1月1日(Tue): 新しい年の初めに

例年の大みそかは高校の仲間と夜通し話し込むのが恒例でした。しかし高校1年の時から始まったこのイベントも約20年の歳月が経ち、いい加減それぞれに身を固めたこともあり、またおぜき家にもちょっと手のかかる新しいメンバーが増えたこともあって、今年はさすがに遠慮しました。ということで、今回の新年は病院で家族3人水入らずで迎えました。誰しも考えることは同じ。他のお子さんのご両親もたくさん面会に来ていて、夜中にも拘わらず病棟は賑やでした。NICUは面会時間が自由だからこういうことができます。他の病棟だと子供たちだけで新年を迎えるから可哀想だとは当直の先生の話。もっともです。看護婦さんも先生も、大みそかに夜勤ご苦労様です。一旦家に帰ってきて、朝方例年通り近所の二宮神社へ初詣に行きました。夏心美の回復を祈願してお守りも買いました。去年の無事出産という願いは叶えて貰えなかったのだから、今年はちゃんとお願いしますよ。最後に気合い一発おみくじを引いたら見事大吉。幸先の良いスタートです。

1月2日(Wed): 正月とお節

元旦から営業しているお店も珍しくなくなりました。スーパーも当たり前のように営業しているので、正月の食材を買い込まなくても済んでしまいます。元旦の日、街中を車で走っていて、家具屋さんが営業しているのには驚きました。買う人いるんでしょうか?また紳士服の安売り店も。元旦からスーツを選んじゃうのかな。とは言え、自分は元旦の朝カジュアルウェアの店に福袋を買いに行ったんですけどね。正月気分はどこへやら。ちなみに今日のお昼ご飯は中華系ファミレでラーメンと餃子でした。今はお節料理を一通り用意する家も減ったんじゃないでしょうか。おぜき家では比較的頑張っていて、特に僕が好きななますやきんとん、伊達巻や昆布巻きは、他はともかく作ってもらっていました。今年は余裕がなくてできませんでしたけどね。今日はかみさんの実家に新年の挨拶に行ってきました。そこは今でもきちんとお節料理を作ってもてなしてくれます。ちゃっかり好物を中心につまませていただいて、少しばかりの正月気分に浸らせてもらいました。

1月3日(Thu): フードバトル

飽食の時代とはよく言ったもので、本屋にはグルメ本がずらりと並び、テレビでは鉄人シェフと呼ばれる料理人が高級素材をふんだんに使った料理を披露しています。ただ食べるだけでは飽き足らず、近ごろは大量に早く食べることを目的とする番組が人気を集めているそうです。久しぶりに正月番組を見ていたら、同じ時間帯に3つのチャンネルで大食い企画をやっていました。どうなんでしょうね。僕には苦しい思いをしてまで食べる気持ちが分かりません。食べる行為そのものは人の好き好きなので文句はありません。でも食べ方が下品で汚い。普通の料理番組でも、箸の使い方が出来てない人が食べる姿を公共の電波で流すことに不快感を感じるのに、彼らは時に手づかみで、口に押し込むように食べるのです。この日のために用意された料理も可哀想だと思うのは僕だけでしょうか。よく見ると出場している人は複数の番組を掛け持ちしているようでした。勝ち進むと賞金もいいらしいですね。でも、体を壊してまで、恥をさらしてまで食べたいかなあ。

1月4日(Fri): 年賀状

正月の風物詩の一つに年賀状があります。この時ばかりは郵便局も大量のアルバイトを導入して配達業務をこなしています。お世話になった人にお礼の言葉を述べ、ご無沙汰している人に近況を伝え、普段よく会う人にも普段言えない言葉で新年の決意を示す。電子メールが発達しても、これはなかなか無くならない習慣でしょう。おぜき家も毎年年賀状を出していました。ただの定型文のみの挨拶ではつまらないと思い、それなりに工夫して作ってきました。しかし今年は、さすがにはしゃいだ気分で年賀状を作る気にはなれなかったので、本当に新年を家族3人で迎えてから年賀状を作ることにしました。いつもは相手の顔を思い浮かべながらコメントを書いていますが、今年は戴いた年賀状を前にして、書かれているメッセージに答える形で返信しようと思います。考えてみると、正月に届くようにお互いに年賀状を出すと、会話がチグハグになっちゃうんですよね。気がつくと2年越しで会話をしていたり。年明けに作る年賀状も意外といいかもしれない。

