堂本剛とFashion&Music Book
bayfmをお聴きのみなさんこんばんは、堂本剛です。 「堂本剛とFashion&Music Book」始まりました。
えー今日はですね、ラジオネーム とあさんにいただいたんですが、
「1行しTUもんさせてください。 剛くんはこれがなきゃ生きていけないものってありますか? 私はプリンとカレーとお風呂と神社、毛布、そして剛くんが人生に必ず必要です」と書いていらっしゃいます。
これはでも、う〜んそうですね。 いろいろ考えましたけど、あの綺麗ごと言うわけではなくって、ファンの人でしょ。
で、ファンの人って言うと特定にどんどんなっていくからあれかな。 それを一括りにざっくり大きく言うとご縁あって出会った人っていうか、まあ自分と同じ空間を共有して生きている人たち。
その人たちがいなければ、と言うよりかはその人たちと更にもっとこういろんな時間過ごせたらいいなぁっていう想いがやっぱり人生の中に必要っていうか。
だから仲間とかもそうですし、スタッフとかもそうですけど、なんかこの人たちと出会った、あるいはまだ出会ってない人たちもいるし、 出会ったけれども離れなければいけなかった人たち、いろんな人たちがいるんですよね。
でレコード会社の方もそうですけど、今はもう辞めてらっしゃる方とかテレビ局の方とかいろんな人いるんですけど、 そんな離れて行ってしまった人たちのこともなんかこう、やっぱりふと思い出したりとかしながら音楽やってたり、いろいろお仕事してますんでね。
そういうなんかこう自分と関わってくださった人、なんかそういう人たちとの間に生まれた想いみたいなものが自分を生きるっていうところに繋げてるなって思いますよね。
あとはやっぱり口酸っぱく言ってますけど、奈良ってものがあって、まあもっと噛み砕くと自分が生まれ育った場所、そこに宿るそれもまた想いですかね。
昔の人々がずっとずっと大切にね引き継いできた、人とはみたいなこととか、人生とはみたいなこと。 愛とはこうであり悪とはこうであるみたいな、いろいろな人々の想いですかね。
なんかそういうものが今の自分をやっぱりコントロールさせてる部分があるので、安定させたりとか、そういう想いっていうものが自分の中では大事かな。
だから目に見えないものの話かもしれないけど想いというもの自体はね。 でもその、そういうものだからこそ何かこう自分の人生ではとても重要なすごく大きな割合を占めているなぁというふうに思うんですけれどもね。
まあほんとに出会った人たち全ての人たち関わってくださった人いろんな人、会ったこともない人にすらもう想いを馳せながら生きるみたいな感じがなんか安らぐかなぁって感じですかねえ僕は。
会ったことのある人だけ想いを馳せるではなく、会ったこともないけどあるいはこれから出会う人とか、 なんかそういう所も含めて想いというものを張り巡らせながら生きていくっていうのが僕は気持ちいいなと思ってるんですけどね。
それではまずはオープニングこちら『T&U』聴いていただきましょう。
♪『T&U』
堂本剛とFashion&Music Book。
それではですね、ここでメールをご紹介させていただきます。
明日がですね6月18日ですから父の日ということでございます。 なのであのみなさんの家族、ご家族に関するメールをねいろいろちょっとご紹介しようかなと思っております。
きえさんですが
「仕事がら不規則な生活を送っている剛くんに質問です。 私の息子は夜勤のある仕事に就いていて、昼も夜も逆転した生活を送っています。 体調を崩しがちだったり、仕事へのプレッシャーで寝付けないことが多くなった。 男なのでそっと見守っているんですけど、比にならないほどのプレッシャーを背負って不規則な生活を送っている剛くん、 何か若い時に得た体調や気持ちをコントロールするヒントがあれば教えてください」
う〜ん、これでもね何もなかったですね。いやコントロールできへんもん、だって。
なんて言うんですかね、代わりがいないみたいな感覚が蔓延してたり、 何かそのなんて言うんですかね、よく分からない、誰が作ったかも分からない変な責任感、プレッシャーみたいなのが蔓延してるってイメージですかね。
