Opning Event of Japan Year in Germany [THE ALFEE in BERLIN] |
【はじめに】 私にとっては生まれて初めての海外旅行でした。それが、まだ戦争の爪痕を鮮明に残しているドイツのベルリンというのはある意味でラッキーだったかもしれません。ALFEEの公演さえなければ一生来なかったかもしれないですしね。 公演の前日に市内観光でベルリンの壁を見ましたが、崩壊後にアーティスト達によって描かれた絵があまりにも観光名所と化してしまっていて、変な言い方かもしれないですが、本当の真実をあの絵が隠しているように見えました。自分が想像していたモノよりも、あまりにも芸術的だったんですよね。実際に触ってみたけど、一番最初に手に触れることができるのはペイントされたペンキの厚みだったし・・・。むしろ、バスの車内から見た、囚人所の壁として使われてもいたベルリンの壁の一部が残っていた場所の方が、ほんのちょっとの壁しか残っていなかったけど、グッとくるものがありました。変な話、戦争の爪痕が街の至る所に点在している土地なんですよね。 実際自分の目で見たブランデングルグ門も、あまりにも大きかったし、1989年の秋TOURのセットのものでしかしらなかったから、「これが本物なのか!」て思えただけでもう溜まらなかったですね。とにかく、本当にこのベルリンでALFEEがステージに立てるだっ!てことだけでも感激ものでした。
※ベルリン旅行についてはberlinのコーナーを参照下さい。 公演当日は夕方まで自由行動でした。昼前から雨が降りだしてきてしまって凄く不安になりまりした。友達とペルモガン博物館へ行ったんですが、なんと山石さんがいらっしゃいました。さすがバッチリ観光されているんですね。個人的に長谷ボンに会いたかったが・・・(笑)。そんなことあったら、友達もママンボも置いて私はどっかへ行ってしまっていただろうなぁ(苦笑)。 ベルリン市内では24日からアルバム『orb』が先行販売されていてそれを探しに行ったのですが、残り少なくてジャンケンして幸運にも手に入れることができたのですが、そこにベルリンに留学中というアルフィーファンの人達と出会い、せっかく探しに来たのに買うことができなかったそうなので、どうせ私は日本へ帰れば聴くことができるんだしと譲ったら凄く喜んでもらえて嬉しかった。「夜のコンサートには意地でも行きます!」なんて言っていたなぁ〜。デジカメで写真を撮らせてもらったので住所とか教えてもらったりして、思わぬ交流ができてホント良かったです! 【公演直前】 降り続いていた雨もなんとか上がり一安心。 ツアーで参加のファンは特設エリアがブロック指定で与えられていて、なんとステージの一番前のエリアを前からA、B、C、Dと4つに区分して、一人づつそのブロック名の書いたクジを引いて行くという感じで個人の場所が決まりました。私は強運にもAブロックをget!もっと運の良いことに、桜井さんサイドの前から2列目をキープできたという「アナタの運もこれまでよ」状態でした。班によってはバスの到着順によって端の位置になってしまってステージが見えないという状況の方々だっていて、オールスタンディングで夏イベようというより、おしくらまんじゅうに近い状態でした。でもおかげで、吐く息も白くなるという寒さにも関わらず、長袖Tシャツだけでも大丈夫という感じでした。他の人達は寒かったかもしれないけど、少なくともアルフィーファンは自分達の熱気でコートなんていらなかった。
