お手軽スパイス講座


6.シナモン [名称] [原産地]
Cinnamon(英)
Cannelle(仏)
桂皮(中)
ケイヒ(日)
スリランカ
南インド


[料理との相性]
 シナモンパウダーは、甘味のあるもの、甘い香りに特徴がある料理に用いると、より一層甘味感を高める効果があるため、砂糖を使ったお菓子やフルーツコンポート、ジャムなどに良く合う。また、紅茶やコーヒーなどにも利用できる。

[食材との相性]
・◎‥‥なし
・○‥‥肉、穀物、野菜
・×‥‥魚、卵


7.ジンジャー [名称] [原産地]
Ginger(英)
Gingembre(仏)
姜(中)
生姜/ショウガ(日)
熱帯アジア
インド


[料理との相性]
 日本では収穫時期を調整しているので、年間を通じ、それぞれの成長過程に応じた香味を料理に使用するが、西洋では栽培されていないため、料理には乾燥生姜を用いる事が多い。
日本では、夏に収穫される成長途中の生姜を「葉ショウガ」叉は「新根ショウガ」となど呼び、新鮮な香味を味わっている。秋に収穫される、成分が柔らかいものが「秋ショウガ」と言われるもので、味噌漬や酢漬けにして色どりに利用される。日本料理に多く使われるのは、この「秋ショウガ」で、すりおろしたり、千切りにしたりと形を変え、薬味として利用される。
 一方ヨーロッパでは、乾燥ジンジャーは、チョコレートやクッキーなどに使われる事が多い。
[食材との相性]
・◎‥‥なし
・○‥‥肉、魚、卵、穀物、野菜
・×‥‥なし


8.タイム [名称] [原産地]
Thyme(英)
Thym(仏)
立麝香草(中)
タチジャコウ草(日)
地中海沿岸
小アジア
南ヨーロッパ

[料理との相性]
 タイムの香りは、肉類や魚介類の臭みを消すのに最適である。そのため、ハムやソーセージなどの加工食品の分野でも頻繁に使われるスパイスの1つである。特に、ヨーロッパ料理には、タイムは極めて重要なスパイスとなっている。オリーブオイルやサラダ油に漬け込んだり、ハーブビネガー、ハーブティなど、その用途は多彩である。ヨーロッパの料理の本にタイム小枝1本なる分量が書いてある時があるが、これは、粉末タイムで小さじ1/2の量と同じと考えて良い。

[食材との相性]
・◎‥‥卵
・○‥‥肉、魚、穀物、野菜
・×‥‥なし


9.ターメリック [名称] [原産地]
Turmeric(英)
Curcuma(仏)
薑金(中)
ウコン(日)
熱帯アジア
インドシナ半島


[料理との相性]
 黄色の着色効果が高いため、カレー粉に利用される事が多く、カレー粉には平均して20〜30%のターメリックがブレンドされている。同じ着色効果のあるサフランより、市場価格が安いケースが多いので、お手軽に使いやすいのが嬉しい所だが、ターメリックの芳香は、独特の土臭さがあるため注意が必要。ピラフなどの着色にも使えるが、色付けより臭いに気を使わなければならないため、やはり、ピラフなどの着色には、高いけれどサフランを使った方が無難です。日本人の場合は、この土臭さを嫌う人が多いので、自分でカレー粉の調合をする時は、ターメリックの粉末を、フライパンで炒ってから使用する事をお薦めする。
 ヨーロッパでは、バターやチーズにターメリックの粉末を混ぜて使う事もあるが、日本人が真似をする時は、ごく少量にしておいた方が良さそう。

[食材との相性]
・◎‥‥なし
・○‥‥肉、魚、卵、穀物、野菜
・×‥‥なし


10.レッドペパー [名称] [原産地]
Red pepper(英)
Poivre rouge(仏)
蕃椒(中)
唐辛子(日)
南アメリカ



[料理との相性]
 レッドペパーの辛みは熱に強いので、煮込み料理や焼き物料理に使用しても、辛みが損なわれる心配は不用である。また、レッドペパーは、粒子が細かくなるほど味覚に刺激を与えるという特徴があるため、1つのスパイスで様々な辛みを出す事ができる。従って、カレーなどの辛味の調節は、レッドペパーを使うのが正解。大人向けのピリリとしたカレーを作る場合は、レッドペパーをすり鉢で砕き、辛さを増せば良いのである。煮物系の料理に辛味をつけたい場合にも同じ事が言え、ちょっとした辛さの場合は、鍋の中に丸ごと入れ、しっかりした辛さをつけたい場合は、小口切りにすると良い。
 また、レッドペパーの色素は、油に溶ける成分なので、炒めものに粉末レッドペパーを用いると、仕上がりが赤くなる特徴がある。たとえば、麻婆豆腐が赤く仕上がるのは、レッドペパーの色素が油に溶け出しているためである。

[食材との相性]
・◎‥‥なし
・○‥‥肉、魚、卵、穀物、野菜
・×‥‥なし



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作成:2000年6月
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