならいく。自分のハンド、人数、ポジション、相手のアクション・性格、自分の信用、ポットの大きさ、などなどが主な要素になるかもしれません。

ここからのポイントは予測と計算することです。
予測される相手の手と自分の手を比較する。自分の手が今はかなわないとしても、自分が相手に勝てるようになるカードについて考えます。そして、その可能性について考えます。つまり、自分の手の発展性とその可能性、それをふまえた上で、相手についていくことが、果たして確率的によろしいことなのかどうか。
フロップ(場の3枚)が出たあとでは、残り出てくるカードは2枚、それも1枚づつ出てきます。自分が、ベットされる側の時は、高いベットを払って1枚づつ、2枚しか見れないのだと言うことを覚えておきましょう。
具体的にはODDSが問題になりますね。第5回のリンクをご参考に。

コールがリスクに見合わないと思うのなら、自信を持ってフォールドしましょう。その後で、出てきたカードを見てため息をつくことのないように、素直にあきらめられるくらい、長期的な視野で、自信を持ったアクションを目指しましょう。


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第7回 ブラフのバランス

ブラフの定義は難しいですが、ここでは簡単に、自分は実際のハンドでは負けていると思いつつベット・レイズして相手を落とそうとすること、とでもしましょうか。または、いい手をつかんでもいないくせにベットするということでもいいでしょう。とりあえず、ここではそんなに厳密な意味が必要なお話はありません。

フォールドしてないプレーヤーの数が減ってくると、たとえ自分の手が悪くても、ベットの技いかんでは、相手を全部フォールドさせて、ポットをゲットできる可能性がでてきます。つまり、ブラフで勝つと言うことですね。

実際にはYAHOO!POKER初級でブラフで勝つということは少ないと思います。みんなコールが好きですから。以下のお話は、少しポジションにかかわるようなお話です。

あなたはどんなときにフォールドしますか?
単純に、相手の手が自分よりも強そうで、相手のレイズについていくことが、無駄な出費、割に合わないリスクに思えるときでしょう(その判断は難しいですが(^_^;))。いくらベットされたって、勝負できると思う手を持っているプレーヤーはフォールドしないでしょう。つまり、実弾持ってる人に対しては、いくらブラフのベットをしても無駄ですね。逆に言うと、自信を持てない手を持ってる人に対しては、有効なわけです。

自分の手に自信を持てるかどうか。実際には、様々な要素が絡み合っている部分です。人数や、相手のアクションなど、いくつかの材料から判断を下すわけです。

一つ、初めてポーカーをプレイする方が知っておくとお得なことは、ディーラーズボタン(黄色いボタン)のプレーヤーが有利なポジションであるということです。ここにいれば、他のプレーヤーが全員チェックで回ってくることもあります。チェックで回るというのは、みんな自信のない場合が多いわけですから、そこでベットすることによって、効率的に人数を減らすことができるかもしれません。人数が減ると言うことは、よりしょぼい手で勝つことができるようになる。つまりは、自分が勝つ可能性を高める作業なのだと考えることができますね。まぁ、次を見てもどうしようもなさそうなときはベットしないでしょうけどね・・。
また、同じ様な意味で、有利なポジションな時(つまりは様子を見てからベットできるディーラーズボタンに近い後ろの方の席の時)ほど、人数減らし、ブラフなベットがしやすいと言えると思います。

さて、相手のアクションは、自分の手に自信を持つかどうかの大きな判断基準です。

あなたが効率的に、ブラフなベット・レイズを成功させるにはどうしたらよいでしょうか。それは、あなたのプレーヤーとしての「信用」をあげておくことです。彼のベットは信用できる、というようになっていれば、あなたのブラフベットに対して、多くの自信のあまりないプレーヤーは降りてくれるでしょう。しかし、ブラフすると言うことは、信用を下げる行為に他ならないので、そのうちに、信用されなくなります。特に、鬼ブラフベットの末にショウダウンされた日には、みんなにばれてしまいます。「あいつのベットはうそっこだ!!」ということになるでしょう。