1月5日(Sat): トレーニング再開

休み中は午前中に病院に行って、午後から時間を使えるようにしました。昨日からスポーツクラブの年始休暇も明けたので、早速トレーニングに通っています。休み中の体重増加は1kg程度。さんざん食べて飲んでいた割には増えていませんでした。目的は溜まった体脂肪を落とす有酸素系の運動と、なまった筋力を鍛え直すことと、そしてスカッシュの感覚を取り戻すことです。休み明けすぐに試合があるので、まずはスカッシュの練習を中心に行いました。スカッシュはボールを打つときに足を踏み込みます。できるだけ足を伸ばして、前脚に体重を乗せた状態で体勢を安定させて打つことが必要です。ですから昨日はフロントランジやコートダッシュなども取り入れながら下半身をいじめました。そして、今日はその筋肉痛を背負ってのトレーニング。痛いからと言って動かさないとまた戻っちゃうので、ゆっくりストレッチをしながら再び下半身中心のトレーニングです。この調子で行くとすぐに元に戻りそうですね。あとはスタミナをつけておかないと。

1月6日(Sun): ジャンク品

年末に突然壊れたディスプレイはすぐに買い直しました。あとに残ったのは古いディスプレイ。修理して使うほどでもないので処分するしかありません。市の処理施設に持って行くと手数料を取られてしまいます。それならと思って、ダメ元でパソコン中古ショップの引き取り窓口へ持っていきました。ついでにもう一台。使い物になっていなかった一体型のパソコンと一緒に。事前に確認したところその店では、たとえ製品として使えなくても引き取ってくれるという話でした。果たして、動作チェックの段階で持ち込んだ2台はどちらもまともに動きません。結局、無料で引き取ってもらうことにしました。動作確認の間店の中を見て回りました。ジャンク品と掲げられた一角に、懐かしいパソコンや周辺機器が並んでいました。自分で直して使ったり、部品取りに必要な方へと書いてあります。値札を見るとどれも1000円前後。これじゃ壊れたディスプレイに値段がつかなくても仕方がありません。お金を払わないで済んだということだけで満足しましょう。

1月7日(Mon): 仕事始め

今日から仕事始め。通勤電車もいつものように混んできました。夏休み明けと正月明けの決定的な違いは建物が冷えていること。休み中は空調はもちろん、OA機器もほとんどが電源を落としてありますので熱源がない。いつもの朝なら建物に入れば暖かい空気に包まれるのに、今日ばかりは静かな冷気が出迎えてくれました。早速、コピー機、パソコン、サーバーの電源を入れ、給湯室からお湯を汲んできて暖かい珈琲を淹れました。それでも寒い。トイレも寒かった。長期休暇の後に困ることのもう一つは、溜まったメールを読むこと。ただ今回は年末ぎりぎりまで仕事をしたので、今朝届いていたメールの数はさほどでもありません。中に気になるメール一通。大みそかに発信されたウィルスメールが社内に侵入した可能性があるとのアナウンスです。まだまだ猛威は治まっていないようです。スケジュール表で年始の予定を確認し、年末に残した仕事を確認して一年の始まりです。頭もいい加減に切り替えなくちゃ。さて今年はどんな一年になるでしょうか。

1月8日(Tue): ノート

はるよのぼやき」でも取り上げましたが、病院のベッド脇にB5版の小さなノートが置いてあります。看護婦さんと僕らの交換日記です。僕らが気づいたことや心配なことあるいはその他諸々を書き、看護婦さんはそれを見てメッセージを加えてくれます。ノートを書くのは深夜勤務の看護婦さんの担当で、その日の夜中の娘の様子を書いてあることもしばしばです。ミルクの消化や体温の推移は看護記録を見れば分かります。でもそれとは別に「今日はずっと安定していましたよ」と書いて貰えるとほっとします。最近多いのは、様子を見に行ったら足をピンと延ばしてたとか、履かせても履かせても靴下が脱げてしまうというコメント。静かな病室で高々と足を上げている姿を想像して微笑んでしまいます。昨日のノートには「せっせとキックの練習をしていたので、夜中なんだからほどほどにねと言っておきました」とコメントが。そう言われても困るよね、なっちゃん。気がつくとこのノートももう5冊目。元気になって夏心美が読んでくれるといいのですが。