ステージはシンプルで、後にオーケストラのセットがあり、一番左端にドラムセット、右端にキーボードセットがあり、屋根の代わりにもなっている照明の他には何もないという感じでした。何よりも、ステージ後方に本物のブランデングルグ門がライティングされていて、もうこれ以上のセットはないっ!て言うしかないっ。 ステージの準備状況もよく見えて、事務所社長の関口さんと、フジテレビの石田プロデューサーが真剣な面持ちで客席を見ていました。係員が何か前方のファンに指示しようとすると、関口さんが「ちゃんと言うこと聞くから優しく言ってくれよ。」なんて言ってくれて嬉しかった。なんせ、スタートが押していて現地スタッフが「花火の時間があるのでもう始めて下さい!」て言いに来たら、関口さんと石田さんが「まだ(ファンが)入りきっていないんだ!花火はそっちの問題だろ、そっちでなんとかしろ!」なんてやり取りしていて凄いとか思ってしまった。あと、いくつかの班が遅れて入って来てステージもほとんど見えない左端しか場所が残っていなくて、関口さんが「そんな端じゃ見えないじゃないか!なんとかもっと全体を右に詰めさせろ!」みたいに指示していて、とにかくファン一番に考えていてくれていて、それだけで感動ものだったなぁ。所々でスタッフが「アルフィーのファンはマナーが良いから、ちょっと言えば大丈夫だから」なんてやり取りしていて、嬉しいようなプレッシャーなような・・・。凄く自分達が高く評価されているんだなぁ・・・て実感しました。 【20:50過ぎイベントスタート】 本来の予定よりも20分程押してイベントがスタート。大まかな構成内容がドイツ語でアナウンスされていました。1部は服部先生が仕切るクラシック。2部にALFEEのコンサートと最後に「第九」という構成でした。ドイツ時間でこの遅さ、日本時間にしたら朝の4時ぐらいになるのかな?信じられない時間帯でしょうね。 まず最初にベルリナシンフォニアの方々がステージ上に登場してチューニング。そして、服部克久先生のプロフィールがアナウンスされ、服部先生の登場。演奏が始まりセレモニー開始!自分の曲の他に、童謡をクラシックにアレンジした演奏や、横笛奏者とのジョイント、カウンタテナーの米良さんとのジョイントが披露され、日本色をかなり意識している感じの構成でした。服部先生はMCでは英語と日本語を使い分けておりました。米良さんは着物を羽織って登場して来たんですけど、歌うと真っ白な息が見えて「実際はメチャ寒いだ」て痛感しました。ちょっと歌い辛そうでしたからね・・・。 途中雨が降り出してきて焦ったけど、知らないうちにまた上がっていた・・・。これはアルフィーのパワー?? 【遂にTHE ALFEEコンサート!】 22時近くになって遂に第2部に突入! まずメンバーの経歴がドイツ語でアナウンスされていました。全然わからなかったけど、「今年デビュー25年を迎え、新曲を出すと常にトップテンにランクインするバンドである・・・」みたいな感じだったと思う。(飽くまでカンです)「高見沢俊彦が作詞作曲を手掛け、その中にこのブランデングルグ門を題材にした『壁の向こうのFreedom』という曲などがある」みたいな事は絶対に言われていたっ! そしてドイツ国歌が流れ、ステージ左側からに山石さん、長谷川さんが登場して、遂にTHE ALFEEが登場!まず高見沢さんが、黒とゴールドのマントを付けた赤と黒と黄色といったベルリン国旗色を意識した配色の超ド派手(いつものフリフリぽいデザインです)な衣装で登場!幸ちゃんは、ブルーと黒のロングジャケットで、袖のところはブルーと白のストライプになっている可愛い感じの服装。桜井さんが超目立つ山吹色のスーツに青のネクタイにグリーンのシャツという原色攻撃といった感じで登場。いつもながらお三方、個性豊かで共通性は全然ありません(笑) そして1曲目は去年のNY公演でもトップを飾った『WILD BAHN!』(英語ヴァージョン)だ!高見沢さんはいきなり、ヴィーナス・エンエンジェルギターを出してきていましたね〜。いつもの袖がフリフリしていてマントも付いているので、ギターソロの時に衣装に遊ばれていたような気がしないでもないが見逃そう(笑)。もう、目の前にアルフィーがいるんだぞ!近いぞ!しかも、その後ろには本物のブランデングルグ門があるんだよ!一瞬、自分はどこかのアルコンに参加しているのかと錯覚しそうになるけど、ブランデングルグ門を見ると「ベルリンなんだぞ〜!」と再実感してしまうんだよね。しかも、曲によってブランデングル門のライティングが変化して、本当にステージセットの一部になっているんだっ! ここで凄いと思ったのがファンエリア。