スポーツクラブって一体どんなところなの?それが最初の疑問ではないでしょうか。それはクラブによって様々な施設があるのですが、ここでは代表的なものを紹介しましょう。
まずどこのクラブでもあります。板張りのクッション性のよいフロアーで、飛び跳ねてもひざや足に負担が少ないように設計されています。また照明や空調も工夫して気分よく運動ができるように考えられています。周りが鏡張りになっているのはお化粧の崩れを確認するためのものではなく、動きや姿勢をチェックするためのものです。スタジオでは脂肪燃焼を目的としたエアロビクスを中心に行われていますが、最近はその他にもジャズダンスやヨガ、太極拳といった形重視のものや、ストレッチ、アロマテラピー、青竹踏み体操と言ったリラックス系のもの、さらにはボディパンプや腹筋運動といった筋力トレーニング系と、バリエーションが増えて来ました。そのため一つのスタジオでは消化しきれず、第2スタジオを持つところも増えて来ました。しかし後から無理やりスタジオを増設したところは、妙にスタジオの形がいびつだったり邪魔な柱があったりして、概していいものにはなりません。
運動中は自然と咽が乾くもの。昔は運動中に水を飲むのは根性が入っていないとか言われましたが、それは全くの誤り。汗で出た水分を補給してやらなければ脱水症状を起こしてかえって逆効果です。スタジオ内でも適宜水分を補給できるように、ドリンクボトルを持ち込んでいる人も多く見られます。
マシンジムでは大きく分けて有酸素系のマシンとウエイト系のマシンがあります。エアロバイク(つまり自転車)やトレッドミル(つまりランニングマシン)、エアロクライム(いわゆる階段登り)といったものは一箇所にまとめられています。しかしそれにしても長々とハムスターのように同じ場所で運動をするのは飽きるもの。そのため暇つぶしにテレビが見えるようになっていることも多いです。
ウエイト系は体の各所を効果的に鍛えることができるマシンが一通り揃っていますが、一目でその使い方が分かる人はまずいないでしょう。へんてこな使い方をして周りの失笑を買うよりは、素直にスタッフに聞くのが正しい姿です。使う筋肉の意識の仕方、正しい姿勢の保ち方によって効果は雲泥の差があります。その他にフリーウェイトコーナーにはダンベルやベンチプレスがあります。とくにこの周りには筋肉隆々のマッチョマンがいて、重いダンベルを軽々と持ち上げていたりします。そんな中をうろうろしていて、間違えてひょうろひょろの自分が持ち上げられてしまわないように注意しましょう。また運動前後にストレッチをするコーナーではマットがおいてあって、ストレッチのやり方を説明するボードやビデオが流れています。自宅の居間ではないのですから、間違ってもそこでいつまでも寝転んでいてはいけません。
これもほとんどのクラブにあるでしょう。子供向けのスイミングと共用で使っているところもありますが、一般に会員専用のプールの方が水がきれいです。複数のプールがあるところもあります。プールはコースで区切られていて、往復コース、一方通行コース、初心者コース、歩行コースと目的別に別れていることが多いです。コースは大抵狭いもの。自分の泳力にあったコースを譲り合って泳ぎましょう。また時間帯によってアクアビクス(水の中のエアロビクス)をやっていることもあります。地味ですが結構運動量が多いので、ファンも多いです。
屋上に設置しているところが多いですが、いわゆる打ちっぱなしに比べると狭いのは仕方のないところ。ただし会員にとっては格安で練習ができるというメリットもあります。さすがにスポーツクラブの中だけあって、普通のゴルフウェアではなく、半そでに短パン姿でクラブを握る人を見るのもめずらしくありません。大抵のクラブでは、ゴルフスクールを併設していることが多いようです。
テニスは屋内にコートを作れるような広いクラブなら別ですが、ゴルフと同じく屋上にコートを作ることが多いようです。雨の日に使えないのが難点。時間貸しとスクールがあります。スカッシュは室内壁打ちテニスみたいなもので、四方を壁に囲まれたコート内で二人でゴム製のボールを打ち合います。似たようなスポーツでラケットボールというのもあります。厳密に言うとラケットもボールもコートの大きさもルールも違いますが、やった感覚は似ています。またどちらも見た目より運動量があり、激しいスポーツです。ラケット、ボールは有料でレンタルしてくれます。コート料はクラブによって違って、無料で使えるところから、時間単位で料金がかかるところと様々です。
いわゆる日焼けマシン。紫外線を出すランプを使って日焼けをするものです。機械のタイプにいくつか種類がありますが、最近はスペースを取らない縦型のものが多いようです。これも別料金で使います。
お風呂やプールに併設していることが多いです。サウナはドライタイプとミストタイプのものがあります。ジャグジーはいわゆる泡風呂で、疲れた部分にあてるとマッサージ効果があります。どちらの施設も長時間周りの人と狭い場所で顔を突き合わせていることが多いため、必然とうわさ話の温床になり、また主といわれる人物が存在することが特徴です。
運動後に汗を流すところです。サウナ用に水風呂を用意しているところもあります。町の銭湯と同じように大きな浴槽を備えているクラブでは、しばしばお風呂だけを使いに来館するお風呂会員もいます。混雑する時間帯など、シャワーやカランの数が足りずに順番待ちをすることがありますので、タイミングを見計らって利用することをお薦めします。