1月9日(Wed): 朝めしの素

ごはんに味噌汁、焼き魚に生卵、納豆とお新香、これらいずれもが材料も調理法も厳選されていたとしたら、きっと、普段口に出来るような朝食とは格段に違う感動が得られるんじゃないかと思います。フリーのルポライターが書いた「本当にうまい朝めしの素」という朝食の素材にこだわった本を読みました。中に幾つか興味深い話がありました。例えば海苔。今出回っている海苔の99%は収穫直前に雑菌処理と艶を上げるために酸処理をしていて、香りがなく環境にも悪い偽物だそうです。例えば塩。一般に売られている食塩は塩化ナトリウムが99%以上の精製塩です。しかし塩は元々海水を煮出して作るもの。そこにはにがり成分が含まれていなければおかしい。にがりを摂取しなくなった現代人はアトピーや花粉症などの現代病に冒されているのではないかと説きます。感化されやすい僕は、さっそく本の中にかかれている醤油が成城石井で売っていることを知り、すぐに買いに走りました。果たしてその味は、、、美味しい、、、のだと、、、思う。

1月10日(Thu): バスの運ちゃん

バスの運ちゃんは一人で何役もこなせばならず、さぞや忙しいことでしょう。よほど神経が太くないと勤まりません。今はほとんどワンマンカーなので、運ちゃんは一言も発せずに運行をこなすこともできます。しかし「お待ちどうさまでした」「ありがとうございました」等の軽い言葉をかけてくれるだけでだいぶ印象が良くなるものです。神奈中バスには、その類いの教育がちゃんとあるらしく、バスの運ちゃんは運転しながらいろいろ声を出しています。例えば交差点の直前に「左に曲がります」とかね。でも中には何?と聞き返したくなることも。降車ボタンが押されると「ぶつぶつ」。文句言ってるのかと思ったら「止まります」って確認しているようです。発車する直前に「左前方よーし、右よーし」。左後方はいいの?右前方は?と気になります。一番悩んだのはある若い運ちゃんの「はっしはっし」。歯に物が詰まってしーはしーはしているような声です。どうやら、彼は「発車します」って言いたかったようなのです。それじゃ分からんぞ!

1月11日(Fri): ホームページ

最初にホームページを作ったのは、かれこれ8年くらい前のことになるでしょうか。社内でサーバーをいじることのできる環境にあったので、興味半分やってみたのが始まりです。内容はやっぱり個人のホームページでした。ホームページを作るソフトはテキストエディタで十分。字を大きくしたり画像を表示させたりするたびに、小さな感動が得られます。今、かみさんがその面白さに気づいたようで、自分の日記ページをちょこちょこ変えてます。これまで、社内外を含めて片手に余るくらいのホームページを作ってきました。モットーは、どんな環境でも快適に表示できる軽くてすっきりしたデザインです。先日、同じ病棟に面会に来ている親御さんから「おぜき家のホームページを見た。マメに書いてますねえ」と言われました。もう一つのモットーは細かい更新。デザインを変更するのは大変なので、手軽な日記を更新しているのです。見に来てもらっても前と同じだったらつまらないですものね。ホームページを見たと言われるのも嬉しい瞬間です。

1月12日(Sat): 遠征

スカッシュの東北オープンに参加しにはるばる仙台まで来ました。今日はこの戯れ言をホテルで書いています。地方大会に出るのは2回目。泊まりがけは初めて。午前中の試合に間に合うように朝暗いうちに家を出て、新幹線にゆられてやって来ました。対戦表からして、順当に行けば2試合目で負けてしまいます。なので二日目に残る可能性は少ないものの、日帰りでは慌ただしいので最初から一泊する予定でした。さて、試合の方は初戦でまたしても先行したのに追いつかれ、逆転を許す情けない結果。つくづく勝負弱いところをさらけ出しました。むしゃくしゃする気持ちを抱いたまま、予定外に空いた時間に仙台一の繁華街である国分町へ出かけました。ぶらぶら歩きながら名物の牛タン定食を食べ、探していたCDを見つけて買い込み、一杯1000円もする珈琲を飲みました。再び試合会場へ戻ったときにはすっかり機嫌も直ってしまった。だから懲りないんだよね。もっと他の試合を見て反省しなきゃ、、と、ホテルの部屋でビールを飲みながら思う仙台の夜。