実はブロックはロープで仕切られていたのですが、公演中は危ないからと外してしまうのです。だから、後方や端のファンがドッと前方や中央に押し込んできてもおかしくない状態だったし、そういうことを覚悟していたんだけど、全然そんなことなかったんだよ!後ろからグッと押される圧迫感なんてなかったし。もちろん、もともとギュウ詰めだから拳もいつもの半分ぐらいしか挙げられないという状態だったけどさ、全然苦しくなかったもん。絶対に端や後ろは見にくいはずだったのに、押すことなくその位置でノリまくっていたんだよね。コレって絶対凄いことだと思う! 2曲目はこれまた英語歌詞の『Crimson Kiss』。そして、なんとホントに出して来たぞソーセージ・ギター!別にギターがソーセージの形をしているわけではなくて、普通のギターにソーセージのイラストが何本も描かれているのだ。しかも、それが超笑えるのだ!何本もソーセージの絵が描かれていて、そのうちの1本にだけフォークがグサッと刺さっているのだ!コミカルな配色といい、そのデザインといい、もう歌の半分はそのイラストがツボに入って笑いながらノッてしまった。よく、あんなデザインを思いついたもんだよ。とにかく、最初から怒濤の勢いがありましたね! 次ぎに幸ちゃんのMCになり、これが意外に日本語オンリーでしたね。 幸「どうもアルフィーです。 日本の伝統をドイツに伝えるということですが、アルフィーもその日本の伝統ということで・・・。 後ろにはブランデングルグ門があります。僕たちも10年前のツアーで偽物じゃないけど(笑)、 セット組んでやりましたけど、本物の前でやれるんですね〜。 日本から来て下さった皆様も遠路はるばるどうもありがとうございました。 しかし、始まりの時間が凄いですね。日本じゃ考えられません。本来なら寝ている時間です。」 ・・・みたいな軽い挨拶をした後、自信ないけどアルフィーはドイツは初めてだけど、歌の歌詞の中には非常にベルリンが関係してくるものがいくつかある。みたいな事を話していて 幸「『メリーアン』という曲がありますが、あれの原題が『ベルリンの露』でして、 本当は“霧”て書きたかったらしいですけど・・・。」 みたいな事を話してくれたんだけど、後は本当に覚えてないんだよなぁ〜。うう〜。 幸「せっかくドイツに来ているので洋モノを1曲ぐらいやろうかな・・・と思いまして。 で、あのビートルズが不遇時代によくフランクフルトで公演していたというので、 ビートルズの曲を『Ticket to Ride』を」 ということで『Ticket to Ride』へ。出だしのコーラスがメチャ綺麗だったなぁ。一気にロック調に変わるアレンジになっているけど、ホント、凄くカッコ良かったんだ〜!最後の高見沢さんがシャウトする所なんて最高だった。NY公演を成功させているからかもしれないけど、緊張しているというよりも、このブランデングル門の前で演奏できることの嬉しさが滲み出ていました。 続いて新曲の『Justice For True Love』へ。高見沢さんはヴィーナスエンジェル・ギターUを出してきていました。この曲で初めて日本語歌詞になったんですよね。あの重厚なサウンドがブランデングル門の雰囲気をマッチしていて最高!・・・と思っていたら、なんとギターソロの所でアクシデントが発生!ライトハンド奏法の所で急にギターの音が出なくなってしまったのだ!高見沢さんも無理に弾こうとしても音が出ないから「エッ?」て感じで思わず両手をギターから離してしまったけど、その直後にすんごいムッとした怖い顔になっていた・・・。スタッフに向かって「音が出ない」という感じのジェスチャーをしていけど、どうにもならなかったみたいだったなぁ。なんとか途中から音が復活したけど、その後幸ちゃんのマイクもおかしくなるし、なんかトラブル多発の曲になってしまった。何故だ? だから、その後が『FOR THE BRAND-NEW DREAM』へ続いたんだけど、繋がりもイマイチでかなりこっちもドキドキしちゃったけど、トラブルだというのを微塵も見せない堂に入っている姿で歌い続けるのはさすがアルフィーさんだよね。