誰かが作ったルール、僕が決めた訳じゃないルールになんか乗っかっていってしんどくなるっていうね。
こういう時にでも笑うんだよとか、こういう時こそ笑うんだよみたいな。 そういうもんなんか…ってやるけど結局無理な時は笑ってないですしね、僕はね。
だからそうですね、まあでもそういう時に一番支えになるっていうのは家族っていうのは大きい存在かなと思いますね。 そこでそばに居てくれるってことだけで十分いいと思います。
こないだもおかんと話したけど、なんかあんたがほんとにもう人が信じれなくなって人と関わりたくなくて人に見られんのも嫌でってなってた時に、 僕がなんかたまたま一人で寂しそうにギターを弾いてたらしいんですよね。
で、親はそれを、ギター弾いてる姿いいなと思って、写真撮りたいなと思って撮ったらしいんですけど、 一番そばに居る人間が子どもがこんな状況やのに、写真撮ったことをずっと後悔してるってこないだ言われて、 俺は覚えてないから別にいいよって言ったんですけど 全く覚えてないんで。
でもなんかこう…なんて言うんですかね、家族ですらも分からないところももちろんいっぱいあったし 家族に訴えたところで世界は変わらないしとかね、現実が変わる訳じゃないとかね、うん。
あとはファンの人たちにこれを伝えても意味がないとかね、これを伝えるのは大人ではないのかとかね。
だから言葉にはできないけれど何か表情や行動を察して僕のことを見てくれている人ならば気付いてくれるだろういつか、みたいな。 そういう叫びに近いものを声を殺して叫ぶみたいな。
なんかそういう印象がまあ多いですね、僕がしんどいと思う、思って生きてた時期、生きてる時、なんかそういう感じですかね。
でもそこに応援してくれている人の存在とか、家族の存在があるかないかで随分と違うと思いますからね、うん。 とにかくいつでもそばに居てあげたらいいんじゃないですかね。
やっぱりこれは自分が会社に行ってねこんなこと言われたあんなこと言われた理不尽なこと言われてとか、 俺の前ではこうやってたのに第三者が入ってきたら急にころっと態度を変えてこんなん言って俺が悪者になってとか、そんなん続いてたらそら変になっていくよね人はね。
まあそういう時にそばに誰かがいてくれてるみたいなその意識で救われてることがあると思います。
まあ家で時を過ごすみたいなテーマで、何もしないとか、何もしないで空をぼーっと見るとか、なんかそういうリズムを与えてあげれたらちょっとは楽にならないかな? 今よりかは楽になるんじゃないかなみたいなちょっとイメージがありますね。
そして、ひろさんですが。
「今年転職の都合で上京して母の日にプレゼント送って、そしたらお母さんからプレゼントのお礼と、 父の日には何もいらないから余分なお金を使わずに心の中で感謝してください、とのメールが来た」と。
「父とはほぼ口をきかない状態のまま上京してしまったんですが、娘は毛嫌いしても父親はちゃんと思ってくれているんだなあと、短い文章から親の気持ちが汲み取れた」と。
「いまだに親からの電話やメール 目頭が熱くなります。上京してきて夜空を見上げて今日あったことや、そして剛くん今日もお疲れさまですと空に向かって思いを馳せるのが日課となりました。 父の日も夜空を見上げて感謝したいと思います」と。
こういうあのーなんて言うんですかね、この人がね、今日も1日お疲れさまって僕に対して思ってくれてるわけでしょ。
なんかこういうところですかね。こういうところがなんかほんとすごい救われる、うん。
僕も空を見上げたりしていろいろ思う、そのいろいろの中にファンの人たちの事を思って考えてることも多いですからね。
ほんとにそういうところで、目には見えない話なんですけどそういうものの方が信じれるっていう、なんかそういう気分の方が僕は昔から多いなあと思いますね。
目の前にある現実的なものが、俺の前ではそう言ってなかったのに誰かが入ってきたらころっと変わって僕が急に悪者にされたみたいな、 なんかそんなんなった時に、現実ってなんやねんみたいな、言葉ってなんやねんって、人に想いを伝えるものではなくて武器なんかみたいな。なんかそんなふうなことを考えたりよくしましたね。