しかし、ものは考えようです。たとえば、あなたが、タイトな(勝負に堅い)プレーヤーだとしましょう。タイトなプレーヤーとして信用が上がってくれば、当然、あなたのベットに対して、フォールドするプレーヤーが増え、リレイズするプレーヤーなんて言うのは減ってきますから、あなたの得られるポットというのはどんどん減ってくるでしょう。あなたがタイトなプレーヤーの時に、大勝ちするのに必要とされる素養は何か、それは「あやしさ」です(^_^;)。「あいつのベットはあやしいから、ついていって見てやる!!」「あいつのベットなんか信用できるか!リレイズしたる!」などというプレーヤーの出現こそが、あなたのタイトなプレーに大きな恵みをくれるわけです。

要は、バランスだと思います。ブラフしないプレーヤーというのは、勝負をさけられてしまいますし、その分得られるポットは減ります。反面、ブラフすると楽に勝てることもあります。その次の段階で、ブラフをしているのがばれて、振り出しに戻る。またタイトなプレーをして、信用をあげる。そういう繰り返しとでも言える作業が、おこなわれていると言えるのかもしれません。

まぁ、「タイトなプレーなんか知らない」、という方もいらっしゃるでしょうけど・・。

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第8回 だまそうとすること、パッシブなプレー

ポーカーの基本的な戦略は、タイトでアグレッシブに行くことだと思います。要は、手をしぼり、有利な状況では、ベット・レイズをきっちりやって、相手をフォールドさせてやる。そういうプレースタイルです。しかし、このプレースタイルは基本的ではあると思うのですが、反面、このプレーを続けていくと、いつもプレーしている相手からはなかなか、大きなポットを奪えない状況が来ると思います。要は、あなたのベットに信用が上がりすぎてしまい、あなたがいくら大きな手を持っていても、相手がフォールドしてしまうからです。

あなたが強い手をもっているとき、より大きなポットを得ようとするのなら、相手にあなたが強い手を持っていることを悟らせないことです。強い手を持っていることが伝われば、相手はフォールドしてしまいます。

相手に悟らせないためにはどうすればいいのか。
要は、ベット・レイズしないことです。自分でベットせずに、相手にベットさせるのです。さらにそこに他のプレーヤーのレイズが入ってくれれば、ポットは大きくなってくれます。あなたは、じっとコールです。ベットが他のプレーヤーから入りそうにないならベットすることは仕方ないとは思いますが、それ以外の時は我慢です。
相手の心理としては、「このコールばかりしている、自信のないプレーヤー(自分のこと)からドルを巻き上げてやる。」「こいつ(自分のこと)をフォールドさせてやる」ということです。あなたはそれに乗じて、ただ待っていればいいわけです。

どうですか?すばらしいことがいっぱいのプレースタイルに見えますね。なんで、アグレッシブにプレーする必要があるものかと。
「レイズなんてしないで、ゆったりプレーした方が、儲かりそうなら、それで行こう!!」
でも、この考え方は危険をはらんでいます・・・。

あなたがすさまじく強い確定したハンドを持っているならともかく、まぁまぁの手の場合、次にどんなカードがでてくるかは誰にもわからないのです。現在有利だとしても、次のカードがでてきたら、一気に逆転されると言うこともあり得ないわけではありません。あなたが、強い手を持っているときに、きちんとレイズ、ベットすると言うことは、次のカードが見たいと思うプレーヤーについてくる気をなくさせる、リスクを与えるプレーなのです。あなたのベット、レイズが足りなかったせいで、次のカードが見たい他のプレーヤーがついてきて、そのプレーヤーに逆転されてしまうことほど、惨めなものはありません。本当は勝つことができるカードだったのに、あなたのプレーがあなたをおとしめてしまう。
また、レイズしないと言うことは、あなたのポットを減らす可能性も十分あるのです。他のプレーヤーが、ベット、レイズしてくれなければ、それまでなわけですから。
レイズが身を守ってくれる、ポットも増やしてくれる基本的であり有効な手段だということには、変わりがないのです。