この曲で仕方なくソーセージ・ギターに交換してなんとか凌いでいたな。しかも、この曲の出だしでステージ上の仕掛け花火がバーンと出るわで、不意打ち過ぎてビックリした。 2度目の幸ちゃんのMCで 「日本の伝統ということで、25年やっているALFEEにグサッと白羽の矢が刺さりました。」 みたいな事を話してから 「5日程前からドイツに来ていますが、昨日と今日はフリーマーケットに行って掘り出し物見つけて来ました。」 とご報告。大半のファンが「やっぱり」と呟いたのは言うまでもない(笑) その後、桜井さんに話を振り 幸「大学時代に第二外国語がドイツ語だった桜井さん、ドイツのみなさんにどうぞご挨拶を!」 桜「グーテン・タークッ!」(・・・後が続かない/笑) 幸「それだけ?」 桜「ドイツ語で数は数えられます! アインス(1)!ツヴァイ!(2)!ドライ(3)!フィーア(4)!・・・」 幸「その続きは?」 桜「(苦しくなりつつも)7はわかります!ズィーベン! もうズィーベンだめだって?・・・てなんちゃって。」 ただでさえ寒いベルリンの夜が、もっと寒くなった瞬間でもあった。さすがに客席の反応も冷たい(笑)。 桜「すみません。もうドイツに来てからギャグのキレが全然ないって言われちゃって・・・。」 と言い訳モードに入る桜井さん。 桜「これでも来る時に、飛行機内で一生懸命覚えてきたんだから!禁煙だからすることなくて。 本当に1本も吸わずに来ました。自分で自分を誉めたいです!」 幸「そういえば桜井さんはドイツ来てから何処にいたの?ほとんど会わなかったけど・・・。」 桜「何処に行こうがいいじゃないですかっ! アナタこそドイツ来て何処行っていたの?一体何時に起きているんだよ? 知ってる?コイツ、フリーマーケットに行ったって買いに行っただけじゃなくて、 噂では店広げて売っていたらしいんだよ!」 この真実はいかにっ?ジョークなの?マジなの?なんか幸ちゃんならやりそうで怖い。 ここで、2人がMC中にずーっと奥に入って何やら打ち合わせをしていた高見沢さんが出てきて、ステージ上で堂々と幸ちゃんと業務連絡をしはじめる。2人共コンサート中という顔ではなく、なんかリハーサル中かのように真剣に話合っていましたね。当然、MCは途中で切れてしまい、桜井さんがフォローするハメに・・・。 桜「え〜と。皆さんはドイツに来てソーセージはもう食べましたか? 美味しいですが塩分がキツイですよね?あれだけを食べ続けたら胃腸炎になります。 やはり付け合わせになっている、あの酢漬けみたいなものと合わせて食べないとね・・・」 幸「(業務連絡を終えて)ソーセージが何だって?」 桜「塩分がキツイから、あの一緒になっている酢漬けと食べた方がいいねってこと。」 幸「えーと。ここで皆様にお知らせがあります。 先程演奏しました『Justice For True Love』ですがトラブルがありまして、 もう一度歌い直すことにしました!やり直す所がALFEEの良いところ! そう言う訳で、もう一度演奏したいと思います。いいですね?」 桜「いいですねって、オレも今みんなと一緒知ったばっかりよ。 何いつもそう勝手に打ち合わせしちゃって・・・。いつも2対1の民主主義をなんとか・・・」 とブツブツ言うけど聞き入れてもらえない(笑)。再度、幸ちゃんと高見沢さんが何やら確認し合って、スタッフまで堂々とステージ上に出てくる始末。ただでさえ時間が押しているので止めて欲しいと言われていたみたいだけど、高見沢さんは毅然として態度を変えるようなことはしなかったですね。とりあえず、演奏し直すということが確定しました。 この時も間が空いてしまったので、桜井さんが色々と先程の愚痴(?)を話していたんですけど、演奏の準備が出来ていたので高見沢さんが右手をグルグル回して、「巻いて、巻いて」てジェスチャーを桜井さんにしていて可愛かった。 「最新シングルなんだから、ちゃんと演奏しなきゃ!」