まあほんとにこうやってね、お父さまのこと、大切な人に対して空に向かって思いを馳せるっていうの、すごく僕はいいことかなって思いますね。
みなさんもぜひ、やったことないなぁとか、やってないなぁみたいな人、ちょっとやってみるのもいいと思いますよ。なんか気持ちいいですね。
そういう意味では奈良は空が広いから思いを馳せることがしやすいんですよね。 だから奈良が好きなのかもしれないなぁ。 空がとっても綺麗なんですよねぇ広いし。
その空を眺めていると、自分に何かを問いかけるっていう、そういう時が訪れるんですね、時間の中に時間の隙間にね。それがなんかこう気持ちよくて。 だから奈良が好きって言っちゃうのかなと思います。
東京にいると、なかなか空を見上げてぼーっとするなんてことはあんまりできないのでね、そういう時間が手に入らないのでね、 ちょっと疲れるのかなって思いますけれども。
まあちょっと今日のいろいろいただいたメールの中に、やっぱり東京でも空を見上げる回数を必要以上に増やしてみようかなと今ちょっと思いました。
なんかそうするとそのね空が奈良にももちろんみなさんにも繋がってるなってこともありますし、 日頃から多めに見てる方なんですけどね、もうちょっとぼーっとゆっくりただただ空見るっていうことするのもいいなぁって思いますね。
今日は家族、明日が父の日ということもありまして家族をテーマにいろいろお話させていただきましたけれども、 みなさんのね家族にまつわる話をいろいろ聞くと、ラジオを今聞いてらっしゃる方もそうだと思いますけど、 自分はこうだなぁああだなぁと色々考えるとてもいい刺激をもらったなぁと思いますが、みなさんもいろいろな過ごし方ありますので あした父の日をどんなふうに過ごすかっていうのはご自身で決めながら過ごされたらいいと思います。
どういう選択がいい悪いもないでしょうしね、仕事が忙しすぎてずっと日中働いてみたいな、とにかく大変なお仕事の方もいらっしゃいますしね みなさんのそれぞれのリズムで過ごされたらいいと思いますが。
ここでお知らせと言いますか、 サマーソニック2017年。 こちら8月19日の東京公演と、8月20日の大阪公演ですね。
そしてイナズマロックフェス。 こちらが9月の17日に出演が決まりましたんで、みなさんもぜひねご縁があれば会場にいらっしゃってください。
さ、最後にですね、ラジオネーム しんさんなんですが、
「先日のラジオで母の日のことについて剛くんが、人それぞれだからと言葉を選びながら話してくれたのを聞き、気持ちが救われました。 今日は母の命日です。私が十代半ばの時に他界し今年で15年になります。 母がいなくなってから今日まで育ててもらった時間と同じ時間の長さを生きてきました。 最近ようやくずっと触っていなかった母の洋服そして化粧品、靴などを整理し処分をし始めました。 もうそろそろ過去として昇華し思い出したい時に思い出せるようになりたいと思っていました。 ですがやはり難しいです。なんで置いていったのと知りたいけど知りたくない問いを抱えたまま生きています。 誰かに聞いてほしいけど誰にも言えなくてメールを送らせていただきました。こうして文字に起こせたことに感謝しています」
と送ってくださいました。
まぁあのやっぱりね、母の日とかね父の日とか、そういう日があるんですけど、 ほんとはねそういう日を設けなくても感謝は日々するものではあるんですけどね。
まあこういった社会、世の中にはいろんな日がありますよね。 その日を作ることによっていろんなものが動いたり回ったりするからっていうすごく商業的な話もあるし、 でもそれに乗っからないと伝えられない人だっているし、まあ様々だと思うんですけれども。
まあそうやって自分と家族っていうテーマは人それぞれ違うから、自分の思うように過ごす事しかないと思うんですよね。
そのなんていうんですかね、亡くなっていった、僕でいえば最近ではケンシロウという愛犬がいますが、 ついこないだも夢に出てきてくれまして、すごくいっぱいキスをしてくれました。
でもその後に力尽きてまた消えていくんですがケンシロウが。
その日の夜は母といろんな話をしたんですよね。
