静かな温かい空気の中、お誕生日ライブははじまりました。 今日の剛紫さんは黒のTシャツの上に黒のシャツ、黒のパンツ。途中でシャツを脱ぎました。髪の毛はあまりハードなスタイリングをしていない、とてもナチュラルな感じで、とにかく美しかったです。
ステージ構成は上段左からコーラス(たまさん+1人)、キーボード(十川さん)、ドラム(ひぐちしょうこさん)、パーカッション(スティーヴさん) 下段左からホーン(サスケさん+2人)、ベース(1人)、ギター(竹内さん、西川さん)という感じ。全員が黒いジャケット。メンバー紹介がなかったので知っている人しかわかりませんでした。
照明はほとんどが白でした。(最後のPurple Stageで赤、青、紫があったかな?) 最初の「美我空」のインストは剛紫さんはベースで。重厚な音が神聖な雅楽の調べの上に重なります。
次にベースをアコギに持ち替えてTALK TO MYSELFと愛詩雨をしっとりと。優しい声が体に沁み渡ります。
最初のMCはキーボードの前に座って。とても真面目でした。鼻をすする音さえはばかれる静寂の中、全員が剛紫さんの一言一句に耳を傾けていました。 静かにおだやかに、だけど30歳になった喜びとこれからの決意が感じられる剛紫さんのお話でした。
「30歳を迎えた今、ありのままで生きていたい。そしてありのままを皆さんにお見せしたい。私たちの透きとおった愛情を守りたい。私たちと空のように繋がっていたい。」 私たちへのたくさんの感謝を口にしてくれました。
MC後にキーボード演奏があり、「素敵な詩 孤独な詩」はそのままキーボードで弾き語りました。「雨の弓」(これは雨(rain)弓(bow)で虹(rainbow)だそうです。(4/12のラジオの情報です))の後にステージ左側にドラムセットが出てきました。
キックの表面が黒くて白い鹿が一面にプリントされていました。そしてドラムセッション。たぶんkuです。(間違っていたらフォローお願いします)
ベース、キーボード、ドラムどのひとつをとってもパワーアップしているのを感じます。なによりも「気」とか「心」とかそういうものを感じることができます。
続いてNIPPON。はじめて聴きなれた曲がでてきて、ちょっとほっとしました。剛紫さんにかかるとNIPPONの応援歌もこんなに垢ぬけるんだな〜って思います。
叶えkeyはモニターに歌詞の漢字の部分だけが投影されます。
二度目のMCでは 「自分の話は堅いけど、こういう話のほうが大切だと思う」と。 「ありのままでみんなと向き合えるのが嬉しくて仕方ない」と、自分の幸せを何度も口にしていました。
今日は吉野の桜を見に行ったそうですが、平城宮跡にも行きたかったようです。知り合いに今の平城宮跡の様子を電話できいたところ「ありえへんくらい石舞台の上に人がいる」と連絡を受けて断念したようです。あれだけ剛紫さんがお勧めすればまずはファンは平城宮跡を訪れますものね。
昔飼っていた犬を看取った話をしてくれました。余命いくばくもないと宣言されてからちゃんと向き合って苦しみを受け止めて最期まで向き合ったと。そして命が消えた時に教わったことは「言葉で伝えないといけない」ということだったそうです。私たちは言葉という手段を持っているのだから話をちゃんとしなければいけないと。
その流れからキーボードでの「綴る」「歴史」につながります。剛紫さんのピアノが会場全体に優しく響きわたり渡ります。透きとおった優しい声で歌いあげます。とめどなく涙があふれて止まりません。歴史はキーボードの音色を変えて演奏されました。モニターには音に合わせて音符が空に上ってゆく映像が投影されてます。そして音符のように上昇するファルセットがとてもきれいです。
Raindrop Funkyのあと左隅に置かれていた「美我空」と書かれたクリスタルのスタンドがステージ中央にきて白い傘(フラッシュ撮影の反射に使うもの)とカメラがセットされました。ここからは照明がすべて落とされ、剛紫さんはセルフシャッターでカメラに向かって何度もシャッターを切ります。こちらからはフラッシュが光る一瞬しか剛紫さんの様子を伺うことができませんが、テンポよく次々といろんなポーズでシャッターを切ってゆきます。
そのあとFUNKAFULL FUNKAFULLを歌うのですが、先ほど自分で撮った写真がスクリーンにスライドショーのような形で投影されます。この写真が今即興で撮ったと思えないほど実に様になっているのです。一番被写体をよく知るカメラマンが撮ってるのですものね。(^o^)
最後のPurple Stage。この歌私かなり好きかも。最後の間奏が長いのですが、剛紫さんはバンドメンバーの方をずっと向いて感無量な様子で音楽に身をゆだねているように見えました。そして私は今日のこのステージを迎えた喜びのようなものを彼の両肩から感じました。歌っていない後姿に感じ入ってしまい涙があふれて止まりませんでした。最後la la laと歌う部分は圧巻でした。
ここで本編が終了。皆さん一旦はけます。 私たちはアンコールの拍手をはじめますが、自然とハッピーバースディーの歌声に変わりました。何度も何度もハッピーバースディを歌うことができました。
ほどなく剛紫さんが登場し、「大好きな場所で大好きな人たちにハッピーバースディを歌ってもらえてとても嬉しい」と喜んでくれました。今までのライブと違い、曲間で「剛!」と声をかけるようなことも全くなかったのでここでハピバを歌うことができて良かったです。剛紫さんは「一生忘れない特別な日となりました」と喜んでくれました。
Mステにも登場した鹿の角のマイクが用意されました。剛紫さんはいとおしそうに大事に扱っていましたよ。
そして「人は生きていって死んでゆく。それが人生でありすべてである。」と。まるでどこかの偉人の言葉のようです。
空の曲についての説明がありました。PVも自分で撮った映像だということで、「自分のメッセージを(人の力をなるべく借りずに)自分で伝えてゆくのが僕にはあっているのではないか」と言っていました。
「そしてすべての空は僕とみんなと空で繋がっている」と。
アンコール1曲目の「空」が本当に言葉では表現できないくらい素晴らしかったです。一番は十川さんのキーボードだけのシンプルな構成ですが、包み込むように、いとおしいものを抱きしめるように情感たっぷりと歌いあげます。途中から雅楽が入り壮大さを増します。半端ない声量が会場全体を通り越して空に一直線に突き抜け、自分のすべてを持っていかれてしまう・・そんな感覚でした。
このあと(多分)即興のセッションがあり、メンバーひとりひとりのソロの場面が設けられました。(メンバー名の紹介はありませんでした。)
最後の挨拶では「これかもライブをやってゆきたい。ライブは出会いであり、生きているということ。」 「皆さんは3つの鍵を手に入れた。FUNK MUSIC、空、そして僕です。」と。大感動の嵐でしたよ。
そして「僕と一緒に美しい我々の空を広げてゆきましょう」と言ってにこやかに手を振りながらはけてゆきました。
会場全体が大きな愛で包まれていて、抜群の歌唱力と剛紫さんの真面目な生き方がそのまま表れていた素敵なライブでした。決して気負わずだけれどもこの先やってくる自分の人生をどう生きていくべきか・・うちに秘めた決意みたいなものが感じられました。すっごく大人なライブでした。ずっと信じてついていきたい・・そう思いました。これから参加される方楽しみにしてください。たくさん応援しましょう。
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