と幸ちゃんが紹介して、再び『Justice For True Love』へ。まさか2度も聴けるとは・・・。ちょっと美味しい経験だったかもしれない。スタッフの方々は大変だったでしょうけど・・・。しかし、やり直しの甲斐があって、先程は音が途切れてしまったギター・ソロが格好良く決まりましたね〜。凄いライトハンド奏法に気合い入ってましたよ〜っ! 幸「最新シングル『Justice For True Love』をお送りしました。良い曲ですね〜。 今度の29日にニューアルバム『orb』が発売になりますが、 このベルリン市内ではなんと24日から先行販売をして売っております。」 この時だったか、その前だったか記憶が曖昧なんだけど、またまた高見沢さんが業務連絡を幸ちゃんに伝えに来て、2人してまた堂々とステージ上で打ち合わせしちゃうから、間が保たなくてMCするタイミングを逃した桜井さんがいきなりパントマイムをやり始めたのにはウケたわ。やっぱり上手いよね〜。思わず幸ちゃんや高見沢さんも見て笑っていたっけ。 ・・・でなんとか業務連絡が終了して。(今回はやたら多かったんだよね、こういうシーン。緊迫した感じというか、ライヴという臨場感があって良かったわ。) 幸「今日はその中から、日本よりも何処よりも早く新曲をやりたいと思います。 このベルリンで初披露です!アルバムタイトルにもなっている『AUBE〜新しい夜明け』を」 ・・・ということで、なんとニューアルバム収録曲をこのベルリンで初披露したのだっ!これにはホントにビックリだった。だって、アルバムの曲なんて秋ツアーまで生で聴けないだろう・・・て思っていたからね。まさか新曲を異国の地で初めて聴くことになるとはぁ〜・・・て、もうこれだけでかなり感無量でした。これから『AUBE〜新しい夜明け』を聴く度に、「この曲はブランデングル門の前で初めて生で聴いたわ」なんて思うんだろうなぁ。すごいラッキーな経験だよねっ!ラジオで何度か聴いた程度だったので、この初めて生演奏された『AUBE〜新しい夜明け』を聴いた時にはグッときました。凄い合っているんですよ演奏とベルリン(ブランデングルグ門)の風景とが・・・。 この時の高見沢さんのギターはグリーン系のフライングAUだったような・・・。かなり頻繁にギターチェンジをしていましたね。1,2曲で変えていましたからね。普通のギタリストでは有り得ないことだわ(笑) 続いて『Can't Stop Love』へ。なんと、この曲も英語ヴァージョンになっていたのだっ!凄いぞ。桜井さん、大変だっただろうに(苦笑)。また高見沢さんがお手紙書いて、桜井さんに遠回しに頼んだのかしら?しかしこの時スモークを出し過ぎていたような気がする。後ろのブランデングルグ門は見えなくなっちゃうぐらいだったし・・・。桜井さんがとっても歌い辛そうだったんだよね。終わった途端に、急いで水分補給に行っていたもん。そして、その曲の後奏があのクィーンの『We are the Champion』へ!フレディー賢の復活よっ!やっぱり上手いっ!しかも、この時ばかりは澄まして前で警備していた外国人スタッフも「エッ?」て感じで思わずステージを振り向いて見ていたし、凄い勢いで外国人カメラマン達が桜井さんの前に集まってきて撮っていたのが印象的だったなぁ。最後の伸ばしもカッコ良くて盛り上がったね〜。前に居たので後ろの反応はサッパリわからなかったんだけど、この時ばかりは後方の観客が凄い歓声を上げていたのが聞こえました。フレディー賢は世界でも通用するのだぁ!! その余韻を残したまま『For Your Love』へ。これは映画『孔雀王』の主題歌にもなった『裏切りへの前奏曲』の英語ヴァージョン。前奏でのコーラスに合わせてブランデングルグ門が赤くライトアップされたりしてカッコ良かったぁ!このシーンはとにかく印象に残っているんですけど、怖いくらいベルリンというかブランデングルグ門がセットとして合っていたんですよね。どちらかというと、ダークサイド的な雰囲気のサウンドなので、ベルリンの街の雰囲気にピッタリという感じで、とにかく日本で聴いていた以上に圧倒されてしまいました。