1月13日(Sun): 反省

熟睡できないままホテルのベッドで目を覚ましました。朝食前に青葉城址まで小一時間ほどの散歩。朝の冷気を感じながら眼下に見下ろす広瀬川は伊達政宗候の目に写ったものと同じなのでしょうか。散歩の最後はホテル近くの吉野家で朝定食。すぐにチェックアウトして再び試合会場へ行って、本戦選手の試合を見学しました。僕は今回の試合にあたって三つのポイントを考えていました。毎回試合になると舞い上がってしまうので、それらのポイントを意識しながら冷静になろうと思っていたのです。一つ目は肩の力を抜くこと。二つ目はスイングの時、肩を開かないようにすること。これらは確かに試合中に意識していました。意識はしても実践はできませんでしたが。そして最後の一つは、、、試合前に考えていして、どうしても思い出せなかったのです。まあいいやと思って試合に臨んだら案の定の結果。ボールも相手もちゃんと見えていなくて一人相撲をしてしまいした。そうだ。最後の一つは最後までボールから目を離さないことだった。あらら。

1月14日(Mon): 中身は同じ

今日は朝から足が筋肉痛。きっと歩き疲れだと思います。何せ時間ができてしまったので二日で随分と歩きました。試合会場と仙台駅とホテルと国分町と青葉城址。いずれもそれなりに離れているのですが、車も電車もないので、そのほとんどを歩きました。それにしても仙台の街は喫茶店が多い。例えばスターバックスは仙台に現在6店舗あるそうです。二日でその内4店舗を見かけましたから、いかに密度濃く出店しているかが分かるでしょう。ちなみにそれ以上にドトールの数は多い。角を曲がるたびにドトールがあると言ってもいいくらいです。それからユニクロ、フランフラン、ソニプラなど東京で人気のチェーン店はほとんどあるんじゃないですかね。最後に、仙台ならではを期待して、有名店らしい「仙台っ子」というラーメン屋に入りました。ただ、出てきたラーメンは横浜家系?をベースにしているらしく、ちょっと期待外れ。それよりも店内の雑然とした様子、厨房の汚さには閉口しました。そんなところまで真似しなくてもいいのにね。

1月15日(Tue): 搬入はつらいよ

明日から東京ビッグサイトで大規模な展示会があります。今回は自分が担当している試作品を関連会社のブースの中に展示するということで、その準備に行ってきました。必要な物を社有車に乗せ、秦野からお台場までのドライブです。多少渋滞もしたけど、実質2時間ほどかかって昼過ぎに着きました。すでに会場となる展示ホールは人と物でごった返しています。各社の搬入車も会場の外でこんがらがっていました。かなり規模の大きい文化祭といった雰囲気ですかね。少しずつブースができ上がる様子を見ているとワクワクしちゃいます。僕らは自社ブースの設営には携わってはいません。でも自分たちに割り当てられたスペースに展示物を置いてさあ終わりともいきません。他の展示物とのバランスや本番の段取りを確認するため、全体の準備が終わるまで待って会場を後にしました。お台場から家まで直接帰れば2時間弱。でも今日は、車を返しに一旦会社まで戻らなくてはならないのです。自分たちで荷物を運ぶと楽でいいのだけど、帰りがつらいよね。