パッシブにプレイするというのは、リスクと利益とのバランスが難しいプレーだと思います。テーブルの雰囲気、プレーヤのアクションを読めることなど、いくつかの難しいポイントを超えることができないと、このプレーで損をして泣くことも多いかもしれません。

ポーカーは読み合い騙し合うゲームであるという見方ができると思います。どんなときでも、同じプレーをしていては収支がマイナスになってしまうでしょう。そのテーブルで有利なスタイルとは何なのか。そこから出発しないといけないかもしれません。

基本はタイトアグレッシブに。でも私はパッシブも好きです。だって、はまると気持ちいいでしょ(笑)


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第9回 見ること、『観察』

『読む』ということは、相手の手を読んでゲームを有利に運ぶことです。しかし、ポーカーは基本的に化かし合いですから、そうそうシステマチックな読みが成立するわけではありません。

つまり、『レイズ=いい手を持っている』、というわけではないのです。
むしろ劣悪な手でレイズして、あなたがフォールドするのを待っているのかもしれません。

『読む』と言うことは、前提として『見る』という作業がつきまといます。あなたに与えられた他のプレーヤーの情報は、なにも、プレーヤーのアクション(レイズ・チェック・ベット・フォールド・コール)だけではないのです。

ただ、YAHOO!POKERは、ネットポーカーですから、何を見ると言っても、アクション以外はショウダウン時のカード(最後5枚のカードが出た後のカードの見せ合いだよ)だけです。現実なら、常に相手のプレーヤーの観察もすることになるし、またいろいろと複雑なこともあるでしょうが。

それはさておき、アクションの次に、我々が得られる情報の一番大きなものは、相手のショウダウン時のカードなわけですよ。まぁ、本当は、まだあるかもしれませんが。

ショーダウン観察の目的は、最終的にプレーヤーがどういう打ち方をするのかを知りたいわけです。たとえばあなたがフォールドしたゲームでも、ショーダウンまで至れば、あなたが得られる情報は多いものです。
どういうときにレイズするのか、どういうときにレイズしないのか、何でコールしてくるのか。また、そのうち方は変則的なのか、比較的、普遍的なのか。4フラッシュ、4ストレートでのアクションはどうか。特に、普遍的な打ち方なのかどうか、プレースタイルを変えていく人なのかどうか、そういう観察は重要だと思います。

ショーダウンの時というのは、特に情報が多いわけです。また、オールチェックで回っている時はベットしてくるとか、そういうクセだってありますし、ショーダウンにいたらないにしても、知っておくべきプレーヤーの情報はあるでしょう。

一つ、覚えておかなければならないのは、あなたは同時に他のプレーヤーに見られているというわけです。特にショーダウンに至るときには、あなたは莫大な情報を他のプレーヤーに明かすことになります。つまり、スマートに、自分の正体を隠したいなら、ショーダウンにいたらずに勝ちたいわけですね。鬼ブラフの末に、ショーダウンして負けちゃうって言うのは、ねぇ・・・・・・。

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第10回 『確認教』

あと1コールで、ショウダウン!!でも、負けはほぼ確実です。さてどうしましょう。

『負け』が「か・く・じ・つ」だと、そう思えるのならそれはフォールドの時でしょう。今4ドル払うよりは後で勝てるときに4ドル使いましょう。

でも、そうでないときは、『確認すること』も考えてみておくべきでしょう。

確認すると言うことは
1、「ホントは勝ってるかもしれないしぃ」という望みを絶ちきり、その夜ぐっすり眠れます
2、ショウダウンに持ち込むと言うことで、相手のスタイルを垣間見れます

私のような「隠れ確認教」信徒としては、まぁ、現実に確認したい理由は1のほうかな。でも、2の理由のように、ショウダウンで相手の手を見ると言うことは、相手が今どんなプレイをしたのかがわかるわけです。これは、その一時は負けるにしろ、もう少し長い目で見れば、プラスの部分があるのです。相手のプレースタイルを読んだ上で、相手のアクションが読めるわけですから。

つまりは、『確認教』はいいけれど、『確認狂』にはならないでという・・・。そんな、お話です。
そのマイナスを、大きなプラスにして取り返せるかどうかは腕次第といったところでしょうか・・・。

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