※この感想はblogからの転載になります。 |
■THE DARK KNIGHT〜ダークナイト |
![]() そして、先行上映を観に行った甲斐があった!と断言できるほど、期待以上に素晴らしい作品でした。まだ今年は11本しか劇場公開作品は観てませんが(笑)その中でBest Movieです! 前作『Batman Begins』 の続編となるわけですが、今回は今年の1月に急死したHeath LedgerがBATMANと敵対するThe JOKERを演じ遺作となっており、その怪演ぶりに「オスカーにノミネートされるべき!」という声が高まっているという評判ぶり。興行的にも全米の興行成 績の新記録を次々と更新中で、現時点で2008年のNo.1ヒットとなり歴代の大ヒット作品にどこまで迫るかを注目されています。 ![]() … という内容で、簡単に言うと"BATMAN vs JOKER"なんですが、そこに再び闇の金で儲けたいマフィア組織の思惑、警部補や地方検事の正義感、JOKERを恐れる余りに裏切り行為へ走る人々など 様々な要素が複雑に絡み合い、アクション映画としても人間ドラマとしても見所満載なのです。 ![]() ![]() しかし、常識を逸脱したJOKERの言動の中には、非常に的を射ている台詞もあったりして、BATMANや人々をイラつかせるばかりか、映画を観ている人間にすら「正義とは何か?ヒーローとは何か?」と、突き付けられている気分になりました。 ![]() …ていうか、左の画像を載せたことで私が鑑賞後に何を感じたのか、観た人なら察していただけると思います。 とにかくド派手なアクションシーン(特にカーチェイスは見応え満点!)、複雑な心理戦も展開し、大人向けの最高のエンターテイメント作品に仕上がっている と断言できます。私は、こういうダークテイストの作品はホントに大好物ですなんですが、この作品で描かれている犯罪者が決して架空の世界で終わるものでは ない…という現実があまりにも重くて、軽々しく語れないところが辛い。 あと、続編なので前作を観ていた方が人間関係が判り易いですし、何より前作を観ていた方が「おっ!」と思えるシーンもあるので、前作を観てからの鑑賞を強くお薦めしたいと思います。 【注意】以下、ネタバレを含んだ感想になります。 作品の冒頭からJOKERが登場しますが、個人的には前半のマフィア組織の集会に単独で乗り込んで来たJOKERのシーンがインパクト大でした。「今か ら手品をお見せしよう♪いいかい?ここに刺さったペンを一瞬で消して見せよう!」と周囲を煽り、次の瞬間ホントにとんでもない方法でペンを消し、「どうだ い?本当にペンは消えただろ?」とおどけてみせたJOKERの姿にKOされました。 ![]() Heath Ledgerは全編を通して"ピエロのメイク"でJOKERを演じていますが、ワンシーンだけメイク無しの姿を晒していて、そのシーンを観た時に「あ。 JOKERてHeath Ledgerが演じてたんだっけ」と改めて認識したと同時に、もう彼はこの世に居ないんだって感じて切なくなってしまいました。 エンドロールでも彼に捧ぐメッセージが載せれていて、作品での彼が素晴らしかった分、妙に泣けてきてしまいました。 これほどのJOKERを創り上げたHeath Ledgerに、心からの感謝を込めて。 |