1月16日(Wed): 作文教室

井上やすしが岩手県一関市で開催した作文教室をまとめた本を読みました。4回の講義を文におこした物です。最近よく見ている寺島氏のジャズエッセイのつかみの話題にも取り上げられていて、こういう偶然は嬉しいですね。講義の中で、井上氏は日本の子供の国語力不足という問題に対し、日本の作文教育は「感想文」を書かせるところが良くないと答えています。料理を食べた後に何を食べたかではなく、どういう味だったのかを書かせるようなものだと。それじゃ美味しい料理も台なしです。見たままを正確に言葉で書く。その能力ができると、自分の心の中に起きた変化を、他の人にきちんと説明できるようになる。それがこの講義のテーマ「自分にしか書けないことを誰にでもわかる文章で書く」ってことなんでしょう。僕は自分が経験したことを、友人知人や未来の自分に伝えたいという思いで、この戯れ言を書いています。でも毎日作文をして、しかも何回推敲しても、出来栄えがいいと思うのはめったにありません。難しいですよねえ、作文って。

1月17日(Thu): 展示説明員

一日展示会の説明員でした。朝9時に会場入り。朝礼で簡単に注意事項を聞いて、10時から開場。そこから夕方まで延々と出展物の前に立って、やって来るお客さんに説明をするわけです。かなり内容に精通している人もいれば、ちょっと冷やかしに立ち寄った人もいる。その様子を窺いながら、適当に説明内容を変えます。社外の人と直に話をするのは楽しい面もありますが、休みながらとはいえ、立ちっぱなしはさすがに疲れます。閉場になった時には足が棒のようになっていました。共に説明を担当していた上司と、ようやく座れるねと言いながら、一緒に帰途につきました。ところが、発車間際の東京駅行きのバスに飛び乗り、東京からは新宿まですぐだからと言って発車間際の中央線に乗り、新宿からはせめてロマンスカーで帰ろうと券売機を見たら1時間後まで満席。ならば軽く小腹を満たして帰ろうと、改札近くの立ち飲みカフェでビールを飲み、結局また発車間際の急行に乗って帰ってきました。結局、家までずっと立ちっぱなし。ホント疲れた。

1月18日(Fri): 吸引

呼吸器を付けているウチの娘は唾や痰を飲み込むことができません。定期的にチューブを使って吸いだしてやる必要があります。今までは看護婦さんが全てやってくれていたのですが、僕らがいる時間はそれをやらせて貰うことになりました。見ていると看護婦さんは簡単そうにやるのですが、自分でやるとなるとなかなかスムーズにはできません。細くて柔らかいチューブの片方にバキュームを繋ぎ、もう片方を口の中に入れて痰を吸いだします。そのチューブに雑菌を付けてはいけないので、片手に滅菌した手袋をはめてチューブを掴み、そして空いているもう片方の手でバキュームの調整をしたり、呼吸器を外したり付けたりします。これがなかなか難しい。思うように手が動かずもどかしい思いをします。実は今日初めてこの作業を看護婦さん立会いのもとでやらせてもらって、苦労しながらもようやく痰を吸い出すことができました。手間取ったのでなっちゃんにとっては不愉快だったかな。でもすっきりしたでしょ。初めてなんだから大目に見てね。

1月19日(Sat): ジャズ雑誌

「スイングジャーナル」というジャズ専門の雑誌があります。僕のようなジャズ初心者には敷居が高いと思っていたのですが、今月号の記事が面白そうだったので、思わず買ってしまいました。僕が主に聞いているのは1950年代から60年代のモダンジャズです。もちろん雑誌が対象にしているのは年代も分野も実に広い範囲のジャズです。最近発売されたアルバムも紹介されていて、それがいいなんて書かれていると、モダンジャズの範疇からはずれていてもとりあえず聞いてみたいなあと思ってしまいます。さらに特集記事でジョンコルトレーンやソニーロリンズらのサックス奏者のお勧めアルバムが紹介されていると、それも欲しいなあなんて思ってしまう。なんだかんだ言って僕は影響されやすくてだめですね。先入観無しに音楽を聞いていいものはいいと言う、そんな聞き方をしてみたいです。雑誌やインターネットで紹介されているのが買うきっかけですからね。そんなこんなで家にはジャズのCD増えてきています。そろそろちゃんと整理しなくちゃ。