この時の長谷川さんのドラムの音はデカかったです。もう嬉しいぐらい(笑)。 続いて幸ちゃんがハンドマイクに持ち替えて『恋の炎』へ。日本語の歌詞が久しぶりに感じてしまったなぁ。そんなにステージそのものが広いという程でもないので、思ったように動き回れなかったみたいだけど、さすがに自分の真正面に来たときはハジケましたね。長谷ぼんどころじゃなかった!(笑)。近い、とにかく近い。もうないゾ、こんなこと。途中スタッフに向かって「カメラを持って来て」みたいなジェスチャーをしていましたが、残念ながら間に合わなかったらしい・・・。桜井さんは長谷ぼんのドラムの所に乗ってリズム取って遊んでいたけど、勢い余って後ろにつんのめりそうになっていた。危ないって(苦笑)。3番の高見沢さんと幸ちゃんが歌う所で、自分の右側に高見沢さんが来るだろうと思っていたらしくて、左側から入り込んで来たから幸ちゃんが一瞬ビックリしていた。 そして、なんと『Nouvelle Vaugue』が続いて演奏されたのだっ!まさかこの曲やるだなて・・・。かなりメッセージ性が強いので、このベルリンという特有の地で聴いたせいか、いつも以上に歌詞がストレートにきましたね。歌詞そのものに近い現実があった場所でもあるしね。最後の高見沢さんの「Resistanceーーー!!」という叫びと同時にステージに5本ぐらいの炎があがって大迫力でした。熱かったけど、なんせ冷え込んでいたのでその熱さが気持ち良かった。 それから高見沢さんのMCだったんだけど、上着を脱いでいるのに時間が掛かったのかなかなか出てこなくて、桜井さんも水分補給に下がってしまうし、一人ステージに残っていた幸ちゃんが間が保たなくてどうしようかと悩んでいたら、マント付きの上着を脱いだのに黒、黄色、赤という派手なドイツ国歌色の服装だったので、さっきよりも派手な感じになって高見沢さんがサングラスを掛けて走ってきた。デザインはいつも通りで見慣れている感じなんだけど、配色が派手で客席が「おおっ!」てどよめいていましたもん。私もどよめいた一人だけど(笑)。ギターもフライングAUの形でドイツ国旗の配色を施したニューギターでした。 そして前に出したカンぺを見ながらドイツ語で挨拶。この時の歓声は凄かったですね。とにかく「このベルリンで演奏できることを光栄に思っております」みたいな事を言っていたんじゃないかな・・・。それから日本語に切り替え 高「日本からわざわざ来てくれたみんなも本当にありがとう。感謝しています。 去年NYでやっているとはいえ、まさかベルリンでコンサートができるなんてね。 (ブランデングルグ門を親指で指さして)コイツの前で歌えるんだからな。」 この言葉はホント印象に残っているんですよ。ホント嬉しそうに言ったんですよね。この言葉に妙に感動してしまいましたよ。他に色々話してくれたんだけど、とにかくこのセリフに尽きます!そうんですよ。ブランデングルグ門の前で歌っているんですよね・・・。 それから英語に切り替えて、「このブランデングル門から影響を受けて作った曲で、それをここで披露できることが何よりも嬉しい」みたいなことを言って『壁の向こうのFreedom』へ。 なんと英語ヴァージョンだったんですよ。しかも、ソロだった部分は全部、幸ちゃんと高見沢さんのハモリになっていましたね。凄く優しくて力強いアレンジになっていました。もう、涙、涙でしたよ。言葉なんて関係ない、何て言うのかな、ある悲しい歴史がそこの場所に刻み込まれていて、その場所でその悲しみを謳った歌が歌えるんですよ。言葉や文では説明できない感情があの時沸き上がってきていましたね。後奏ではステージが暗くなり、ブランデングル門がライティングされて浮かび上がるように見えたんですけど、その門の姿を客席に背を向けて感慨深げに見つめているアルフィー3人の姿に号泣しました。私はきっとこの瞬間が見たかったんだ・・・てその時実感できました。ベルリンまで来て本当に良かった!て心から思えました。 1989年のRESISCTNCEツアーで歌たわれていた『壁の向こうのFreedom』。