でその母の・・・あ、だからあの話してたあれですね、ギターを僕が弾いてたのをお母さんの興味で撮ってしまったこと、それをすごく後悔してると。
「あんたがあれだけ人が嫌いで人に会いたくなくて人信じれなくてってなってた時に一番そばに居るお母さん、私が撮ってしまったことを後悔してる」と。 「いやまぁあの時の記憶ほとんどないから別に気にせんでええよ、覚えてへんし今言われても」みたいな。
で、その日の夜ですね、ケンシロウが出てきたのは。
で、なにか涙を拭ってくれてるようなキスをしてくれて、 それで僕がほんとにあのなんて言うんですかね、追い詰められて誰にも言えない誰にも訴えられないいろんながんじがらめの変な時間を過ごしてた時、 悔し涙なのかなんなのか分からない涙を家で流してた時、ケンシロウだけがそばに居てくれて、ペロペロペロって舐めてくれたんですけど。
涙を舐めてくれたことに対して涙が止まらなくなってみたいなそんな日があったんですけどね、
その時になんていうのかな…人間じゃない、その何か魂で繋がっているものの強さっていうんですかね。
だからあのみなさん、一番最初にオープニングに僕が一番大事なものは何ですか?って話をしていろいろしましたけれども、 僕はまぁ目に見えないそういった想いっていうものっていうことが一番大事じゃないかな、それがなかったら生きていけないかなって話をしましたけれども。
みなさんにとってもいろいろな家族だったりいろいろな関係性がある中でね、 家族っていうものに対しての色や形は違えど、想いっていうもの、家族に対しての想いっていうものは、誰にとっても大事なんじゃないかなぁみたいな気がしましたね、今メール読んでるとね。
まあこの大切な人が消えていってしまった、そしてその人が残していったもの、それを処分したくなかったら処分しなくていいし、処分したければすればいいってね、そういうことだと思いますよ。
やっぱりね僕はなんか思ったんですよね。くよくよしてたら心配させるなぁって思って。
それで気丈に振る舞おうって思って最初の方はしんどかったけど、 でも今はまぁ寂しいけどね、寂しいけどなんかこう・・・そこで今の自分を一生懸命生きなければ心配されちゃうなぁケンシロウにって。
それでまぁ今の自分を生きてますけれども、うん。
だからまぁそんなふうにして しんさんもね、自分のリズムでいいと思いますよ。
時間がかかってもいいし。意外となんか昨日までそう思っていたのに今日から大丈夫になったなとかいろんなことが多分訪れると思うんで、それに従えばいいと思いますが。
まぁでもほんとにみなさんぜひいろんな関係いろんな形、色、ほんとにあると思うんですけれどもね、 自分が居るっていうことは家族っていうものが存在したり、親が存在して自分が居ますからね。
そこをあのなんていうのかな、まじめに頭硬く考えずに、なんか心で柔らかく感じ取れば今の自分に絶対プラスになることっていうのは、 少なくても一つは増えるんじゃないかなと思うんですよね、どれだけ家族が嫌いでもね。
でも家族っていうものはなにかこう自分の中に必要なものとして流れていると僕は思いますけれどもね。
まぁみなさんの考え方もあるからそれを大きく主張することはしませんけれども、なにかやっぱりねそういうふうな気持ちに気付ける日もあるし 今気付けていないだけかもしれないし、色々な人のそれぞれのリズムがありますから、自分のリズムで、 でも家族というものの存在っていうものはどこかに感じ取りながら生きていくってことがやっぱり大事なんじゃないかなというふうには思いますけれどもね。
さ、それでは今日はですね『美しき日』、こちらを聴きながらお別れしたいと思います。
堂本剛とFashion&Music Book、お相手は堂本剛でした。 それではみなさんまたお会いしましょう。 おやすみなさい。
♪『美しき日』
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2017/06/17
by あやめ [420]
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