1月20日(Sun): 車検

ゴルフが7年目の車検から戻ってきました。大きな故障はありませんでしたが、ブレーキパッドやバッテリーの交換などを行って、かかった整備費用が20万円弱。やっぱり外車は割高ですかね。ここのディーラーは、いつからか代車を借りると一日1000円取るようになりました。それは渋々納得するとして、以前は試乗車のような新しい車を貸してくれたのに、お金を取りだしてからは古いおんぼろ国産車になったのはどういう訳なんでしょう。しかもこの代車、先日かみさんが乗っているときに路上でエンコしてくれました。文句を言ったら、「すぐに代わりを用意できないからレンタカーを使ってくれ。安く借りられるように話を付けたから費用はお願いします」だと。よく抜けしゃあしゃあと言ったものです。もちろん費用は向こう持ち。しかも、よほど立て替え費用払いたくないのか、3日も早く仕上げてくれるおまけ付き。新しい営業マンもとぼけた対応であきれることばかり。今回の車検でひとつはっきりしました。次にこのディーラーで車を買うことはありません。

1月21日(Mon): あと片づけ

大忙しだった展示会も終わりました。今日最初の仕事はその展示会の後処理です。面倒ですが、一気にやっておかないとなかなか片づきませんからね。まずは忘れないうちに交通費を精算。それから会場で打合せをしたメモを頭の中に残っているうちに清書。そして、会場に持ち込んだ機材の片づけです。機材そのものは、他のメンバーが車を使って金曜日のうちに持ち帰ってきました。ただとりあえず建物内に運び込んであるだけなので、梱包を解くところから始めました。借りてきたものは元に戻し、自分たちの機材も検証で使っているシステムを一部崩して持っていたものなので、元あったようにセッティングをしなおしました。実験室が狭いので油断するとわずか数日のうちに置いてあったスペースが無くなっています。無理やりこじ開けて機材をはめ込みました。一応電源を入れて壊れていないことを確認し、ゴミを捨ててはいおしまい。片づくと気分もすっきりしますね。展示会の反響も気になりますが、もうしばらくこういうことはいいや。

1月22日(Tue): 恩師

大学教授にはちょっと世間ズレしている人物が多い。研究活動を主体にすれば、学生の授業に全然情熱がなくても勤まります。その研究にしても、企業や国からお金を貰って自分の思うところを進むわけで、その先に利益というものは大抵の場合無い。これが企業だと、いつ頃いくら儲かるの?というのをまず聞かれますからね。サラリーマンから見るとなんて考えが甘いんだろうと思う人もいます。ただゼミの学生と接していることが多いので、年齢の割に考え方が若い先生も多々いらっしゃいます。かみさんが学生時代にお世話になった恩師もそうでした。学生同士の色恋事が好きで、ゼミ生引き連れて飲みに行くのが好きだったそうです。僕も何回かご相伴に預かったことがありますが、一見つっけんどんのようでいて、実はすごく話し好きな方でした。言うまでもなく、かみさんに大きな影響を与えた人でした。昨日突然、帰らぬ人となったとの連絡。病気療養中だったそうです。かみさんはもちろん、僕にとってもショックです。ご冥福をお祈りいたします。

1月23日(Wed): 企業体質

風呂上がりには冷えたビールが一番ですが、牛乳もなかなか捨てがたい。それも紙パックにストローを刺してちゅーちゅー吸うのではなく、瓶入りのやつを豪快にグイッと飲むのがよい。よく行くスーパー銭湯にも当然牛乳は置いてあって、人気もそこそこです。最近スポーツクラブの自販機にも瓶入りの牛乳が入りました。しかもロッカーの出口という心憎い場所に。ただ、帰りに一本と思いつつも、雪印の牛乳だったので躊躇していました。一度ならず度重なる問題を起こしたのは、まぎれもなく企業の体質です。たとえスーパーで安売りしていても、それしか残っていなくても、手を出していませんでした。しかしそろそろいいかなと、正直言えば思っていました。ですからつい先日から運動後の牛乳は飲み始めたところです。紙のフタが開けにくくてイライラするのも風情ですよね。ところが、ここに来てまた不祥事が。関連会社が売れ行きの悪い輸入牛肉を狂牛病の疑いのある国産と偽って処分して貰ったというのです。救いようが無い。もうだめですね。