この時も、後奏で後ろのセットにブランデングルグ門が出てくるという仕掛けだったんですけど、今回は本物なんですよ。もう堪らないですよ。1990年の2月にその時のツアーの模様(武道館公演)がフジテレビ系の深夜番組で放送されたんですが、その時は既にベルリンの壁が崩壊していたので、この曲の時に壁が壊される映像や、みんなブランデングル門の前で祝杯を上げている映像が流されたんですよね。その場所を今実際に自分が立って見ているのかと思うとそれだけで感無量だったし、しみじみとブランデングルグ門を見つめているアルフィーの姿に涙が止まらなくなりました。上手く説明できなくて悔しいけど、あのシーンを越えるものはないよ。 その感動的な余韻を残したまま、飛行機が飛ぶSEが流れ『哀愁は黄昏の果てに』へ。この曲は前日にリハーサルした曲らしい。個人的には『壁の向こうのFreedom』よりも、「ベルリン」と聞くと最初に思い浮かべる曲が『哀愁は黄昏の果てに』なので、これにはもう大感激でしたね。『壁の向こうのFreedom』よりも泣いてしまっていた気がします。もうホント、涙を止めたくても止まらなくてね・・・。ベルリンの夜空に響き渡った、あの時の完璧な歌声は忘れることはないだろう。最後のギターソロもカッコ良くてね。前に出てきて弾いていたんだけど、いきなりネックの先を客席後方の空に向けたので、「何?」という感じてみんなして斜め後ろの夜空を見上げたら美しい月が浮かんでいたんだ。自分一人が見るには勿体ないって、高見沢さんは思ったのかもね。嬉しい合図だったな。 この2曲を聴けただけでも、ベルリンへ来て良かったて痛感しましたね。だって、もう2度と有り得ない可能性の方が高いんだしね。 そしてこのままでは終わらないのがアルフィーなのだ。長谷川さんのドラムスが響き渡り、このドラム音はもしかして・・・『Flower Revolution』だぁ!!「JAMP!!」と高見沢さんが叫んだと同時に、客席はタテノリ!そしてブランデングルグ門の上に何十発もの花火が打ち上がったのだ!もう、ここまでくればファンだろうが、観光客だろうが、地元の人達や野次馬だろうが、もう何も関係ない!「ノレ!」て感じであった。もうガンガンにノリまくり、最後のギターソロからいきなり『SWEAT&TEARS』のようにどんどんテンポが早くなり、3人ステージの中央に出てヘッドバンキングだぁ!!もう誰も高見沢さんを止められないっ!てぐらいのガンガンのノリだったのだぁ!最後は「To be a rock Flower Revolution〜♪」て締めるのに、高見沢さんてばスタンドマイクに行くのが間に合わなくて、最後の最後の「ショ〜ン〜♪」だけ合わせていたのが妙にウケた。 最後は高見沢さんが「ダンケ シェーン!」と叫んでアルフィーのコンサートは終わった。もう、この『Flower Revolution』1曲に、普段の10曲分のノリが集約されていたような気がするぐらい、大暴れできましたよ、ホント。 メンバー3人出てきて、ステージ前で挨拶。温かい拍手に送られながらステージを去って行きました。その時、桜井さんが丁度ピックを投げてくれて、運良くそのピックの1つをgetしてしまった私。もう「終わったな。私の運も」(江口洋介風)て気分になりました。 【THE ALFEE CLASSICS】 セレモニーの最後は、再びオーケストラ人達がステージに上がり、服部先生も登場。そして、スーツ姿に着替えてきたアルフィーも登場!高見沢さんは白いフリルシャツに赤いシャツを上に重ねて、レザーかコーデュロイぽい生地の黒のスーツでキメていて、幸ちゃんは黒に近いワインレッド系のスーツに黒ぽいネクタイに、ほとんど色の入っていない普通のメガネに近いサングラスでキメていて、桜井さんはシルバーのスーツで襟の部分が黒になっていて、黒い蝶ネクタイでキメていてカッコ良かった。なんせ、桜井さんサイドの前から2列目にいたので「カッコイイ〜」て感じにみんなで歓声上げていたら、桜井さんがハッピーオジサンのような感じにオチャらけてピースのポーズを取ってくれて嬉しかったわ。 