※この感想はblogからの転載になります。 |
■Pirates of the Caribbean: At World's End 〜パイレーツ・オブ・カリビアン:ワールド・エンド |
![]() ただ、前作と同様に『1』と『2』を観ていないと、この 『AWE』の内容には全く付いていけません。だから、『3』だけを観た人は「訳わからん」て思うこと請け合い。逆に、全シリーズを観ていた人は、この 『AWE』を観て、「あ、このシーンは・・・」と前作品との関連性が判って思わずニヤリとしてしまうシーンが多いんじゃないかな。もうね、理屈で語るよう な作品じゃありません(笑)。アトラクションに乗った気分で観なくちゃ置いてかれます! ![]() このPotCシリーズはエンドロールが終わった後におまけ映像がありますが、今回は今までの2作品とは違います!ここは声を大にして言いたい。エンドロール後の映像はおまけなんかじゃない。本当のラストシーンは絶対に見逃してはダメです!むしろ、このシーンをエンドロールの後に持ってきたのにはビックリしました。変な言い方だけど、私はこの本当のラストシーンに切ない幸せを感じました。むしろ、このラストシーンが無かったら疲れきっていたかも(笑)。 ![]() やはり「完結編」だけあって、「これで終わりなんだ」という寂しさも感じてしまったのかも。もうね、これは映画館で観る価値十分ありますよ。上映時間 170分は長過ぎるし、30分くらいはカットできそうなシーンもあったし、ツッコミたいところが山ほどあるけど(笑)、愛すべき登場人物たちの活躍ぶり、 成長ぶりが見応え十分で、私は凄く好きな作品というか愛着を持てる作品になってしまいました。 …ヘビーな展開と先に書いた通り、どんどん話が重 くなっていくので、なんとも言えない切なさと重さが鑑賞後に残りました。続編を望む声も多いけど、私はこの終わらせ方が一番カッコいいと感じましたね。こ の先の物語は、観客一人一人の想像に任せれば良いんじゃないかな?もし続編を作るのなら、『1』を雰囲気に戻して欲しいなぁ。 我侭な感想だとは重々承知しているけど、この作品でこういう重さや切なさは感じたくなかった。もっとお気楽な気持ちで観たかったな〜… 以下、耐えられないので(笑)、ネタバレを含んだ感想になります。まだ未見の方、これから観る予定の方は読まない方が先入観無しで純粋に楽しめるので、ここで読み終えて下さい。しかも無駄に長文だから、あんまり読む必要ないかも(笑)。 ![]() このシリーズに関しては、キャラクターに感情移入する なんて思ってもいなかったと先に書きましたが、今回は何故か主要キャラクター達に感情移入しちゃって、あのWillの衝撃的なシーンには泣きましたよ。あ んなに辛い目に遭ってきているWillが、何でこんな仕打ちまで受けなくちゃいけないの?て悲しくなったし、Jackが今まで見せたこともない動揺と絶望 を湛えた表情にも衝撃的で泣けてきてしまったし、「これって、本当にディ●ニー映画なわけ?」とまで思いました。だって、あの剣は『1』でWillが鍛え 上げた剣ですよ。それが巡り巡って…何故こんな残酷な展開に?て怒りすら感じてしまったほど。しかし、その直後にあの復活劇ですよ。やられちゃいました わ。Willもしっかり自分の剣にしちゃっていましたよね(笑)。 ![]() Will Turnerは、あの衝撃的なシーンといい、エンドロールの後の映像といい、何気にオイシイ所を持って行ったとはいえ、彼の辿った運命には言葉で表現し難 い切なさも感じました。WillとElizabethの関係は、御伽噺として捉えるしても悲恋に思えてしまうけど、Elizabethとの愛と父親との約 束との間で苦悩していたWill自身にとっては、決して不幸ではない結果だったと思ます。彼が「この一日に全てを生きる」と微笑みながら言ったシーンは、 とても印象深い言葉だったし好きなシーンの一つです。不必要なまでに過酷な運命を背負わされた姿が見ていて辛かったけど、Willが自らその運命に向き 合った「潔さ」に、彼の成長ぶりと逞しさを感じました。そもそも『PotC』て、彼の成長物語でもあったんですよね。話に全然関係ないんだけど、Will て紅茶の飲み方が可愛いなぁ…て思っちゃった(笑)。 ![]() このElizabethとWillの関係は最後までハラハラものでしたが、あの船上での告白シーンは感動共に笑いも込み上げてきて大変 だった。あのシーンでのBarbossaの活躍ぶりも最高だったなぁ。『AWE』の名場面の一つだと思うし、私はあのシーンが一番のお気に入りです。しか も、その直後に涙々の状態になって、更にその後に大興奮して、最後は切なく感じながらも幸せな気分に浸れたり…こちらの感情の展開も忙しかったですが、こ の若者2人の成長ぶりが、PotCシリーズの核だったかもしれませんね。だって、Jackは感動してしまうくらい最後まで相変わらずなんだもの♪ ![]() BarbossaとJackの小競り合いも、永遠に続きそうな予感がしたのも良かった。 あとね、サルのJackの活躍ぶりにビックリしました。その辺の海賊よりも活躍していたし(笑)、物凄い名演技を見せていた!是非あのサルのJackをアカデミー賞の助演男優賞へノミネートして欲しい(笑)。 カメオ出演が話題になったKeith Richards演じるJackの父親は、想像以上の存在感でした。年の功と言ったら失礼かもしれないけど、立っているだけでも圧倒的な存在感だったし、意外に演技が上手いかもしれない…と素人ながらに感動してしまった。 ![]() それから、これはツッコミどころではない んだけど、とにかく前作『DMC』に続いて人が死にまくりです。馴染みあるキャラクターも、呆気ないくらいの死に様をみせる。残酷というかグロテスクな シーンもあるし、とてもディズ○ー映画とは思えませんでした。こりゃ、PG-13の指定も当然。あと、新キャラであるSao Fengも、他のレギュラー陣に比べたらキャラクターが掘り下げられていないし見せ場も少ないし、ちょっと残念だったなぁ。 まぁ、こう いう「う〜ん」と感じてしまう部分も多々あるけど(笑)、総合的に見て、『DMC』であそこまで広げた大風呂敷を、よくここまで綺麗に強引に終わらせた なっていう感動はありました。片付いていない伏線もあるけど、とにかくElizabethの活躍ぶりとWillの成長ぶりは素晴らしかったし、あれだけ若 者2人に活躍されても、存在感がちっとも薄れないJack船長の凄さも痛感しました。 本音を言えば、この作品には痛快なハッピーエンドを期待してただけにショックも大きかったんだけどね。 やはり、キャラクター勝ちでしたね。な〜んか、自分がここまでキャラクターに愛着持っちゃったのが信じられないよ |