1月24日(Thu): 点検

我が家ももうじき築3年を迎えます。ここに来て、工事を頼んだ工務店に建物点検をしてもらいました。やって来たのは社長の息子で、実際にウチの建物をずっと担当してもらった大工さんでもあります。主に2階の工事を担当していたはずです。1階をやっている棟梁に比べて仕事が遅いからと言って、追いつくのに遅くまで残って仕事をしていたことを覚えています。まだ若い方ですが、とても感じの良い人です。窓の建て付けなどいくつかこちらで気がついている不具合を含め、それ以外にも一通りチェックして、ほとんどをその場で対応して貰えました。技術があるっていいですね。庭に自分たちでウッドデッキを作ったと言ったら、すごいと感心してくれました。そんなことどんどん覚えられたら、仕事がなくなるから困るとも。お世辞と分かっていても嬉しいですよね。小さな工務店は大手とは違う苦労が色々とあるんだそうです。でもこれからもきっと長い付きあいになるんだと思うと、いつも同じ人に家を面倒を見て貰えるのは頼もしく感じます。

1月25日(Fri): 生命線

昨晩、久々に夏心美の主治医の先生と面談をしました。その後の経過に大きな変化はなく、検査の結果からは良い兆候も悪い兆候も見えないそうです。しかしですね。今や手のかからない患者になって久しい夏心美の元には、少なくとも僕らが面会にいる時間にあまり先生が立ち寄ってくれないんですよ。忙しい病棟ですから、他のもっと手のかかる患者さんに時間を割くのは当たり前です。でもちょっと寂しい気がするのも事実。検査では出てこないこともあると、主治医の先生も言ってくれているんですけどね。それはともかく、今回は将来の在宅治療の可能性について話をされました。いつのことになるか分からないけどという前提で。まず呼吸器の問題があると言われました。今は口から気管の入口までチューブを入れてます。自発呼吸が無いとそれが生命線ですから、万が一外れたときあるいは交換する場合に危険が伴うということでした。言われてみればその通り。頭では分かっていたつもりなんだけど、外れた場合を想像して背筋がヒヤッとしました。

1月26日(Sat): 対抗戦

スカッシュの対抗戦に参加しました。場所は広尾の高級スポーツクラブ。相手はもちろんそこのスカッシャーです。恵比寿駅から歩いて程なく、高層ビルの1階にエントランスがありました。コートは地下2階。とは言っても実際は天井高を稼ぐためにコートの床面は地下3階くらいになっています。一番奥まったところになりますから、いざというとき避難経路は大丈夫かなと心配になってしまいました。対抗戦は各15名程が参加して勝利数を競う形式。実力を合わせて対戦が組まれます。自分は1勝1分け。チームとしては惨敗。でも勝ち負けではなく、普段の試合とは違って楽しいゲームができました。試合後に汗を流したお風呂はさすがに高級クラブ。普通のサウナ、ミストサウナ、水風呂からジャグジーまで揃っていました。ここはお風呂だけが使える会員種別もあるそうです。最後に、近所の居酒屋で打ち上げ。大きめの一部屋を借り切って盛り上がりました。大学の先輩後輩だったり実家が近所だったり、意外とつながりってあるもんなんですね。

1月27日(Sun): 対抗馬

学生の頃からずっと購読しているNAVIという車の雑誌があります。単なる新車情報だけではなく、車を持ったライフスタイルに関連した読み物が多い雑誌です。ところが、先月号から何故か値段はそのままで薄くなりました。本屋で持ったときの感じで気づくほどです。実際その前の号とページ数を比べてみると60ページほど少ない。その他よくご意見番として登場していた評論家の名前を見なくなりました。一方、大手出版社が創刊したENGINEというやはり車関係の雑誌があります。これはNAVIの元編集長が編集長となって、まるでひと昔前のNAVIのような雑誌づくりをしています。それをふと手にしてみると、いるんです。例の評論家を始め、NAVIの元編集記者がごろごろ。その中にはNAVIの前編集長もいました。両方に記事を寄せている人もいるようです。これは僕の想像ですが、編集方針で対立があった元編集長が退職して、NAVIに対抗する雑誌を作っているんじゃないかな。実際に読み比べてみても、なんとなく生き生きした感じがします。NAVI危うし。