『ヴィアルキューレの騎行』が演奏され、そのまま『ジェネレーション・ダイナマイト』へ。もうカッコ良いのなんの。以前、花博や東京国際フォーラムのオープニングセレモニーで聴いたことあったけど、「ベルリン」という土地柄と「野外」というせいか、なんか今までとは全然雰囲気が違って感じで聴けました。あんまりにもアルフィーがカッコ良くて、オーケストラとジョイントというよりも、オーケストラをバックに従えている感じで風格十分でした。ここでは高見沢さんはエンジェル・クラシックJr.で弾いていました。一体何本持って来たんだろう? そして、最後に『第九〜「歓喜の歌」』へ。 高見沢さんはなとベルリンの紋章を象ったラメカラーの超派手な変形ギターを持って来ました。遠くから見ると派手なシャベルに見えてしまいそうな形なんですけど、すんごい派手!目立つ!この公演の為に3本もニューギターを作ったことになりますよね。 まず桜井さんが見事にソロを歌いあげると、続いて幸ちゃんが美しい旋律で奏でて、最後に高見沢さんがガンガンのロックアレンジでギターソロを披露するなど、同じパートでも三者三様に個性をバッチリ出して、それが妙に合っていて凄く良かった。今まで聴いたことがないアレンジの『第九』が聴けてとにかく大感激でした。もうド迫力で圧倒されっぱなしでした。最後の最後には、ステージよりももっと右端に設けられたセットに合唱団がいてみんなで大合唱。私の位置からでが全然見えなかったんですけど、かなりの人数の合唱団の方がいらしたみたいです。観客が一斉に合唱団サイドを見たので、その動きが面白かったのか高見沢さんと幸ちゃんが笑っていましたね。 セレモニーにふさわしく、最後は華やかに終わりました。 ステージ中央に服部先生に共に出てきたアルフィーの、爽やかな笑顔がとっても印象に残った、本当に素敵なイベントでした。
【終わりは・・・】 なんと、時計を見たら零時を過ぎていたんですね〜。ビックリですよ。普通は絶対に考えられないことですよね。観客はオーケストラの方が最後の一人が去るまで拍手を続けていて、そのままアンコールをしていたんですすけど、なんせこの時間。しばらくしてスタッフが出てきて(アンドレだった気がする)、零時を過ぎたらマイクを使ってはいけない決まりになっていたらしくて、大きな声で 「大変申しわけありませんが、時間が時間なのでアンコールにはお応えできません。 周囲に住んでいる方やホテルもあるで、続きは明日(打ち上げパーティー)ということに・・・。 とりあえず、今日は解散。」 ・・・というお言葉があり、「解散」という言葉にウケてしまいました。 で、ファンは終わりの締めということで恒例の三本締めとバンザイ三唱をしたら、周囲に居た現地スタッフ達が一瞬固まったのが面白かった。どうも「バンザイ」が珍しかったらしい。
【帰りのおまけ話】 帰りは、ステージ横で班毎に添乗員さんがプラカードを持って立っているので、そこにみんな1列に並び、人数が揃った班から帰ることができるのでみんな必死に並びに行ったわ。 「初めてアルフィーのコンサートを見ましたが、凄く良かったんじゃないかと思います。 一つ聞きたいんですけど、高見沢さんていつもあんな格好されているんですか? 凄いですよね。 あとギターも凄いですよね。あのツルみたいなギター(ヴィーナスエンジェルのことらしい) なんかギターにばっか目が行ってしまいました。 ベルリンの紋章のギターもありましたけど、ああいうギターばかり持っているんですか? それから、みなさんてなんであんなにノリが揃っているんですか? 予め相談とかして決めているんですか?それとも曲を聴くと勝手にノッてしまうとか・・・。 私も途中から真似しようと思ったんですけど、どうしてもテンポが合わなくてダメでした。 みなさんも綺麗にノリますよね〜。」 ・・・と言って下さったのが印象的でした。 もう、ホント良かった!カッコ良かった!最高でした。 無理せず無理して参加して良かったよ〜っ!!
*「打ち上げパーティー・レポ」を読む。 |