1月28日(Mon): 集団暴行

東村山の少年グループが素行を注意した男性を暴行死させたとのニュースが報道されています。犯人は普段から図書館やコンビニの前にたむろしていた少年達で、あまりに騒がしいため近所から苦情の声もあったとか。その事実を学校側もある程度知っていたそうです。彼らは事件が大きく報道されることに恐れをなし、保護者同伴で警察に出頭してきたそうです。やったことはもちろん許せるものではありませんが、そうは言っても犯人はまだ子供。群れた勢いがどんなに怖いことか、事件を起こしてから気づくのでは遅すぎます。政治、宗教、倫理、人の信ずるところはそれぞれでしょう。いずれにせよ他人をあやめてよいという正当な理由はありません。そんな当たり前のことを、どうして子供たちに伝えられないのかと思うと忸怩たるものを感じます。ところで今回の事件、被害者の男性がホームレスであったことは何か関係があるのですか?家があったら事件に遭わなかったとか。別の社会問題を一緒にしてしまう違和感を感じるのは僕だけでしょうか。

1月29日(Tue): いつもの朝

まず最初にタイマーでテレビが付きます。めざましテレビが始まる前のフジテレビ。見たことが無いので何を放送しているのか知りません。次に携帯電話のアラームがなります。手を伸ばしてそれを止めた位のタイミングで、ようやくテレビで星占いを流していることに気づきます。そのままぼーっとしていると、かみさんの脇にある目覚まし時計が耳障りな電子音を鳴らします。しばらく放っておくと、かみさんがごろっと寝返りをうちながら音を止めます。このころになるとめざましテレビが始まって、オープニングのニュースが流れ始めます。ようやくもぞもぞとベッドから這い出して、着替えを持ってリビングへ。タイマーをセットしてあるストーブがすでに点火しているので、その前に座って暖気にあたり、しばしぼーっと。意を決してトイレに行きつつ洗面台で寝癖直しの朝シャン。戻ってきて、ストープの前に置いて暖めておいた着替えにそでを通します。それからパパッと朝ご飯を食べて歯を磨いて家を出る。だから何?と聞かれても困るんですが。

1月30日(Wed): 車内音楽

壊れていた車のオーディオが修理から返ってきました。FM/AMチューナ+カセット+6連装CDチェンジャーの純正品です。言うまでもなく、きちんと1DINサイズに収まっています。修理をお願いする時にディーラーから、修理代と同じ位で安い新品が買えるかもしれないと聞いて、一応調べてみました。確かにラジオにCDだけが付いた安い物がありました。おそらく今の車に乗ってもあと2年。今更カーナビやテレビを付けるのは勿体ない。MDがあれば便利ですが、今のところCDが聞ければそれでも十分です。だからといって、デザイン的に不釣り合いな物を無理やり組み込んで、それでCDを1枚しかセットできなくなるのでは面白くありません。結局、普通に修理してもらうことにしました。久しぶりに車内に音楽が戻ってきました。いつも聞いているとうるさいと感じることもありますが、全くなにも音がでないとやはり寂しくなります。お気に入りのJAZZのCDを車に持ち込んで、早速鳴らしました。でも病院まで行く時間で聞けたのはホンの1・2曲だったりして。

1月31日(Thu): 近況

夏真っ盛りのとても暑い日に生まれそれからずっと病院の中。外の風景を見ることはおろか、日光に当たったことも、外の空気を吸ったことも無い。でも、それでも、一生懸命に頑張っています。自発呼吸は相変わらずありませんが、心臓は絶え間なく血液を循環し、体中に酸素を送ってます。最近は血中酸素飽和度の数値が落ちることもありません。チューブで送り込んだミルクを消化して、毎日おしっこやウンチを排泄しています。ときどきウンチが堅くなるらしく、顔を赤くしてぷるぷる震えて踏ん張ったり、おならを出すこともあります。爪も生意気に延びるので、時々切ってあげています。くすぐったいのか、足の指を切ろうとすると足を引っ込めるのでこっちもヒヤヒヤものです。抗生剤を使っていたときに薄くなった髪の毛も増えてきました。父親の髪に似て細くて色が薄いのもご愛嬌です。時々勝手に手足をピンと延ばすのは何故でしょうね。寝ながら背伸びする人はいないと思うんですけどね。なんだかんだで今日で生後6ヶ月。なっちゃんおめでと。

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